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 だから言わんこっちゃない

ちょっと「タスポ」で検索してみてください!
ひどいもんだ!
あれを導入してから、どれだけ犯罪が起きたか、
ニュースサイトさんの記事が山ほど出てくる。

全国各地で、中学生たちが連携して、煙草を大量に盗み出しては、逮捕されている。

親が自分の子にタスポを貸して、次々に書類送検されている。しかも、これの全国初の摘発例では、親は喫煙者じゃないのにタスポを作っていた。

コンビニは「タスポ効果」のおかげで売上高・営業利益とも過去最高を記録。
おじいさんおばあさんが細々やってる小さい煙草店は、7分の1くらいまで収入減、「警察には言わないで」と哀願しながら中学生に販売しては、次々に書類送検されている。

タスポのおかげで犯罪が減るんだったら、多少面倒でも受け入れますよ、みんな大人だから。
でも、
タスポ自体のせいで犯罪が起きてるじゃないか。

 

 かえって悪くなってる

タスポのおかげで、いくらかは、未成年喫煙が減ったのかもしれないが、その程度で喫煙をあきらめてくれる学生さんなら、そんな一時の迷いくらい、ほっといたって更正しますよ。
自販機で買えなければ、それならそれで、ほかの手段で強引に手に入れようとしてるじゃないか、
抑止力になってない!

極論すれば、バカ学生が煙草を吸って、成長期に健康を悪くしようが、学校にバレて将来を棒にふろうが、自分の金で買ってるなら一人で勝手に自滅してるにすぎないのだが、しかし、盗むとか火の始末とか、社会に迷惑をかけるのは、そいつ一人ではすまない話になってしまう。
徒党を組んで、役割分担して、商店を襲うようになったら、こりゃもう、子どもさんのおイタではすまされない。犯罪が組織化しとるではないか。

きちんとしつけられていない子どもさんが犯罪に走るのは、ただの当たり前だ。若気の至りは、多かれ少なかれ誰にでもある。
それより、還暦もとっくに過ぎたような、人生の手本となるべき、
分別をわきまえているはずの大人が、未成年喫煙を幇助するようになってしまったということのほうが、未成年喫煙よりも深刻に大問題なんじゃないの?

 

 まず、大人がしっかりしろ

今までも地下に潜伏してただけで、未成年喫煙ってのはたくさんあったんでしょう。
それは親とか学校とか地域とかが教育していくことだ。
その肝心の大人が、示しのつかないことやっていては、子どもさんになめられる。

「あの店なら売ってくれる」と地元で評判になって、制服姿で中学生が買いに来るって?
かえって社会が悪くなってるじゃないか!

この夏は、酒井法子さんがシャブやってたことがバレたりもしたのだが、なーんか、むなしすぎます。
子どもさんに「どうせ」とか「しょせん」とか思わせるようなことをしないでもらいたい。

心の教育も中長期的にはもちろんやるが、ナイフが手元にあるとカッとした時に使ってしまうから、ナイフを規制して、持たせないという理屈、つまり、子どもさんが簡単に煙草を買えないようにして犯罪を未然に防いでいるのだ、ということであれば、それとまったく同じ理屈で、おじいさんおばあさんたちはタスポが導入されなければ一生地味に煙草屋さんやって食べていけたかもしれなかったものを、なんだか知らないうちに理不尽に、コンビニばっかり儲かるような仕組にされちゃって、「未成年にも売っちゃおうか」「まじめにやっていても、ちっとも報われない。バカ正直に生きていては負け組になる」という選択肢や誘惑を手の届く所に置かれてしまった、誰が置いたか、悪魔が置いたのではない、タスポが置いたのだ。

ちょっと俺には心情的に、このお年寄りたちを100%悪いと言い切るガッツがわかない。「じゃあ、どうすればよかったのか?」という答えが、俺にはわからないから。法を守って、のたれ死にすればよかったとでも?

もちろん、どんな理由にせよ、ルールを破っていいということにはならない。
政治がヘタクソなのは、すべて、われわれ大人のせいです。有権者がちゃんとしていないから、アホな政治家をのさばらせてしまった。結局はそこに行き着く。子どもさんにあわす顔がないよ。

 

 顔見知りということ

井上順さんの歌で、金欠の時に煙草屋のおばあさんが、お金は後でいいよと言ってハイライトをくれた話があるでしょう。
ナアナアは人を幸せにするためにやるものであり、人を不幸にするんだったら一時しのぎでもやるべきでない。
杓子定規ではない人情の機微って、中学生に煙草を売ってくれることが優しさじゃないだろ、自分が儲けたいから、中学生を利用してるだけだろ。

店員さんの手をわずらわせるのも悪いんで(テレビを見ていたりする。食事中のこともある)、煙草1つくらいなら、俺は店先の自販機で買うんですが、俺が行きつけの煙草屋さんは、自販機に紙幣や小銭がうまく認識されずに戻ってきちゃうと、それを音だけで察して、「お金、交換しましょうかっ?」と言って、店の中からすっとんで出てきてくれたりしますよ、御飯をモグモグ飲み込みながら(笑)
俺のジョギングコース上だから、朝は店の前で足踏みみたいな体操なさってたりするので、おはようございますくらいのことはお互いに言う。

 

犯罪なんかすれば、世間様に笑われる、御近所に顔向けできない、という「恥」があるかどうかです。
店員さんだろうと自販機だろうと煙草が手に入りさえすれば同じとか、未成年だろうと大人だろうと煙草が売れれば同じとか、そういう無味乾燥なことがまずい。

人の心がない社会にしちゃって、これを建て直すのは、今の子どもさんたちにやってもらうつもり? 恥ずかし〜。
もしかすると、次の時代にも修正できないほどの、大きなゆがみを、今、作っちゃってるんじゃないだろうか。
煙草を吸うっていうのは、大人ですということを堂々と胸を張れるってことの象徴だと俺は思っていたのだが、違いましたかね?

 

 顔の画像による成人認証

まあそんなわけで、どうも中途半端な位置付けのタスポですが。

六区の宝くじ売場の前で、こんなの見かけまして。タスポが、いらないんです。

カメラの前でまばたきをしていると、機械が顔から年齢を判定してくれる。一度やれば登録?されて、御近所さん的な顔見知りというか、機械がおぼえてくれるらしい。

童顔だったりしてうまくいかない場合は、運転免許を入れるしくみ。
だったら最初から免許証でやれいとも思うが、浅草は、日雇いホームレスっぽい人たちが多いんですね。タスポはおろか、運転免許も健康保険もお持ちでなさげ。
そういう人たちには、これは便利かっていうと、でも、そういう人は一日中、時間があるから、昼間に対面販売で買えばすむことでしょ。

じつは、この機械って、とてつもなく社会倫理の後退のような気がする。

人間でさえ中学生に煙草を売ってしまう一方で、機械に判定をやってもらってる、機械なら情にも流されず正確で安心ですみたいな、まるっきり「人間は信用ならねえ」「人間の倫理観はアテにならねえ」と言ってるようなもんじゃないのかコレ?

人が信じられないような社会にしておいて、子どもさんが清く正しく育ってくれると思う?
たしかに防犯は性悪説でやるべきことだが、こんな機械を作るヒマがあったら、もっと根本的に、人として、人に向き合ってやるべきことがあるんじゃないだろうか。

カエルのイラストと、『大人は買える、子どもは帰る』というキャッチコピーが書いてある。
ぜーんぜん笑えないよ!
大人も、場外馬券売場の前に座り込んでワンカップなんか飲んでいないで、とっとと帰って、御家族と向き合ったほうがいいんじゃないのか?

 

 粋な煙草文化を、犯罪の入口にするな

どうして未成年は、酒・煙草・女・賭博に手を出してはいけないのか。
それは、ルールを守れない奴が快楽を知ると、覚醒剤やレイプや泥棒まで行っちゃうから。

結局これに尽きるんじゃないだろうか。

 

 おまけ

東上野のパチンコメーカー街の中にある店。各地の地酒が大量に揃ってて、ジャズを流してる。
酒を飲むのは大人に決まっている、と思っていたのだが、そうでもないらしい。年齢は大人でも、ガキっぽい人もいますからね。
歳をくったら相応に大人にならないと、「子どもには快楽がまだ早い」という根拠が崩れてしまいます。

 

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