←戻る  taspo(笑)

 

 問題だらけ

こんなに自動販売機が多い国は、日本以外にはないそうですが、このたび、未成年者に煙草が簡単に買えないよう、成人を識別する電子カードを作れという話になったわけです。
ところが、ものすごく評判が悪い。

 政治的である
政府が健康増進促進ナントカ法をやろうとしているので、煙草業界がアリバイ的に対応したのが、このカードらしいんです。
おカミからケチがつかないように、煙草業界を守るために作った制度だから、
消費者の利便とは無関係であり、消費者はこんなものを作ってほしいとは誰も思っていない。

 ほとんど義務化
死刑を廃止したい弁護士たちが、一般市民ならば情に流されるだろうと見込んで勝手に進めてしまった裁判員制度と同じで、民意と関係ないところで拙速で話が進んでいって、
いつの間にか既成事実的にそうなっていたというのが気に入らない。
なんか新しいことをやるんだったら、ちゃんと国民の同意を取り付けてからにしてもらいたい。
国民の代表である国会議員が決めたのだから、おカミが決めることは全部!民意である、っていう意見もあるけれど、俺はそうは思わん。俺がどんなに投票していても、いっつもゼネコンや創価学会の人たちが選ばれてしまう。郵政のことで代議士になったチャイルドは、郵政のこと以外に関与する資格ないぞ。

 文書で申請しなきゃならない
運転免許証や健康保険証のような、年齢と現住所がわかるものをコピーして、3か月以内にとった写真を用意して、申込書の裏に四辺をセロハンテープでとめて、郵送しなければならない。
もちろん、証明書なのだから、いいかげんに発行したら意味がないから、そうせざるをえない。
届くまでに10日くらいかかる。
それだけに、
面倒だとみんなが感じている。
たとえば酒の自販機などは、運転免許証で成人識別できるのがあるし、じつは煙草の自販機にもあるんです。顔で認識するから童顔では通用しないなんてのもある。

 更新しなきゃならない
10年後に、更新しなきゃならないらしい。消費者にも面倒くせえ手間を強いるわけだが、
10年ごとに、もう煙草をやめちゃおうかという選択肢になってしまうぞ。てめえで需要をつぶしてどうすんだよ煙草業界!

 うさん臭い
ただでさえ個人情報がうるさい時代に、
なぜ電話番号や現住所の名簿を作るのか。
煙草業界の情報管理はちゃんとしてるでしょうが、情報は、もれるのが気に入らないだけではなく、握られていていつもれるともわからない状態ということがすでに不愉快。

 電子マネー機能がついている
ピデルという機能があって、チャージしておけば小銭なしで煙草が買える。
こんな機能は不要だという意見が多い。スイカでジュース買うのと違って、ポイントがつくわけでもないし。
昔コカコーラさんが、テレホンカードみたいなプリペイド式の自販機をやったけれども、全然普及しなかった。今は携帯電話でジュースを買えなくもないけれど、みなさん普通に小銭でも買ってるでしょ。
急いで駅の改札を通るのとは状況が違う。いくら慢性依存中毒とはいえ、そんなあわてて買うほど、さし迫ってないです!(笑) ゆとりとか、息抜きとか、煙草の雰囲気を壊さないでもらいたい。

 

 誰も申し込まない

このシステムは08年3月から地方から順次始めて、都内で始まるのは7月からですが、もちろんスタート前にとっくに申請を受け付けてますが、5月中旬の現在、全国の喫煙者の約1割くらいの人数しか、申し込みがないそうです(6月上旬現在でも、まだ18%。7月1日で24%)。
そうすると、それはそれで、また問題がおきる。

 煙草店がつぶれる
みんなコンビニで買うようになる
今どきコンビニはどこにでもあるし、どっちみち今までも深夜はコンビニで買っていたのだから、消費者はそれでなんら不都合ない。
すると、お年寄りが細々やってるような小さな煙草屋さんは、あきらかに収入が激減する。
都内スタートの7月1日は、コンビニのレジ前に煙草の特設コーナーができていました。2個パックならよくあるけれども、半カートンなんていう、初めて見かける売り方をしていた。

 犯罪が増える
今まで、きちんと金を払って買っていた、まじめな(?)子どもさんたちが、
煙草を万引するようになる。

 買い置きが増える
喫煙者の8割がカードを持っていないということは、カートンで買っておく人が増えるから、
かえって子どもさんの手に煙草が行き渡りやすくなる。
喫煙者ならわかると思うけど、カートンで買うと、ついついバカスカ吸ってしまうから、すぐになくなってしまう。1つくらい家族にかっぱらわれても気付かない。

 値上がりする?
すべての自販機を改造しなければならない。そして電子マネーのシステム構築と管理運営。
もちろん、このカード1枚だって、もらうのは無料でも、経費はかかってるわけでしょ。
この金がどこから出るかといえば、JTさんの自腹?
そしたら、煙草が値上がりするか、品質やサービスが減るか、社員さんの収入が減るか、どこかに損が行かないわけがないと思うんだけど。

 便利になるのかどうかがわからない
23時から5時までは、煙草の自販機って販売停止してますよね。
それが、これからは成人しか買えないのだから、
深夜でも自販機で売ってくれるようになるのか、ならないのか。
(※後日談。24時間買えるようです。この点だけは良かった)

 

 勧誘がしつこい
自販機の前面や、煙草屋さんの店頭に、申し込み用紙は潤沢にあるのに、うちにも3度送られてきた(俺はJTさんの懸賞に応募してるから)。
しかも3度目には、
「なお、リーフレット及び申込書一式を2部同封しましたので、1部はお客様ご本人用として、もう1部はご家族・友人の方にぜひともお勧めいただければ幸いです。」とある(写真)。
このパンフ代、郵便代、人件費…。

 ケアが大変
申込書に必要な写真を、無料で撮ってあげますと、煙草屋さんが店頭にポスターを出してることもある。ごほうびに粗品をくれるという店もある。
また、証明書類のコピーを無料でやってやるから、何月何日何時に区役所1階ロビーにあつまれなんてポスターもある。
そんなに世話する手間ヒマがあったら、
もっとほかにやれることがありそうなもんだ。街の吸殻をみんなで拾って片付けるとか。
(※後日談。30分くらいですぐ発行してくれる施設も常設されました)

 カード備え付けになる
九州では、煙草屋さんの家族のtaspoを、自販機の横に針金で吊してあって、持ってくるのを忘れた人はどうぞということになっていたり、taspoを胸にぶら下げた人が自販機の前に立っていて、お客さんがお金を入れると即座にカードをタッチして、かわりに自販機を作動させてくれたりする。
これでは、このシステムの
意味がない
TBSのニュース番組で報道されてた例では、売り上げが落ちてしまって死活問題なので、たとえ営業停止になっても販売免許停止になってでも、売らなければ生きていけない、などと煙草屋さんが断言してた。

 

 これだけは言っておきたい

俺の周囲で、最も早く手続きしたのは、行きつけの飲み屋のイケメン店長でした。お客さんのために煙草を買いに行く機会があるからでしょうね。
俺も、師や先輩のパシリで買いに行く機会があるから、カード作りました。
届いたのを見て、ひとつだけ、わかったことがある。

写真は、色の濃いものを使ったほうがいい!

やたら色が薄いんです。スキャンして使ったらしい。
最近はクレジットカードにも、顔写真って入るでしょう? あれに比べると、
全体的に白っぽく仕上がってる。黄色人種が白人になってる。
まるで慢性の薬物依存の患者みたいに(みたいじゃなくて実際そうだが)、とても顔色が悪い(笑)
これからカード作る人は注意したほうがいいです。

それで、使ってみたんですけど、すげえ音がする。
釣銭泥棒!と言われているような、

ピッ!

というカン高い音が、自販機から鳴り響く。
子どもが買っていないかどうか、注目を浴びさせるため?
こんなものは、粋な煙草文化ではない! 恥ずかしい!(笑)
店によっては、小さい音になってる場合もありますけど、俺の行きつけの店はみんなデカい音に設定されてる。勘弁してくれい。

 

 ※追記
もうひとつ、最近ちょっと気付いた。
まず、煙草が買える最低限以上の金を投入すると、「商品を選んでください」とアナウンスが流れ、買う商品のボタンを押すと、「タスポをタッチしてください」と言われる。ここで、ピッ!ピッ!ピッ!ピーーッ!!!という、えげつない音が流れるわけです。
まとめ買いをする場合は、もうカードをかざさなくてもよくて、このまま続けて買える。ひとつ買えばピー!!!と鳴るので、また買いたい煙草のボタンを押す。
まごまごしていると、もう買わないのかと勝手に判断されて、残金がおつりとしてジャラジャラ出てきて、また最初からやり直すことになる。
これが面倒なので、同じのを2つ3つ買う時はボタンを押しっぱなしにしていると、もう投入金額を使い果たしても購入ボタンが点灯し、「残金が足りません、タスポをチャージしてください」とかなんとか言われる。カードで買うのかと勘違いされてしまうわけです。
頭がいいのか悪いのか、よくわからないぞ、このシステム。

 

 続き。最悪だ・・・ → 

 

 

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