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「煙草やめますか人間やめますか」

 序章

 

話が長いんですけど、順をおっていくと、こうなっていると思いますね。

 

 禁煙の意志がなく一時的な段階

 節煙
手持ちが
残り少ないので、吸い惜しむ状態。
昔は深夜に売ってる店が少なくて、こういうことがよくありました。
俺も、なければないで我慢しますけど、残りが1列(あと6〜7本)になると、ほとんど普通のペースで吸ってもまだ1日くらいは持たせようと思えば持たせられるけれども、一応、もう1箱買って手元に置かないと、なんとなく不安になって、それでもう1箱買えば、前の箱の残りは惜し気もなく吸ってしまう。

 シケモク
手持ちを吸いつくしてしまったため、
自分の吸い殻のうち長めのものをふたたび吸うこと。
火花が空中に飛んで危ないし、第一みっともないのだが、高層マンションに住んでるから下に降りて買いに行くのが面倒だとかなんとかで、結構やってる人がいます。
俺はこんなことはしないし、必ずフィルター近くまで吸うから、したくてもできませんが、コーヒー豆を切らしてしまって、しつこく使うというのなら、会社でお茶汲みしてた時によくやってました。詰まって全然出てこないです。
団塊世代の人は、紅茶のティーバッグも乾かしてふたたび使ったそうです。香りはしないが、色は、まだまだ出るんだとか。
あと、昔の人は鼻をかんだティッシュをコタツに入れておいて、乾いたらふたたび使うということがあった。

 煙欠
煙草を切らしてしまったので、吸いたくても吸えない状態。
これは周囲の人に助けてもらえる。煙草を愛している人なら、気持ちがわかるから、必ず、こころよく譲ってくれます。
昔、石油会社のCMで、2人のサラリーマン(おそらく、それまで面識はなかった)が雨宿りしてて、1人が煙草をすすめるのだが、最後の1本じゃないですか、どうぞどうぞ、じゃあ半分だけ、ということで1本の煙草をちぎって2人で分けて吸うシーンがあったんですが、この感じは、煙草吸う人同士でなければわからん。
自分のことは自分でなんとかするべき、てめえの準備の悪さを他人に頼って解決してはならぬ、と思ってるんで、俺はつねに譲る側であるようにしてます、…と今は言えるけれども、20代のころ夜中や明け方に、わけてもらったことが何度かありました。そのかわり、必ず1本につき15円か20円渡した。「お互い様だから金なんかいいって」「5円玉なんかもらっても邪魔でウザい」「お固いなあ」などと、いつも笑われていましたが、誇りが許さなかった。
逆にいうと、恵んでもらいたいけど言い出せない人もいると思うんで、これは気を使わなきゃいけないと思いますね。
というのは、年配のみなさんは、御自分が吸う時に、かならず周囲に1本すすめるっていうことが結構ある。吸う人なら自分のを持ってるってことは、わかりきっているのに、なぜか1本くださる。これは、物がなかった時代の美しい風習だろうと思うんです。遠慮なく頂戴したほうがいい。で、次は、こっちの銘柄を1本おすすめする。そういう意味でも、キャメルっていうのは、まあまあ珍しい位置付けで、いい銘柄だと思ってるんです。

 

 休煙
一時的な禁煙。プチ禁煙。
ただし、
まだ煙草を愛している
環境または健康上の理由で、やむにやまれず吸わなかったり、吸わない日を作るというだけ。
最近はタクシーさえも禁煙が多くなりました。
映画館は禁煙ですけど、浅草では誰もが吸ってやがる。
試合前に禁煙するようなことは、体調管理というより、願をかけている意識が強くて、つまり弱気になっているのであり、そんなことではたいてい負ける。勝つ人は、吸っていても勝ちます。
俺が今までに見た中で、最も動きのいい剣道選手(抜けがいい足さばき。移動距離が長い)と、最もステージパフォーマンスの激しいボーカリスト(しかもパンク)は、喫煙者です。たしかに医学的には、喫煙者は酸素の取り込みが甘いということになっているけれども、煙草くらいのことで息切れするようでは、どっちみち勝てない。

 

 趣味の禁煙

 おためし禁煙
と、仮に名付けてみたんですが。俺がやってるのはコレ。
煙草が大好きで、やめるつもりなんか全くないのに、ただ、どのくらい無しでいられるか試してみたくて、シャレでやってる
遊びの禁煙
食事や性行為もそうですが、自由に得られると、ありがたみがなくなる。わざと自分で少し制限してでも、得られたときの楽しみを増やすわけです。非日常の、違う気分を楽しむ。
たとえば、わざと煙草を持たずに出かけて、キャメルが入ってる自販機を見かけたら買うが、見かけなければその日は吸わないとか。
あるいは、わざとライターを持ち歩かず、火種がある場所(飲み屋、誰かが吸っている場所など)だけで吸うとか。
そもそも、ワインと薔薇がないと生きていけないとか、あんまりキザなこと言ってるのも人生が狭くなる。武術も呪術も、なんなら、いつだってやめたっていいし、やめることもできるのだが、やめないほうが楽しいからやめていないだけだ、あくまでも道具は道具だ、というくらいにしておいたほうが、視野が広い感じがするんですよね。
俺がやって
る「吸ったり吸わなかったり、まあいろいろ」というスタンスは、誰に強制されてるわけでもなく、いわば、いつ破ってもかまわない禁煙です。禁煙だなんて大げさなことを言わずに、しばらく吸わないでみて、吸いたくなったらまた吸って、という、のらりくらりと人生を楽しんでるわけで。
これがベストだとは言いませんが、何度も禁煙しては挫折している人と、やってることは同じなのだから、禁煙ではない選択肢として、こういうのもあるという程度にはおすすめします。

 

 禁煙が空から降りてくる

 自然廃煙
と俺は名付けてますが、これは別格です。やめようとしないうちにやめてしまう禁煙。
わりと吸い慣れているのに、なんだか吸っててうまいと思えなくて、というより気持ち悪くなって、
自然にやめてしまう。しばしば女性に見かける現象です。
あと、煙草を吸った後に大量にツバをはく人は、あんまりうまいと思って吸ってないんじゃないかと思いますね。

 

 →禁煙に至るまでがグズグズ長い 

 

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