←戻る  煙草をやめるコツ 2

 

 具体的なやめ方

 深呼吸(というより、深呼)
煙草を吸いたいという衝動は、数十秒しか続かない。脈動というか、波で、ときどき来るんです。
愛煙家でも、ずーっと絶えまなく吸いたいわけじゃなくて、ふと気付いたら吸いたいという感じに、思いついたように吸いたくなる。この発作(?)だけ我慢すればいいんです。
このとき、深呼吸すると、吸いたい気持ちがおさまる。タモリさんもテレビで似たようなこと言ってました。これやっていると、だんだん発作の回数や強さが減ってくる。
これ、正確に言うと、息を吐くことが重要です。煙草を吸うと気分転換やリラックスになるというのは、じつは煙草の成分だけの力じゃなくて、「息を大きく吐き出すという行為」が大きな効果を出している。
松井選手が打席でフウッ!ってやりますよね。オカルトでもスポーツ医学でも、リラックスした集中のための呼吸法というのは、吸うことより、吐くこと重視。
煙草をやめても、煙草がある時のように、ふーっと息を吐くということは、ときどきやったほうがいいです。今まで、それで人生うまくいっていたのだから、煙草をやめたからといって「大きく息を吐く習慣」までやめてしまうと、ニコチン切れだけでなく、これも原因になってイライラしたりして、やっぱり煙草がないと仕事がはかどらなくて支障をきたすとか思ってしまいやすい。

 掃除する
ガスレンジや換気扇をピッカピカにすると、もう自宅で天麩羅はしねえ!とか思ったりしませんか?(笑。その時だけですけど。)
カーテンを洗濯し、窓ガラスを磨いたりすると、外から帰宅した時に、なんとなく、部屋の空気感が清浄というか、煙草を吸う気分がおきない。
もっとも、「自宅では吸わずに、喫茶店や飲み屋で吸うことにしている人」になっちゃうだけかもしれませんが。

 朝食前に吸わない
夜しっかり歯をみがいても、朝おきると、口の中や息に、なんとなく煙草っぽい不快感があったりする。
起きてすぐに吸ってしまうと、その不快感が消えてしまう。体や感覚が煙草に慣れてしまって、もっと要求してくる。

 朝食の後が、最初のヤマ場
朝食の後に吸いたくなりますが、ここだけは我慢するというのがコツです。
なんなら、昼食や晩酌の時は吸ってもいいから、朝食時だけは我慢する。
朝に吸わなければ、午前中ずっと吸わないでいるのが簡単になるし、午前中に吸わなければ、午後も我慢しやすくなる。

 食後に何かする
満腹後はどうしても吸いたくなる(これがまた、うまいんですけど)。
いいお茶やコーヒーを飲んだりすると、まぎらわせやすい。本格的な中国茶の店とか、ちょっと違う雰囲気になれるものがいいです。
これも結局、呼吸だと思うんですよね。「はー、食べた食べた、おなかいっぱいだ」という時は、ふーっと息を吐き出すでしょう? 煙草でやるかわりに、暖かい飲み物をすすってハー、飲み物の香りを吸い込んでハー、ということをやる。

 トッポ
ロッテ製の「TOPPO」という菓子を買ってきて、食べたければいつでも食べられるよう置いておく。なんなら食べなくてもいいから、ときどき1本を手に取ったり、くわえたりしてみることです。
手持ちぶさたとか、口さみしいということに関しては、この菓子が一番いいと思う。

 禁酒する(って、禁煙より難しいが)
酒を飲んだら、吸わないわけにいかなくなる。
おそらく、酒のせいで感覚が麻痺していて、吸った気がしないために、本数が多くなるのだと思います。
俺は酒も、1か月くらい一滴も飲まない時期がしょっちゅうあるんで、禁煙しやすいみたいですが(でも飲む時はバーボン1本あけますよ)、やめる時は酒と煙草はたいていセットでやめてます。
毎日、少しだけど必ず晩酌するっていう人は、禁煙も難しいはず。
特にビールはダメだ。ビールの酔い方は、煙草に合うんです(これがまた、うまいんですけど)。
これも呼吸ですよね。血行がよくなって、体がほてって、ふー、ということでしょう。
ってことは、飲んだ後は、風呂かラーメンかカラオケか、息をふーっと大きく吐き出す作業をやれば、少なからず煙草のかわりになるはず…だと思いますが、あんまり健康にはよくないな。

 吸えない環境に身をおく
うちの親は煙草が嫌いなので、俺も実家では1本も吸えません。当然、なにがなんでも絶対に吸わないことになる。
どんなに意志が弱くても、吸えなければ、吸いようがないでしょう。
しかし、それだけでは、ただの苦痛です。苦痛に耐えて鍛えるつもりでないのなら、苦痛と感じないような環境を選ぶ。
映画館、高いレストラン、登山、参禅など、非日常的な雰囲気や、慣れていない場所の雰囲気にのまれて、煙草のことを忘れるくらい何かに集中するか、少し緊張するくらいでいい。
それで、そこから解放されたところで吸っちゃダメですよ。そのまま眠る。

 眠る
睡眠中は吸わないでいられますね、当たり前ですが。
状況が許せば、週末はひたすら寝て過ごすってのもいい。

 手順のあるもの
煙草は、1本取り出して火をつけて、ひとくち吸って、吐き出して、その煙を眺めて、という一連の手順が作る「間」のようなものが、手持ちぶさたな時の感情のはけ口になってしまっている。
これを何かに置き換えなければダメです。かわりのものを用意しないまま、生活の中からゆとりや遊びがなくなったら、ぽっかり空白になってしまうから、ニコチンじゃなくても禁断症状になる。何か別のもので穴をうめる、
パソコンや携帯電話を立ち上げて接続してメールや掲示板を確認して電源切るまでの一連の動作とか。
あるいは、世界の名言集だの、英国紳士のジョーク集だの、試験に出る英単語だの、1項目だけ数行だけちょっと読める文庫本のようなものを持ち歩いて、チマチマ拾い読みする。覚えるとかじゃなくて、ただ読むだけ。
あまり考えずに機械的にできる作業をひとつやるということです。

 代わりの快楽を用意する
喫煙というのは、快楽物質らしいんですよね。本来は脳内で分泌されるはずの物質のかわりになってしまうから、煙草を吸っていると脳がなまけて、自分で快楽物質を出そうとしなくなっている。
これで煙草をやめても、しばらくは脳がサボったままだから、気分が満たされない。脳が、自分でやらずに、外から取り込もう取り込もうとしてしまう(この苦痛に耐えるのが、禅の修行にすごく便利なんですけど)。
なにか、新しいことを始めるといいです。
結婚、転職、転居など、環境が変わった時に禁煙を始めたら、その時だけはうまくいきやすい(新しい環境に慣れてくると、ふたたび吸ってしまいやすい)。
誕生日や元旦から禁煙スタートとかは、環境が変わっていないから、あんまり意味がないです。

 節約しない
ういた煙草代は、漠然ととっておかないで、明確なカタチにすること。その分を、なにかに使ってしまうことをすすめます。文字どおり、発散です。
毎日1箱吸う人は、1日1冊雑誌を買うとか。買いたいものがなくても毎日100円ショップで何か買うとか。
できるだけ、今まであまり買わなかったものや、興味はあるが金をかけるほどとは思えなくて買わなかったものに手を出してみる。
あるいは、道場の子どもさんにアメ玉を配るとか、職場の女の子にケーキを配るとか、自分以外のことに使ったりして、生活に新しい風をおこす。
必ずしも、金を使わなくてもいい。中身が見える貯金箱に、煙草相当分の小銭を毎日ためていくとかは、思いのほか高額だから、はげみになるはずです。

 勝負は、数日後
1日や2日の禁煙なら、誰でもできるんです。
それが続かないのは、煙草がなければないでいられるようになった状態(まだ不安定だが、一応やめている状態)の時に、ふと吸ってしまうから。これで一気に引き戻される(これがまた、うまいんですけど)。
だから、第1週より第2週、今月より来月と、先へ行くほど、危険な時期だと思っていたほうがいい。
なんとなく達成したつもりで、気持ちがゆるんでいくんじゃなくて、日にちがたてばたつほど、気合を入れないとダメです
(本気でやめるのならば、の話。できれば、何年後でもいいから戻ってきてほしいなあ。笑)

 

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