←戻る 携帯灰皿 3

 灰も持ち帰りたい
下が土の地面だったら、灰は落として踏んで、フィルター部分だけを持ち帰りますよ俺も。
しかし駅前なんかで、アスファルトやコンクリートだらけだったら、灰を散らしたくない。
灰皿がないとき、はじいて灰を空中に散らす人が、子どもの頃から大嫌いで、そういう人に頭から灰をかけたら、たぶん怒るんでしょ?
石原都知事が激怒してるディーゼルエンジンの排気の粉とか、あと、昔スパイクタイヤなんてのがあった時代に歩道のすみにたまるキラキラした砂とか、ああいうのを世間様に吸わせるわけにいかないですからねえ。
そんなわけで、灰が持ち帰れない携帯灰皿では、あんまり意味がない、というか「灰皿」と呼べないではないか、と思うんですよね。
携帯吸殻入れじゃなくて、携帯灰皿なんでしょ?
俺の丸い携帯灰皿はかなり密閉できるんですけど、これでも、閉めるたびに吸殻で少しこすって、灰を拭き取りながら入れるようにしなければ、カバンの中が汚れてしまう。
もっといい製品が開発されないですかね。
灰を持ち歩けるんだったら、女性が強姦から逃げるための目つぶし、護身グッズとしても使えると思うんですけど。

 フィルターだけなら灰皿は不用
煙草は、しみじみ味わいまくって吸ったほうがうまいに決まってます。
火をつけては一口ですぐ消して、また新しいのをつけてって、ただイライラしてるだけみたいな、そういういいかげんな吸い方してると、火の始末もいいかげんで、焼けコゲやボヤを出しますよ。
体に悪いとか言って、半分も吸わずにすぐ捨てちゃう人もいますけど、なにを今さら、ちゃんちゃらおかしいですよ、だったら吸うな(笑)
俺はいつも、フィルターの近く1.5センチくらいまでは吸うんです。どんなまずい銘柄でも、そうしてきた。
食パンの耳は食べないとか、茶碗にくっついてる御飯つぶまでは食べないとか、そういうことは絶対に認めないという教育を受けたので。
それに、キャメル以外だとしても、だいたいボックスの銘柄を吸ってる。
だから、灰皿がなければないで、フィルター部分だけをボックスに入れて持ち帰ることも、できなくもないんです。携帯灰皿を持つまでは、いつもそうしてた。
吸殻を指先でもんで、残ってる葉っぱを土の上に捨てて、余ってる巻紙をねじるようにすれば、まったくフィルターだけになるから、なんなら吸殻を服のポケットに入れることだってできる。実際、そうしてたこともあります。そのまま洗濯しちゃったことも何度もあります。
灰が持ち帰れない携帯灰皿では、携帯灰皿の必要性が薄くなくなってしまうということです。

 

 見せるために持つ
ロックミュージシャンだかバイク乗りだかの若僧たちが、道ばたにたむろして煙草吸っていたが、みんな携帯灰皿におさめて立ち去ったので感心した、とんがった髪型で鼻にピアスあけていても見かけで判断してはいけないねえ、なんていう話が、ときどき新聞の投書欄なんかに載るんです。
携帯灰皿を持ち歩いている人である、ということが、自分の評価も高めるし、愛煙家全員の社会的地位も向上させる。
また増税かよバカヤローとか、駅構内に喫煙所がないのは御客様に対する人権侵害であるとか、好き勝手なことをほざいていられるのも、やることをキチッとやっているからこそです。
煙草がこれだけ迫害されてる世の中ですから、ただ煙草を吸っているだけで、ポイ捨てする人とみなされてしまう。
ずーっと携帯灰皿を手にして吸っていれば、ポイ捨てしない人ですということが見た目にわかるから、その場所を日頃掃除している人に見られても、ぬれぎぬを着せられないんです。

 愛煙家として持つ
1日3本くらいしか吸わない人とか、絶対に灰皿が置いてある所でしか吸わないという人もいるでしょう。
しかし、それは本人の勝手な事情にすぎなくて、見た目にはわからない。
喫煙者というのは、そのとき携帯灰皿を持ってる人と、持ってない人の、2種類しかいないんだから、持ってるほうの人になっていないと、負けてるみたいで。
子どもさんが、携帯灰皿を使ってる?って聞いてきたら、ただ一言、「当然だ」と言ってやりたいじゃないですか。
持ち歩くこともたまにはあるけど、スーツのポケットにあんまり物を入れると型が崩れるしなあ、夏場はほら、ワイシャツの胸に煙草とライター入れたらもういっぱいだから、カバンの中に会社の大切な書類が入ってるのにガチャガチャして汚しちゃうといけないから、…とかなんとかグズグズ言ってると、大人はきたない!と一喝されちまうでしょう。それで、未成年は吸うなとか言っても、まるっきり相手にされないんじゃないですかね。
そりゃ、「酒も煙草も女も一切やらない人」っていうのが、一番わかりやすいっちゃ、わかりやすいですよ(笑)
しかし、男をやっていれば、まあいろいろあるんです。それをいちいち説明しようと思えば、説明できるんです。それを言っても、長〜〜〜〜〜〜い話だから、言うのも野暮、聞かされる側も面倒。それが、携帯灰皿1個ですむ。こんなもので、誰もがまあまあ納得できて、まあまあ幸せになるんだったら、じつに簡単なもんですよ。

 

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