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 クワ

原図では斜めからみた図ですが、記号で正確に描こうとすると、むやみに大きくなってしまうので、推定で三面図にさせてもらいます。

 

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 □    柄が短めなのは、原図がディフォルメ気味だから
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《くわ》ツオオ
音は助
(金へんに且)[同字] ■(金へんに屬)[音は竹]
[和名は須岐《すき》。今、久波《くは》という]
钁[丘縛《キュウバク》の反] 錯■
(斤へんに石)《さくしゃく》 魯■(斤へんに石) ■(斤へんに屬)[音は竹] ■(金へんに華)[音は華]

『説文』に、鋤は立ったまま■(草かんむりに女に辱)《くさき》るのに用いるものである、とある。『釈名』(釈用器)に、鋤は苗を助けるためのもの、とある。それで字は助につくる。その大きいものを钁という。

[夫木]くはたてて掘り求めせしかき(ママ)わらび春は大野にもえ出でにけり 仲正

钁《かく》 『農政全書』に次のようにいう。田を■(斤へんに屬)《かじ》る用具である。物の根株《ねかぶ》を除くことを主る。そもそも農家が地の土を開闢《ひらく》するのに用いる。一般に田間で用いるもの、山野の間で用いるもの、また闊狭《ひろせば》大小それぞれのものがあり、ひっくるめて钁という。

 

ここで言うクワは、我々がクワと聞いてイメージするクワです。
だから、‘金産’には関係ない道具ですが、聞き捨てならん箇所がある。
『説文解字』が、
立ったまま草切るのに用いるもの、『釈名』が、苗を助けるためのものと言ってるってことです。
つまり土を掘るというよりも、刃先を地面につっこんで雑草の根を切って、農作物を助ける道具らしい。

除草に使われているからといって、三日月刃や鎌だとは限らない!
俺はこのへんが気になってるんですよねえ。

 

 ‘金産’は、鎌ではないだろう

たとえば園芸で、こういうのがありますね。
小さい雑草を、土ごと、浅く、すくうようにして、根を切りながら、かき取るやつ。
カミソリとかカンナのような刃の当て方だ。

これって、普通の鎌とは違うでしょう。
鎌という漢字の「兼」という部分は、左手で草をたばねて、ひとまとめにする動作をあらわしている。

「なにかを削る道具」を‘金産’と呼ぶのであれば、この場合に削っているのは地面であり、地面を浅く引っかいて草を削り取るのって、たしかに‘金産’だと思いませんか?

しかも、こういうことするなら、シャヴェル型よりスコップ型の、先が一直線になってる刃のほうがいいでしょう。

たとえば、この写真の一番右側のやつ、こういうことでしょ。
草を取るにしても鎌じゃないわけで。

 

次回は、テオノクワ。

 続く→ 

 

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