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 品物と、文字が、一致していない

‘金産’という言葉が意味するところと、‘金産’と呼ばれている品物が、ちょっとらしいんです。

しかも、スコップ刃と三日月刃の両方について考えなければならないから、話がますます面倒なんですが、スコップ刃と三日月刃の2種類がある理由は後述します。

俺の仮説としては、こんな具合です。

 ‘金産’という文字の意味は、けずる道具。

 ‘金産’と呼ばれている品物は、すくう道具。

どうしてなのか、説明しようと思えば、いくらでも御説明できるんですけど、このペースでいくと、このコンテンツは100ページを突破するのが確実な見込みです。

 

 こまかい話

言葉の定義の話へ行く前に、定義の用語の定義をやっておきます。
「○○という言葉がさしているのは××のこと」と言った時に、その「××」という言葉がさしている品物がどんなものだか、あいまいになっていると、いつまでたっても話が前に進んでいかないので。

まず、シャヴェルとスコップは違うんです。

このコンテンツも、書き始めた頃はスコップと総称してましたが、それは間違いじゃないけれども不適切だと思って書き直した。
しかし「スコップ刃」という言い方だけは一貫しておりまして、これは考えがあってやってることなんです。
それは、骨製スコップとか、田んぼで泥をすくうスコップというのがあるからですが、その話はまた後で。

俺がシャヴェルとスコップの違いを知ったのは、橋本英文博士の『刃物雑学辞典』なので、こんなの20年も前から知ってたし、このコンテンツの前身というか母体となったページ「F」では、シャヴェルとスコップをそれぞれ撮影してきて画像を並べて解説してたくらいで、この話は三之丸「P」でも塹壕戦の話のたびに書いた。

知らなくて間違えてるサイトだと誤解されるのは悔しいので(笑)、きっちり御説明しときます。

 

 シャヴェルとスコップの違い

世間ではたいてい、園芸や砂遊びや潮干狩などで片手で使う移植ゴテと、工事現場などで両手で使う大きいものを、呼びわけるために、この2つの言葉が使われてます。

つまり、大きさの違いだと勘違いしている人が多い。

しかも、どっちがどっちなのかが、統一されていない。
建設、土木、園芸など、業界内でそれぞれ勝手な慣例になっている。
さらに、業界の中でも統一されていなくて、方言(地域、世代)によっても、イメージするところが違う。

辞書では(よくあることですが)、シャヴェルと引くとスコップ、スコップと引くとシャヴェルと書いてあったりして、なんら説明されていないこともある。

言葉は変わっていくものだから、定着しちゃったものは、もう、それで正しいんですが。

でも一応は、使い分けがあります。
シャヴェルとスコップの違いっていうのは、大きさでもなく業界用語でもなく方言でもなく、
機能が違うものなんです。

 

次回、まずシャヴェルから。

 続く→ 

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