由来 『武器と防具 中国編』のつづき。 『‘金産’のもとになった道具には、工具の‘金産’と農具の‘金産’の2つが考えられます。工具は木を削るための大工道具である「かんな」です。ショベル状の刃に柄を付けた「かんな」は非常に古くから使われていました。農具もやはりショベルに似た歯のついた農具で、新石器時代にすでに出現しており、除草に使われていました。』 「かんな」だというのは、後述します。 ショベルに似た歯のついた農具っていうのは、俺にはよくわかりません。 除草に使われていましたっていうのが、重要なところです。 「後述します」ばっかりで申し訳ないですが、由来なんてことは、そう簡単に特定できるものではありません。
原形になった民具が、すでに戦闘に使われていた? 続けて、こんなことも書いてある(文中の「原型」は、原形という意味らしい)。 『このように原型となった道具はかなり昔から存在していましたが、兵器としての‘金産’が出現するのは明代のことです。しかしそれ以前に過酷な支配者と戦うために、職人や農民がこの兵器の原型となった道具をすでに武器として使っており、これが兵器に変化した可能性があります。また軍隊においても、兵器として使われる以前に陣地設営や築城のための道具として使われていたものが変化した可能性もあります。』 これは、「すでに武器として使っていた(に違いない)(だろう)(たぶん)」という意味ではなく、「武器として使っていたところまでは事実だから、それなら、こういう可能性もある」という言い方になっているから、文献上にそういう記録があるのだと思いますが、それがどの本なのか、わからない。 ‘金産’のもとになった道具が、民衆の武装蜂起に使われたことがある!? たとえば日本の鎖鎌は、いつ誰がどういうつもりで鎌に鎖をつけ始めたのか、戦場で使われた例があったのか、何もわかっていません(偉い人たちはわかっているのかもしれないが、俺はまったく特定できていない)。 由来ってのは、いろんな人たちの間で自然発生的に生まれたりして、よくわからないことが多いんです。 また、公式にはまだだが非公式にはすでにおこなわれていた、というのがあって、民間レベルでやってたとか、やっていたという記録はないが状況証拠から確実ということがある。 記録が見つかってるのに、古い説がそのままになってることもよくある。 ある一人の天才が西暦何年に始めた、すべてはここからスタート、という例もないこともないですが、それならそれで有名人だから記録がハッキリ残りやすいかと思いきや、それは単なる俗説で、じつはつい最近作ったのに、あの有名人が大昔に発明したとか「仮託」してることもはなはだ多い。 また、たしかにその人がその時から「始めた」のだが、じつはとっくの昔に同じものがあり、それがいつしかすたれて使われなくなり、誰からも忘れられてから、その人が始めたということがある。 ‘金産’の原形になった武器が、実戦に登場した例(最古の例でなくてもいいから)、いつ、どこの地域で、どんな人たちが使った、…という実例(記録)があるというのならば、どの歴史書に書いてあるのか、どうしても知りたいところです。
この話、もう少し。 |
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