藍綬褒章
メダル・ウィズ・ブルー・リボン。
公共の利益をおこしたり、公同の事務に尽力した人。教育、インフラ整備、開発など。
大昔で言うと、上水道を引いたとか、新田開拓とか、農林畜産物の品種改良とか。
武術でもらう場合、紫綬褒章でなければコレになるらしくて、もらってる先生がいます。
最近は、役所の相談員とか調査員みたいな人や、通学路の交通安全の人とか、役人ってほどじゃないが公という人がもらうことが多い。
この分野では、自治体が出す感謝状や、まあまあ公的な協会や連盟が出す功労賞などもいろいろある。武道だと、宗家やっていれば古武道功労者ってのが協会から出ます。

 紺綬褒章
メダル・ウィズ・ダーク・ブルー・リボン。
国、自治体、育英会など、公益に対し多額の寄付をした人(笑)
大正時代に新設された褒章で、時代によって金額は決まってます。受賞者が増えてくると値上がりする。
今は500万。法人だと1千万、ただし法人には褒状。
役所に480万くらい寄付すると、いつまでにあと20万出してくれたら褒章を手配してあげますよと、ハンバーガー屋のポテトみたいなことを言われるらしい。
金額が1500万以上になると、杯がついてくる。
金で買える名誉、売名行為、ダークなブルーリボンなどと、一貫してバカにされている褒章ですが、しかし他の勲章だって自社の利益だけじゃなくて業界全体や地域に貢献したり、芸術やスポーツに協賛後援していたりしないとダメで、じつは文化勲章なんかも、もらえるように政治家に金をばらまいて裏工作とかはあるわけだから、私は名誉がほしいから金を出しますと、このほうが正直でストレート、いっそスッキリしてるとも言える。
日赤その他、各種団体にも、多額の寄付をした人だけがもらえる、功績をたたえる徽章というのがあります。

 黄綬褒章金章
ゴールドメダル・ウィズ・イエロー・リボン。
海防のために寄付した人。現在の黄綬褒章とはデザインが違い、菊紋と大砲が刻まれたもの。
海岸に砲台を作って外国船を撃ち払うのが「攘夷」だった頃に制定されましたが、そんなんで勝てる時代はとっくに終わったので、まったく発行されなくなり、昭和になって廃止。

 黄綬褒章銀章
シルバーメダル・ウィズ・イエロー・リボン。
旧黄綬褒章は、金章と銀章の2等級ありました。金額で分けていたらしい。廃止されました。

 

 黄綬褒章
メダル・ウィズ・イエロー・リボン。
現在の黄綬褒章。それぞれの分野で業務に精通しているベテラン、職場で模範になってるような人に与えられます。
あまり光の当たらない分野で、長年コツコツがんばってきた人を、積極的にほじくり出す褒章として、高く評価されてます。
下水道関係(バキュームカー?)のような職員さんがもらった例があるんだとか。

なお、戦時中には、金属・機械など工業関係その他、軍需生産で特に功績の大きい人への表彰「勤労章」、さらに優秀な者には「勤労顕功章」というのがありましたが、勲章ではなかった。

 紫綬褒章
メダル・ウィズ・パープル・リボン。
藍綬褒章から、文化の分野を分けて独立させたもの。学術や芸術の、発明や改良や創作に実績の大きい人。
人間国宝や文化勲章と範囲がかぶってますが、どちらかといえば、伝統を受け継いで何代目とかじゃなくて新しいことを始めた人、普及振興や後進育成なんていう理事ではなくて現役で製作や表現をやってる人が、コレです。
中堅どころの芸能人が歳くってくるともらうので、あの人もそんな歳か、どうりで俺も老けるわけだ…という秋の風物詩になってます。
芸能人が勲章をもらうと必ず急死する、というジンクスがあり、勲章は年寄りがもらうのだから当たり前ですが、興行の世界は縁起をかつぐので、褒章のほうがまだマシらしい。
ほかに、各種業界の功労賞みたいなのが山ほどあります。

 

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