戦勝記念章

 文明擁護之戦記章
第一次大戦の国際的な戦勝記念章。
銅メダル、表に武甍槌神、裏に桜花と地球、戦勝国の国旗、「文明擁護之戦 日米英仏伊其他 同盟及連合国 自大正三年至大正九年」。綬は虹色。
文明擁護ときたもんだ。勝てばなんとでも理由はつく。勝たない軍隊は、ただの悪党です。どう綺麗事を並べても、すべての戦争は絶対に悪であり、戦争が起きないようにあらゆる手段を講じなければならないが、始めたからには、なにがなんでも勝たないことには、もっと悪にされてしまう。死んだ人も、負け戦ではむくわれない。
それにしても、文明擁護って、この言い草は国家の恥ですよ。こんなものが文明だと言うなら、裸族やってたほうが幸せだなあ。
第一次世界大戦は、大量殺戮時代の幕開けです。機関銃、毒ガス、戦車、軍用機などが出てきて、ただただ悲惨になってしまった。文明のせいです。

 支那事変記念章
支那事変の記念章。
章は青銅、菊紋と桜花、裏に「支那事変記念章」。綬は従軍章と同じ。
戦勝の記念章っていうのは、従軍した兵隊さんではないが貢献したというような、関係者に配ったもの。

 

戦死、傷痍関係

 軍人遺族記章
戦死またはそれに近い病死をした軍人かそれに近い状態の人の、遺族がつけた。
安全ピンでないピンから紫の絹の組紐が総角状になっていて、途中に銀色黒燻の、だいぶ厚みのある八重桜の章、裏に「軍人遺族記章」、環は銀、紐の端には房がつく。
「軍人遺族記章」と金字が入った桐箱で支給されました。

 遺族徽章
靖国神社の臨時大祭に遺族が招かれた時につけた。
安全ピンでつける小綬、上が白布で整理番号が入り、下は赤や白や水色の縞で、端は入山形ギザギザに切り欠き。章は、綬から下げるのではなく、綬の上に重ねてあって、銀色の桜の金属プレート。

 

 軍人傷痍記章(甲)
章は純銀、金色の武神レリーフに七宝や梨地、見た目が金色っぽい配色。「戦傷」と書いてあった。
戦闘による負傷をくらった将兵がもらいました。

 軍人傷痍記章(乙)
甲とだいたい同じデザイン、ただし見た目が銀色っぽい配色で、「公傷」と書いてあった。
戦闘以外の公務で負傷や病気を受けた将兵がもらいました。

 

軍人精勤章

軍事分野の褒章といったところ。
旧日本軍の場合、軍服の右の二の腕につける山形線です。山形線は逆V字のパッチ。
外国の軍隊では、この手のものは左袖口につけてることもあったり、右袖口につけている場合は海外勤務章だったりすることもあります。
自衛隊では現在、10年以上に赤、25年以上に緑の線章を出してます。

 精勤章
ディリジェンス・バッジ。
旧日本陸軍で長年まじめにがんばった人が受けたもので、1本ずつ増えていく。

 善行章
グッド・コンダクト・ストリップ。
旧日本海軍でまじめにやってる人が3年ごとに受けたもので、1本ずつ増えていく。
セーラー服などにつけるので、白地や紺地で目立つよう、夏服は青線、冬服は赤線。

 特別善行章
スペシャル・グッド・コンダクト・ストリップ。
善行章に、桜か何かの黄色いマークがついたもの。勇敢とか模範的な精勤に与えられたらしいんですが、海軍のことはようわからん。

 

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