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 動物の体に飲み込まれる

タクシーがついたのは、南口という所。
敷地全体が、なにやらライオンを横から見たような形に作ってあり、南口というのは口の前にあたる。

そして、北口というのもあるが(以下略)。

今回は由美子ちゃんではなく寅吉先生が同行。
古流の調査はだいたいいつも、この人と回っております。恐ろしく強い。

 わが城の議長。大元帥。でも今日は匿名文官扱い。

規模で言えば、県内最大の動物園。
植物園と、恐竜公園と、自然史博物館も併設されている。
さらに、市内には入場無料の小さい動物園がもうひとつある。

 大人500円、小中学生100円。

 

 夏 

チケット窓口さんが、「あ、ちょっと待ってください」と言って、これをくださった。

 

売店でも売っている商売物なのだが、「浴衣で来てくださった方にはサービスですー」とのこと。

この日の俺は、下穿のない長尺甚兵衛という、場末のラブホテルの寝巻みたいなのを着て、軍隊放出品のカバンを背負っているという、北ヴェトナムの脱走兵みたいな格好をしていたのだが、下駄だけは履いていたため、浴衣の範疇に入れてくださったらしい。
夏だからじゃなくて、俺は一年中こんな感じなのだが。すみませぇーん。

なんだ、結構いい人達じゃないかー。

御厚情を拝領してしまったからには、自分のサイト上で、この動物園の特集を組んで、恩返ししようと誓ったが、それは上野が解放されればねという話。

 

 灯籠があった

浴衣推奨というのは、要するに、風光明媚な立地だから、絵になる風景、場の雰囲気、という美学をお持ちのように見える。

夏に営業時間を延長して夜の生態を見る「サマーナイト」という趣向がよくあるが、この動物園もやってらっしゃる。
夜のほうが良かったかもしれない。奴らも夜行性だから。

ここから見わたす夜景も、綺麗なんだろうなあと思う。
しかし、そーゆーのは御婦人を連れて行かないとねー。
寅吉先生は彼女募集中の随時受付中ですから、奇特な方はぜひ。

通路の両側に、地元の児童さんが描いた灯籠が並べてあって、これを点灯させるらしい。
じつにすばらしい作品ばかり。

 トップを飾れる傑作。

 なぜかジャイアントパンダの絵もずいぶんあったのだが、それは「広間」で。

 さっきの写真が元絵だが、シッポをさらに描き込んである。

 うまいなあ。赤木春恵さんの名演のような表情。

 頬の白毛はないが、動きの特徴をよくとらえた絵。腹黒いのです。

 この耳はリアル。目の変化によって本質と主観が同時に表現されている。

 模様を描こうとする努力がちゃんとある。ロゴ付き。

 優しい女の子が描くと、こう。主題を通して自分を表現したことになる。

 本物より可愛い! これなら俺は好きになれるぞ(笑)

毛並に模様がある物は、難しいのですよ。
模様に気をとられると、意識も表面的になり、視野も狭くなり、第一印象や立体感がおろそかになる。

野原しんのすけ君が、幼稚園の遠足かなにかで動物園に行き、写生することになったが、模様が難しくて面倒だったため、完成した時にはジャイアントパンダの絵になってしまった、という話があった。

 

 →いよいよ、実物に御対面 

 

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