←もどる 

〈ンググググ〉など唸るような鳴き声

(growl)

☆犬がごろごろと喉を鳴らして唸るようなピッチの低い鳴き声で、ふつうは一-二秒の短い音の繰り返しである(この鳴き声のスペクトログラムは得られなかった)。

 鳴きあったりけんかしたりしている二頭のうち、立場が上の個体が発する。
たとえばチェンチェンは、すぐうしろをついてきたオスに向きなおってこの鳴き声を発したことがあるし、成都動物園のオスは、服従したようすで脇にごろりと横になったオスを見やってこの鳴き声を発している。

意味としては攻撃的な威嚇を表現する。
だが、この〈ンググググ〉の鳴き声だけが単独で発せられることは少なく、しばしば〈ンーン〉の鳴き声とともに発せられ、この場合は両者の中間的な鳴き声として聞こえる。

 

「ンググググ」

 ↓ 試訳

「ぐふふふふ」「いい度胸だな」「いっぺん死んでみるか」「吐いたツバ飲まんとけよ」「寄らば斬るぞ〜」「お望みとあらば血を見てもいい」「諸刃流正眼崩、ひとさし舞うて見せようか」(この手のやつ、無数にあって書き切れぬ)

これはグラウルだから、近所の頑固ジジイが子どもたちにガミガミ怒るという感じ。

相手を好き勝手にできる、すでに完全な優位をとっているという、「余裕」が前提になると思われます。
〈ンーン〉と組み合わせることが多いっていうから、なおさら、落ち着きがある。

攻撃的な威嚇ではあるんですが、必ずしも感情的になっていない場合も含まれるということに注意しなければいけない。
威嚇は、静かな威嚇もあるからです。

まさに、犬が、ガルルルル…と低くうなっている状態。噛み付くのは、いつでもできる。
弱っちいくせに、小うるさくキャンキャン言ってる軽薄な犬なんぞよりも、はるかに強剛です。
貫禄と実力がある。

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送