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キャメルジャーナル創刊!

って、それはいいが、
正確にはキャメルメンソールジャーナルやがな!

 

 まず伝統を大切にすることから

一面というか表1はトビラなので、開いた左が1ページ目。「キャメルの足跡」。
歴代広告、パッケージ変遷、年表と、これまでの歴史が語られている。

有名なコピー『- I'd walk a mile fooe a CAMEL -(キャメルのためなら1マイルでも歩く)』が紹介され、それで最新のポスターではバイクをかっとばしてる写真になっている必然というか流れが、ちゃんと説明されている。

そうなんだよ、増税前にカートンを買いだめっていうのは誰でもやるが、みっともないデザインに変更される前に心当たりを全部かけずり回って旧パッケージを探すなんてことは、ブランドが愛されていなければやらないもんだ。
俺は、やったぞ。愛してるからな。

これらの画像がまた、旧パッケージの側面にあった「あの柱」で額ぶちのように表示されてるのがすばらしい。

それだけで充分なのに、さらにそれをカコミで囲っちゃっているから、紙面が飾り罫だらけになっちゃって、せっかくの貴重な写真がみんな小さいのが残念ですが。

それでいて、下のほうは25ミリほどスペースが余っちゃってるのが、もったいない紙面の使い方ではある…と思いきや、それはそれで、こんなこまかいギャグをやっておられる。ふふふ。

特に、1頭だけ茶色のキャメル、しかもほんのちょっとしか見えないのが、うまいなあコレ。

 G・N氏

次のページは、ブランドマネージャーのインタビュー。
「責任者であるキャメルのブランドマネージャー」っていう言い方だから、JTさんには銘柄の数だけ担当者がいらっしゃるらしい。

それで、お名前がG・N、顔写真は目の部分が煙草2本で隠されていたり、後ろ姿だったりする。

でもさっきの年表に、2005 西畠豪氏 ブランドマネージャー就任、って書いてあって、隠してない顔写真も小さく載ってるんですけど(笑)

男には、俺が俺が!っていう主義主張ももちろんあることはあるが、どこか必ず、恥を知ってるというか、ほどほど加減の余韻や詩情や遊び心も兼ね備えるから、適当な所で以下省略ってことで、あとはいちいちやらずに、ほのめかしたりするようなことも大切にする。

このインタビュー記事も、G・N氏が聞いてもいないことや小難しいことを長々と熱く語るから、結局、くわしいことは掲載できなかった、という体裁になっている。
自分が煙草を吸う写真を連続でたくさん並べたり、キャメルの歴史年表に自分のことを組み入れたりして、ナルシストで出しゃばりな人物のようでいて、滑稽な道化役に徹しておられる。

こだわりは、いくらでもあるし説明しようと思えば説明できるが、キャメルを選ぶほどの人に向かってそれをあんまり言うのも野暮になるから、ただうまい、とにかくうまい、情熱を持って商品を作っているということだけ伝わればいいというスタンス。

これですよ。これこそが、煙草に限らず「大人のたしなみ」ということなんですねえ。

 巻紙が2種類ある

いや、俺も最初に開けた時から気付いてたけれども、それって、ロッテさんのチューインガムの包み紙みたいに、べつにどうってことはないと思っていました。

しかし、このインタビューを読むと、
「味や香りだけじゃなく、視覚的にも楽しんでほしくて。ラクダとキャメルのロゴ、2種類の巻紙をつくっちゃいました。これなら引き抜いたのがどっちかワクワクするでしょ?」
とのことで、こだわりでやってることだったらしい。

なるほどねー。
そういう楽しみ方も提唱してくださってるんだったら、消費者としても、やり方がある。

たとえば、散歩の途中で一服つけて、引いた煙草がラクダのほうだったら、もう少し先へ行ってみようとか、ロゴのほうはフェンスとみなして、ここで引き返そうとか。

男女に別れの時が迫ってきて、もう今さら新しく話題を持ち出すでもなく未練だけで無言で一緒の時間をタラタラ過ごしてて、そこで一服、次に引いたのがラクダのほうだったら、もう私そろそろ帰るわねとか。

これは使えますよ。

 普段は見せない裏の顔も持っている

「あと、パッケージも表と裏でデザイン変えてるんですよ。」
という発言もあるが、これもダサダサパッケージの時からそうだったから、べつに、どうとも思いませんでした。

しかし、そんなことをわざわざ強調なさってるところをみると、これも作ってる側としてはこだわりの部分なのかもしれない。
版がよけいに必要なわけだし、マールボロやラッキーは表裏同じだから。

 オヤジバイクにオカモチ荷台

そして、裏表紙は例のポスターを全面広告にしている。これ、煙草屋さんの店頭や自販機でよく見かけます。

バイクなんてただの足、燃費がよくて故障しなければいいっていう、こだわりのなさがこだわりみたいで、またかっこいいんですね。

たとえばハーレーに乗ってラッキー吸うなんてのは、わかりやすいから、単純な若僧でも理解できてしまうだろうけれども、意気がってハーレー買ってみればゴッツイのは見た目ばかりで、電気系が軟弱だから充電ケーブルを常備しとかないと始動もできないということがだんだんわかってきて、肩からムダな力が抜けて適当な加減がわかってきて、かといってセダンしか乗らないようなつまらない中高年になってしまわず、何でもいいからありあわせのバイクで天気のいい週末に一人で軽くひと回りしてくるくらいの遊び心は保っているという、そのくらいで煙草も楽しめるといいと思いますね。

 気に入らん

俺が納得いかないのは、なにがどうであろうとも、これはメンソールだってこと。
頼むから、頼むから普通のやつも、こういう方向でやってくれい!

俺だっていろいろアウトサイドを歩いてる者だし、音楽上の理由で高校のときアフロにもしましたが、レゲエやヒッピーじゃないんで。

スタイルではなく、ただ単純に味のことだけでも、メンソールじゃないほうがうまいと感じるので。

だいたい、メンソールを吸いながらカクテルを飲む奴の神経がわからん。
煙草それ自体をまったく吸わない人から見れば、なんの煙草でも全部バカに見えるだろうから、好きずきですが。

ただでさえ肩身が狭い喫煙者のうち、キャメルの、メンソールはかっこいいが、メンソールじゃないほうはイマイチだ、っていう図式を、売り手側に決められちゃうのは困る。

 

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