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 高いK

昔、バブル景気で世の中が軽薄だった頃。
団塊の世代のそのまた子どもの世代、つまり第二次ベビーブームの世代が、社会に出てきた。
頭数も多かったので、お互いに選択肢が多い。
その中からなるべくいいのを選びたいということで、受験でも就職でも、ハイレベルな要求だったわけです。
イヤなら、ほかにいくらでも優秀なのがいるんだから。

高身長、高学歴、高収入、これを3Kといって、理想的な結婚相手の条件とされていた。

てめえに価値があるかどうかは棚にあげて、価値があるものをほしがるわけです。
フミヤとモックンに告白されたらどっちを選ぶ?とか、ブスな女に限って大まじめに議論していたり(笑)

実際は、男の側だって相手は選ぶから、価値のある男たちは、自分と同じくらいには立派な女性と結婚するので、こういうバカ女は、あんまり相手にされなかったんですけど。

 

 悪いK

それから、先進国がみんなそうであるように、少子化が進んでいった。
人手不足。
若者は数が少ないから、1人あたりに分配される愛情も金も多く、甘やかされて育つので、どんどん軟弱になる。

ラクな仕事ばかりに人気が集中する。
きつい、きたない、危険
、これを3Kといって、敬遠される職業になっていくわけです。

肉体労働よりも、オッシャレ〜な、軽い仕事ばかりが人気になる。
土木工事みたいなことは嫌われるようになった。

 

 韓国の3K

それから10年くらいたって、韓国ブームがおきた。
韓国オンナの3K、「きつい、ケバい、きれい」なんてのも提唱された。
これはまあ、韓国の女性が顔の整形(形成)をためらわないということを言ったものらしくて、実際は儒教が徹底してるから、韓国の女性は礼儀正しくて家庭的な人が多いというけれども。

 

 煙草もか〜

そしてついに、こーんなステッカーが貼られる時代になっちまった。
結局、カ行で韻を踏むんだな。

マナー違反は迷惑だからやめろ、嗜好品は他人に迷惑がかからないように楽しめ、というのとは違う。

煙草そのものを悪く言ってやがる。
御丁寧に、肺の内部図解まで。
健康のことを訴えるなら、それはそれで言いなさいよ、マナーとごっちゃにしてる。

めて下さいは、こっちのセリフ!(笑)

この思想は、危険ですよ。何にでも使える。

秋葉原によくいる冴えない人たち、頭ボサボサで、服のセンスもダサくて、精神的にも不衛生で、カッコ悪い、見かけるだけで迷惑だ、オタクをやめてください、と言われたら、やっぱり怒るでしょう?

主義主張を社会に叫ぶのは、それはそれでいいんです。相互に自由。
おぼっちゃまくんやクレヨンしんちゃんみたいな下品な番組は子どもの健全な成長に悪いって、PTAが怒って、見ないようにしましょうと提唱したっていいし、こういう番組を作りたくて作ってるんだからイヤなら見るな、テレビ見たくらいでバカな子になるような育て方してる親が悪い、表現の自由だ、見たい人はどんどん見ましょう、と言う人たちがいたっていい。

いや、下手すると、意見っていうのは両方正しいことだってあるし、正しくない意見にも存在意義がありますよ。
極端な反対意見が両方あるおかげで、それぞれの長所も短所も見える。
こういう考え方もあるのか、あんまりこういうやり方しすぎるとこういう危険もあるのか、というのを知ることができる。
どちらも、自分が正しいと思うところを、正々堂々と世間に訴えて、みなさん、ぜひこうしましょう、あなたもこうしたほうがいいですよ、と言うのはいい。

そのかわり、選ぶのは、それぞれの自由。
両方の意見を一応は聞いて、自分は中間くらいにしようとか、中間よりもちょっと右寄りでいこうとか、それぞれ決めればいい。

そこまではいい。

しかし、右翼の宣伝ビラじゃあるまいし、そのへんにステッカー貼るのは、それが迷惑ですよ!

このステッカー、蕎麦屋の壁に貼ってあったんです。
おかげさまで、ず〜〜〜〜〜っと、これ見ながら食うことになったんですけどね。
禁煙なら「禁煙」だけで済むことだろ?

メシ食う時くらい、メシに集中させてくれ〜い!
こういう正義づらした悪が、まかりとおるのかね?

アイルランドでは民族独立運動がさかんで、「英語をやめてアイルランド語を使おう!」という看板がたくさん立てられ、それが全部、英語で書いてあったとか…。

南先生の路上考現学のネタに、こんな話がある。
林の中だか山の中だか、自然豊かな場所に、「環境破壊を許すな!!!」とかなんとかいう東京都か何かの、けたたましく主張してる派手な看板が立っていて、そこに誰かが「←景観を壊す看板」とかなんとか書き添えてあったとか。

大女優の川島なお美さんが、悪女を演じるにあたって、どうすれば悪女っぽく見えるかとさんざん考えた末に、足を組んで座って煙草を吸う、という表現方法にしたそうです。
サザエさんちのタマが非行に走ったら困るという回で、カツオ君のイメージ映像として、猫が夜の街でサングラスかけて煙草を吸ってる絵が出てきました(笑)
「煙草を吸うのは悪」というイメージは、健康や副流煙以外に、昔から根本的にあるらしいんです。

 

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