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流派の科目標目 1

 

 同名異流の区別が目的

知るかぎり同名異流がある場合だけ、これを区別するため、伝系か内容(どこの、または誰の、何の武術か)を添えてます。
どれなのか特定しにくい場合は「(不明)」としてありますが、俺が不勉強なために分類できないだけであり、その流派や伝書の素性が怪しいという意味ではありません。

伊賀流といえば忍術だと子どもでも知っているのに、わざわざ(忍)とつけているのは、神道流系の剣術・居合の伊賀流、堀内某の柔術の伊賀流、逸見将監という人の拳法の伊賀流、伊賀という名前の人が始めた軍学の伊賀流などが、ほかにあるからです。
一心流とか夢想流というのは、10も20もあったりする。

 

 「何の流派」とは言いにくい

剣と馬、馬と棒、砲と縄、水と柔など、あまり一般的でない組み合わせでやっている流派もあります。

弓、馬、剣、居、柔、槍、薙刀、砲、水、軍それぞれ別の流派を学んだ人が、御自分の名前でだれだれ流とおっしゃってる場合などは、そんな器用な努力家はめったにいないから、お弟子さんはそれ全部は継承しにくい。

古流の場合、基本となる体術は何でも共通だったり、武器の技術が素手の技術の延長だったり、素手の技術が武器の技術の昇華だったりして、手広くやっていても決して浅いつまみぐいではないのですが。

実際のところ、剣術流派に居合や柔術が付属していても、剣術だけしか習わなかったお弟子さんが大多数だったりすることがある。

だから、なになに流剣術と言った場合に、本当に剣術だけなのか、居合や柔術を含むのか、本来は居合や柔術があったのに伝わらなかった系統なのか、という違いがある。

 

 

 

とにかく、内容を書くのは同名異流を区別するための措置なので、たとえば(船)と書いてあったら、それは水泳を扱う同名流派があって、船戦法をも扱うほうの流派の、水泳の伝書という意味だったりする場合があります。

 

 公式見解との違い

神道流や柳生心眼流(竹永系)は武器だけでもかなり多彩で、これに医術や呪術などさまざまな文化まで含むから、現在では「剣術居合術薙刀術」「甲冑兵法」などと名乗っておられます。
こうした問題は無数にある。

二天一流はたいていの団体は剣術と名乗っておられますが、「兵法」となっている場合もあり、この場合の兵法は剣術という意味でしょうが、剣術に限らずあらゆることに応用できる教えであり、事実開祖は何でも見事におやりになったし、かつては柔術の技法もあった。

天然理心流は、剣術ではなく「武術」と名乗っておられることがあり、本来は柔術などいろいろ含む総合流派だったし、新撰組があれだけ大活躍してしまった以上、下手すると軍学流派としても超一流と見なければならない。
フランス式軍隊を習ったからには、伝書に変化がなくても、大砲を撃ち合う状況で走りながら斬ることの想定や経験則くらい追加しそうなもんだ。

これらを、柔術流派とか剣術流派などと簡単に片付けていいのかと言えば、いいわけがない。あるのだから、内容が。

しかし、このコンテンツでは、それいちいち全部書いていくとキリがないというか、いや、やればできますが、これは索引ですから、文字数ばかり増えると、最大目的である引きやすさからはますます遠ざかってしまうし、このコンテンツを見てくださってる方はみなさん詳しく御存知でしょうから、ここらへんもだいたい、おおよそ、でやらせていただいてます。申し訳ありません。

 

 →つづき 

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