征服戦争、侵略戦争

現在、多くの国が、このへんだけは放棄してます

征服戦争は、敵国を併合または植民地化する絶対戦争。

侵略戦争は…、こっちから攻めるのは何でも侵略ではありますが、侵略しますと言って侵略した例は皆無なんだとか。ただし、ムッソリーニのエチオピア戦だけは、侵略すると言ったとか言わないとか。
侵略するほうも後ろめたいもんだから、必ず大義名分を用意する。
侵略なのに、自分たちが正しいと思って、侵略じゃないと思い込んで侵略してるのは、もっと始末が悪い。

 

 侵略

なにをもって侵略と判断するかは、旧ソ連と周辺国が決めた条約と、国連の総会決議のやつとがあり、だいたい同じです。

国連の場合、なんだかんだと言い訳みたいなのがついている。8条あるうちの半分くらいが、ただし書き。
安保理が侵略でないと言えば侵略でないとか、自決・自由・独立の権利を害するものにあらずとか、他の規定との関連において解されるとか、小うるさい例外や限定みたいなのがついていて、侵略戦争をズバッと否定しきれていない。

ごく簡単に言えば、人様のものを理不尽・強引にどうこうしようとするのは、みんな侵略です。
主権・領土・独立に対する武力行使。つまり、たいていの戦争は、攻められた側(お互いだが…)に言わせれば、みんな侵略だとも言える。

軍隊またはそれっぽいものが、他国の領土に対し、侵入・占領・併合、または港湾封鎖などすること、他国の軍隊に対し攻撃すること、あるいは、これから攻撃を開始するぜと宣言すること。
駐留軍が行動や期限の約束を守らず、なんか知らないうちに占領しちゃったりすること。
侵略行為に手助けして、第三国が場所や物資など提供すること。

これらのひとつ以上に該当すれば、だいたい侵略ですが、日本の場合、またちょっと違う。

 

 日本の侵略定義

他国の領土に向けて兵器を使ったら、実害が出なくても侵略です。
北朝鮮のミサイルは、少なくとも日本の領海の安全と、安心して暮らす権利を侵している。
国民を拉致するのだって侵略です。

北朝鮮が今の体制やっててくれたほうが都合がいいと中国やロシアが考え、今イラクを攻めてて忙しいから手が回らないぜとアメリカが考えていれば、日本がこれだけ侵略されてるのに、なんだかんだ手ぬるい対応になる。

侵略の手伝いも、侵略です。
大量破壊兵器を隠していなくても、国連が認めなくても、アメリカが戦争する時は日本が手伝うのは、これは侵略じゃないのかというと、日本はそもそもアメリカの手先をやるかわりに賠償金を払わずにすんだのであり、朝鮮戦争のおかげで特需がおきて、ものすごく早く戦後復興して金持ちになれたのであり、アメリカの核兵器の御威光で冷戦中も北海道をソ連にとられずにすんだのであり、アメリカ様のやることにあんまり文句を言っちゃいけないことになってるらしい。

 

 進出

日本の教科書に、旧日本軍のことを書くとき、侵略という言葉の代用になっている言葉。
若いうちから自虐的なことを吹き込んで国家への誇りを失わせてはまずいという理由でこうなってます。

旧日本軍は、世界一すばらしい部分もあればバカな部分もあり、侵略したのは事実、なんで侵略しなければならなかったかという時代背景がちゃんとあったことも事実。
功罪両方をありのまま教えないことのほうが恣意的(もっとバカな人たちは、あれは侵略ではなかったとか、欧米諸国も侵略していたから日本が侵略しても悪くないとか、侵略したおかげでかえって中国韓国のためになったとか、ぬすっと猛々しいことを言う)。

情報よりも、その解釈や認識が極端にかたよらないための分別や、自分で考えて判断する力を育てるのが教育のはず。
ところが、小中学生くらいではそこまでわからんだろうし、中国韓国が小うるさいから、お茶を濁しておくか、面倒だし、というくらいで、「進出」という言葉が使われる。

熱心な先生もいます。真実を伝えるプリントや小冊子を自作して配ったりもするが、たいてい教育委員会やPTAに叩かれて職を追われることになる。こういう方面こそ、進出してもらいたいもんだ。

 

つづき 

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