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徴兵志願兵併用制
2種類ある。
まずひとつは、普段は志願制でやっていて、戦時には徴兵制をやるもの。
何百万人もの軍隊を作るには、徴兵制でなければ難しいのですが、普段から徴兵やってると、なんか外交努力が下手またはやる気なくて、好戦的な政府が国民を強制してるみたいで、みっともないんで。
じつは現代の日本も、今の平和憲法のままで緊急時にだけは徴兵制ができるとする解釈があり、のちのちのために、防衛白書から「徴兵は行わない」という部分を削除しました。
もうひとつは、役職によって分けるもの。
将校や下士官は志願者中心でやり、兵長以下だけ徴兵でやりくりする。
実際は、徴兵制をしいてる国でも職業軍人がいるから、結局はコレということになる。
徴兵制をやっている場合、志願しなくても徴兵されるわけです。志願した職業軍人は、やれと言われる前に自主的に、兵役義務を果たしているということ。
延長
徴兵でも志願でも、軍隊に入ってみて居心地がよかったとか、ほかに仕事がないとかで、希望すれば、満期になってもさらに1〜2年は勤務を続けられる場合があります。自衛隊もそうです。
外人部隊
外人部隊は、外国人で構成される部隊。植民地の防衛などに使われる。
傭兵と違って初心者でもかまわないし、正規軍です。
実際は自国民だが外国人ですということにして入隊するとか(事実、半数以上がコレだという)、在籍中は全員が偽名でなければならないとか、過去の経歴はお互いに聞かないとか、ここでがんばれば今までの罪は全部許されるとか(犯罪者が借金や逮捕や報復から逃れて入隊することが多い)、工作隊員だけはヒゲを伸ばしていいとか、いろいろと面白いしきたりがあったりします。
だいたい、入るのは簡単で、そのかわり訓練が猛烈に厳しい。
また、退路とか救出という概念がないのが特徴です。
外人だから、使い捨てにされる。死ぬとわかっている危険な任務に投入される。それでいいと納得して入隊している。
フランスとスペインが有名ですが、常設していなくても、たとえば第一次世界大戦のときは世界中から出稼ぎ兵が集まったので、進めとか撃てとかの号令もいちいち7か国語で言わなければならなかったなんて話があります。
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市民軍、国民軍、常備軍
これもいろんな意味で使われる言葉。
市民軍はマキャベリが提唱したもので、民兵みたいなもの。
これをさらに進めたのが、リプシウスの国民軍とか常備軍という概念。
騎士や武士のような戦闘員階級だけが国を守るのではなく、農民や町人にも等しく軍隊参加の道を開き、戦争のたびにいちいち軍隊を組み立てるんじゃなくて、つねに新人を入れては育てていく制度を整備し、規律正しく、よく訓練された、何かあればいつでも対応できる備えを持って、確固たる国家の威信を築き、ナショナリズムの発揚と大量動員をめざすもので、基本的に国民皆兵です。
ただ、市民というのはシチズンとかブルジョアの訳語として使われる言葉なので、どちらかといえば、平民でも国政参政権くらいはある社会だということが前提になる。
古代ギリシャのペリオイコイみたいに、選挙権はないが兵役義務はあるなんていうのは、少なからず支配されているから市民とは言わない。
州兵、予備国民軍
米軍の民兵は、州兵に籍をおいていれば国民軍オーガナイズドミリシア、そうでなければ予備国民軍アンオーガナイズドミリシアと言ってます。
州兵は、戦時には正規軍に組み込まれたりもします。
日本には国民兵役がありました。
人民、人民軍
このへんは、国家のページで御説明します。
解放、解放軍、解放区
解放は、弾圧されてるのを解き放つこと。
君主制の独裁から国民を解放して、平等社会を作ってくれたりするのが解放軍。
しかし共産革命の場合、共産党の支配下に置かれることを解放と言い、その地域を解放区と言うので、解放されたんだか、支配されたんだか、その一党独裁の党幹部に搾取されてるのは誰が解放してくれるんだか、ようわからない。
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