通常の陸軍以外

国と時代によって、陸海空の定義が違います。
自衛隊、国連軍、沿岸警備隊、警察などは後述します。

 

 地上軍 グラウンド・フォース

海軍や空軍があったとしても、昔の軍隊だと、全軍を管理する機能が陸軍の中にあったり、憲兵とか近衛兵というのが陸軍の人だけでやっていたり、あるいは陸軍を管理するための部署が全軍を管理していたり。

こういう状態の陸軍は、共産圏だと地上軍と呼ばれたりもします。

内陸国で、飛行機がろくにない時代だと、ほぼ全軍が陸軍だから、陸軍という概念自体がありません。
アーミーは陸軍ではなく軍隊のことだったり、アーミーに対する言葉はポリスやシェリフだったり。

小さな島国の発展途上国は、ほとんど陸軍だけ、ほとんど武装警察と変わらないというのが、結構あります。

あと、「陸上部隊か、艦艇か、航空機か」という話をしてる時には、所属のことじゃない場合がよくある。
駐留米軍の数を言うような場合に、陸軍プラス上陸している海兵隊とか、空軍プラス艦上機&海兵隊航空機&陸軍航空機とか、合計数なんで。
米海軍と海上自衛隊の合同作戦時に、「連携した海軍!」って呼ぶと、海軍ってのはちょっと困るんで、「展開してる艦艇が何隻何トン」とか。

 

 

 

 近衛軍 インペリアル・ガーズ

皇室をお守りする部隊です。王室ならロイヤル・ガーズ。選抜されたエリート中のエリート。

身のまわりのお世話をする侍従とは違います、あくまでも歩兵だったり輸送兵だったりする。
近衛騎兵はパレード、近衛砲兵は祝砲礼砲という、儀仗兵的な仕事もやります。
連隊規模だと、昔は黄色の旗にしていることがよくあった。

指揮系統はともかく、感覚は私兵に近い。
国防軍(国民軍)から独立させている国もあり、大統領警備隊、王立軍、親衛隊、護衛総局部隊などと呼んでます。
幼いうちから高待遇で洗脳して忠誠心を植え付け、これ専用の人間を育てる場合もある。

あるいは、首都防衛軍、国家警備隊、共和国防衛軍などと言って、国家の中枢機能を防衛してるんだ、という感じになってることもある。
国家の中枢機能っていうのは、独裁者のことだったりする。

これが師団規模になってるようでは、よっぽどバカ殿か、なにか後ろ暗いところがあるか、民主主義がちゃんとしていないか、じつは国民に嫌われてるということです。フセインの警護隊は8個師団。

旧日本軍だと、ずっと陛下のおそばにいたわけじゃなくて、あちこちの戦場に出ました。
近衛兵の指揮官は皇族(宮家)だったりするから(その人の護衛と言えば、それも護衛ですが)、ただでさえ優秀な兵士だけ集めて、しかも皇族が率いるというと士気も高く、これを援軍に出したりすれば、一般兵の士気も上がるわけです。
だから、かなり大規模だったので、元近衛兵さんは意外とたくさんいる。
うちは祖父と伯父がやってました。
ただし、元海軍の人に聞くと、あれはおぼっちゃま集団で全然役立たずだった、飾りものだ、と、ひどく悪く言ってます。

日本では、普段の戦闘服は一般兵とたいして変わらない服装で、帽子のマークが違うくらい。
毎日新品の服が支給され、他の部隊はそのお下がりを着る。
礼服が違っていて、特に近衛騎兵は赤ズボンに青い上着という、全然違う格好でした。

現在の皇室をお守りしてるのは、警察庁皇宮警察と警視庁警衛課です。

 

つづき 

 

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