兵役

 兵役

兵役というのは軍隊に入って何かやってることであって、強制的に徴兵されたか自発的に職業軍人かを問いません。

 

 現役

現役は、野球で言えば一軍登録みたいなもの。今、軍隊にいて、実際の業務についている人たち。

軍隊はつねに新陳代謝させていくもので、若くて体力のある人で構成しておかなければならないし、国民に広く軍隊を経験させておくことは備えでもある。
徴兵制の兵役をすませた人や、志願制でも満期になった人や、職業軍人でも定年になった人は、現役でなくなります。

階級が同じなら、席次などの序列は、現役が上位です。

 

 在郷軍人

在郷軍人はOBです。
帰休兵、予備役、後備役、退役があり、それぞれ後述します。

地元に帰り、民間の職業についていたり、無職で年金生活だったりするが、戦争が始まって手が足りなくなれば軍隊に呼び戻されることもある。
戦争が起きなければ、地元の地域防衛や、防犯防災の中心的指導者になったりする。

これは職業軍人から見ればかなり格下に見えるらしくて、田舎で御山の大将気取り、ロートル、ロートル、と父はボロクソに言ってます。

 

 平時編制

普段から大軍隊を組織しておくと人件費ばかりかかるし、そもそも不必要なので、平時編制といって半数近くまで減らしておく。
この減らした分が、後述する予備役です。

人様の土地を侵略しに行くということは、それだけ頭数が要るもので、攻める人たちと、手にいれた地域を確保し続ける人たちと、その留守中に母国を守る人たちもいなければならない。
ドイツなんかは二正面といって、西部戦線と東部戦線、フランスとロシア、どっちを攻めるにしても、もう片方に対して押さえを置いておかないと、戦争に勝っても帰る所がなくなってしまう。

 

 戦時編制

戦争が始まったら予備役を呼び戻し、戦時編制にします。
これは編成ではなくて編制です。
平時有事それぞれの「定員」がある。

 

 動員

戦時編制の増員分です。
軍人に限らず、学生に鉱山を掘らせるとか、オバサンに軍服を作らせるとか、戦争中はいろんな臨時組織が作られて軍隊の管理下に入りますが、これらすべて動員といいます。

今では動員は軍事以外でも普通に使われる言葉なので、人材を投入するのは何でも動員といいます。
設備や物資についても言うことがある。

 

  

 復員

終戦で平時編成に戻ると、動員された人は徴用を解かれて、それぞれ本来の役職や居場所へ帰る。これが復員です。日本の海軍では解員と言いました。

外地の戦場から引き上げてくる帰国や、軍隊をやめて帰宅することは、なんでも復員と呼ばれてますが、厳密には違う。
ずっと国内の軍需工場にいた人も戦時徴用を解かれれば復員だし、なんなら内地の防衛に呼ばれてた人が植民地に帰っていくのだって復員です。

現役には復員がありません。
太平洋戦争くらいに負け戦だと、現役でも本来の任務や配属とは違うことをやっている人も多いし、なんたって軍隊が消えてなくなって、国名まで変われば、誰もが復員でもそれほど間違ってませんが、進駐軍が来れば、また進駐軍のおかかえになって御用をうけたまわる人もいる。

 

 定員、充足率

平時だから少人数になっているだけでなく、じつは平時の編制も、実際には定員を満たしていません。
自衛隊でいうと普段は1割くらいは不足してる。

民間企業でも、1人が風邪ひいて休んだ日に、足りない人数で仕事するなんてことは、ときどきあるわけですが、仕事がたてこんでいる以上、1人足りなくてもなんとかがんばって現場を回すしかない。無理でも、無理してやりとげるしかない。たかが1日くらいならば。
ところが経営者がバカだと、なんだ1人足りなくても不都合ないやと思って、定員を1名減らしてしまう。
毎日ギリギリでは余裕がないぜと陳情しても、今まで余裕があってサボっていたのか?と、聞く耳を持たない。
余裕がないから、接客は愛想が悪くなり、新人を育ててやるヒマもない。
しかも、リストラっていうのは、一番仕事ができる(給料の高い)ベテランが削られて、新人だらけになったりする。

軍隊はもっと現実主義なので、ギリギリよりも多い所へ、余裕をみて定員を設定するわけです。
実戦では人が死ぬので、それを見越して、少し減っても組織がきちんと機能するくらいでなければならない。

 

 予備兵

軍隊で予備人員というのは、待機してる補欠とは限らない。
予備兵という枠だけはあっても、実際にはひとりも存在せず、欠員補充のための予算だけが用意されてる場合があります。

 

つづき 

 

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