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 外国風の名前はよしておけ

最近は、寿里亜とか等真州とか、ひと昔前だったらヤンキーっぽくて誰もつけなかったような恥知らずな名前をつけられちゃった子どもさんがいたりする。

いや、俺のまわりにも大手暴走族のヘッドだった友人知人いっぱいいますけど、彼らのほうが案外、家庭を持ったらキッパリ更生して、愛する自分の子にだけは古風で雅びな名前をつけてることが多い。
ここ最近の出生届では、さくらとか愛が多いそうです。

もう21世紀で国際化社会だからっていうのは、確かにそうです。
だからこそ、日本人が日本語の美しい名前を使わないでどうする。

外人の猿マネしてたら、外人さんはそんなレプリカのまがいものを見て、バカにして笑うでしょう。
その黄色い顔でアーサーかよ、って。

はっきり言って、西洋文化のジャンル内では、我々は格下のヨソ者であり、金髪に染めてロックやっても金メッキにすぎない。

そのかわり、我々には我々にしかできないロック、たとえば三味線でやるような方向がある。
こっちの文化を生かしてこそ、融合して新しいものが生まれ、我々の存在意義になる。

武士道とか禅とか茶道とか、東洋の神秘的で風流な精神世界に関しては、外人さんは逆立ちしたってかなわないのであり、それは彼らも認めていて、最大の賞賛と尊敬を向けてくださる。

逆に、外人さんが、日本文化を知りもしないでヨシムネとかヒデヨシなんて名前つけてたら、どう思う?

その国にはその国の、その民族にはその民族の、文化や伝統がある。
カインは人殺しとか、ディックはオチンチンとか、フローラは淫乱とか、宗教やスラングから来た意味やイメージが、名前についている。背景や土台がある。
そこまで知ってて、あえてつけるのならいいです。
日本文化といってもしょせんは中国文化のマネも多いから、西洋文化が生活の基盤になってる人なら。

でも、知りもしないでいいかげんにつけてしまって、鉄腕アトムが尻から機関銃を出すのはオナラだとか、キンキキッズは変態小僧とかいう話が、後から出てきた時に、どうすんの? 

 

 

 

 外国風の名前の可能性

この方向でうまくいくとすれば、まずひとつは、たまたま英語に一致して、二重に意味をかけるということです。

飲食店でタベルナとか、ガラス食器で玻璃王とか、やられたーと思いませんか?
前述のとおり、クロードは官職にもある由緒正しい名前だし、マリとかマヤはごく古い女神の名、サキはアラビア語で「盃を持つ者」、シゲはグノーシス派の言葉で「沈黙」という意味です。
ジョージ、リュウ、エリ、リサなんて、そのまま外国にもいますね。
みょう字だと、カトーやオハラは外国にもある。
安部まりあさんは、たぶん日本に実在するんじゃないでしょうか。
田島春、タージ・マハールとか。

俺が感心したのは、20年くらい前にいた芸能人で、増田未亜さんという人。
あんまり好みではなかったけれど。
未も亜も、行き止まりになってなくて、これからの可能性や向上心を秘めており、一歩手前に準じた奥ゆかしさがある。
しかもMereだっていうんだから、音の響きも含めて、こんなかわいげのある名前も珍しい。

児島未散さんていうシンガーソングライターもいたけど、途中で別の字のミチルに変えてしまった。もったいない。
これ、満ちるじゃなくて、まだ満ちてもいないから散っていないのがミソです。

もうひとつの考え方は、英語名は別につけるということです。
香港などで、中国名と英語名を両方持っている人がいる。
それが意味の上で一致していたら、かっこいいですね。
タイガー・ウッズ、森寅雄(このネタ、忍術流派の方から教わりました。武術やってる人には絶対ウケると思うんだけど)。

※IF北子さんから情報をいただきました。
増田未亜さんは、未来の亜細亜という意味で名付けられたのであり、ピンキーとかタイニーとかでやってたわけではないのだそうです。

 

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