犬ではないが歩いて棒に当たった話

さすが神様はちゃんと見てる(笑)
じつを言うと俺は無神論者なのだが、神を設定しておいたほうが節度を守れたり、感謝や反省の機会になるから、精神的に研ぎすまされ、チャンスに気付きやすくなったりとかはある。

 

義理のある人に頼まれている用事があり、すぐでなくてもいいが、いつかやらなければならなくて、今日は昼休みに急に思いたち、雨なのに浜松町に出かけた。

傘を差すほどでもないが、差してないと確実に濡れるというような、柔らかい小雨。
昔のガンマンや探偵は、みんな帽子とコートだけだった。俺もそうしたいが、スーツがパーになるので傘を使わせてもらう。
時代劇で言えば春雨は濡れて行くものであり、谷山風に言えば雨の日の鎌倉は時間の流れ方がおかしいというような気分。

用事は思いのほか短時間で済み、その帰りに、こんな時間にこんな場所にいるはずがない知り合いにバッタリ出くわし、二人してええ〜っと叫び、今日は不思議な日だなと思い、なんとなく雨の中を無意味に歩いてみたくなった。

少しでも気功や登山をやれば誰でもわかることだが、なるべくしてそうなっていくというか、天も地もそれを望んでいて通じ合うというか、なにもかも一致して自然にそこへ流れつくように人生が動く時がある。
運命が先に全部決まっているという宇宙観には俺は否定的で、未来は無数に枝分かれしていくパラレルワールドであり、人生は自力本願で自己開拓としか思えないけれども、タイミングとか波があるとすれば、今日は特異点と見た。
こういう時は、たまたま入った店に10年探していた古本が激安で売られていたりするのだ。

しばらく歩いていくと潮の香りがして、マストが見えるじゃないか。

軍艦で言えば対空レーダーフラットというか射撃観測所の部分に、なんか怪し気な人影があるが、まったく動かないから、人形だとすぐにわかった。よい子は真似して登っちゃダメですよ。

吸い寄せられるように歩いていくと、ここが、あの有名な竹芝桟橋だった。
前が公園になっていて、その中央に、船はないがマストだけが地面に立ててある(笑)

このへんに取引先があって仕事でもよく通ったし、港区の暴走族の親分YさんやIさんとは昔から親しいし、浜離宮で猫美ちゃんと一日ダラダラしたり、8チャンネルが来る前の御台場で千鳥姫と昼寝したりとかはあったが、東京に長いこと住んでいて竹芝には一度も来たことがなかった。
何度もモノレールや水上バスで前を通ったのに、マストなんてあったとは。

八丈島に知人が住んでいて、もう御名前も連絡先も忘れたが、顔が特徴的なのと特殊な職業をやっているので、行けばわかるだろうから、いつか行き当たりばったりでたずねようと思っていて、その時まで、ここに来ることはないだろうと思っていた。

ここはかなりロマンチックな構造の公園で、高低差があって、晴れた休日や、夜に、カップルで来るといい雰囲気かもしれない。

しかし、ホームレスさんがテント張って永住しちゃってるのが気になる。

それと、せっかく宍戸錠さんみたいな気分で一服しようとしたら、こんな看板があったり(笑)
カギカッコつけると肉声っぽい。
健康増進法ときたもんだ。そのうち、肥満とかチビとか近眼とか貧乳とかも国家が弾圧する時代が来るかもしれん。『クイーンエメラルダス』ではハゲが出世できない社会が出てきたが、シャレになりませんや。

 

手かけ足かけはきっちりある。
旗の飾り方は、軍隊とだいぶ違っている。民間ではこうやるのか、単なる公園のオブジェなのか、ようわからん。
キャンバスも、こんなにきっちり縛っちゃうものなのか、イミテーションか。
静索も、この程度でいいのか、省略なのか。
こまかいことは知らないけれども、とにかくデカい!ということだけはよくわかった。

 

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