←戻る  船体骨格

まずは体作りからいくのは武術と同じ。
普通に作れば100時間くらいで完成し、それから改造を加えていっても、秋にはもうやることがなくなる。
かなり緩慢なペースで進める予定。

 

 3/20 キールの抜き出し
今日はページのアップと起工式に専念、作業はキールを抜いただけ。
パーツはもうシールのように型刃で打ち出してあって、地の板にハマっている。こんなにうすいスキマで打ち出したメーカーさんの技術に興味ある。
キールは箱の一番底に入っていた一番大きなベニヤ板にあり、厚みが6ミリくらい。
こうして見ると、小型船といっても
結構デカい。すでに置き場所が心配。塗料も足りなくなりそう。

 

 3/21 キールのスリット切り込み
キールのスリットA〜Iにノコギリを入れる。
オガクズも散るし、立ったまま作業で、ちっとも紳士的ではない。
俺はレザーソーの刃を昔から逆にしている。摩擦で持っていかれないよう、ヤスリのように押して切るので。断面を綺麗にしたい時は引いてもいい。
切る位置は筋彫が入っているが、ノコをまっすぐ入れるのは苦手。1ストロークでたくさん切りたいが、やはり
少しずつやるのがコツだ。

 

 3/22 キールのスリット切断
昨日スリットを縦に切ったが、今日は横に切り止める。
彫刻刀の切出刀というかキワ刀を両側から押し込んだあと、左右にねじって外すと、5層の合板なので中心部分が残って
バリになり、三角刀(3ミリ刃)で削除。
船首が細いので、力まかせなことをすると折れそうで心配。
今日は時間があるが、ここまで。春分にスタートしたんだから、1年かけて毎日やらないと、四季のパワーを取り込むことにならない。

 

 3/23 マスト見学、キールのケガキ、フレーム抜き
今日は偶然、竹芝で「なんちゃって帆船マスト」を見てきた。
外板境界線を船首と船底に鉛筆で引く。船首右舷はフリーハンド。
明日使うフレームを抜いておく。クッキー生地の型抜きみたいに外すだけだから、本当にラク。フレームはキールより薄い板で4ミリくらい。フレーム側のスリットはもう入っている。フレームというより横隔壁だ。軍艦っぽくていい。
仮組して様子を見ようかと思ったが、CとかDは先が狭くて
入りそうにない

 

 3/24 スリットの調整
各フレームのスリットが狭いのは、念のためキツく設計してあるのかもしれない。キワ刀を槍鉋のように使って削り、キールに噛ませて様子を見たら、かなり曲がってしまう。スリットがゆがんでいたせい。キール側も削る。
写真は修正前(笑) 俺が下手なだけではなく、甲板上に起伏があってE、G、Hは切りにくかったし、レザーソーは身幅より長いものは垂直に切れず、刃が寝るから。切った部分さえ直せば、機械抜き部分はシャープだから90度で交差した。

 

 3/25 飾り台の仮組とフレームの面取
置き場に困るので、先に台を組む。なかなか重厚。盤木だな。まだ接着はしない。本格的にやる人は、キールを挟む万力みたいな専用工具を使うらしい。
予想される船体や甲板に合わせて、フレーム断面を斜めに削る。平鉋の30ミリを使ってみたがベニヤだからボロボロするので、彫刻刀でサクサクやる。
原寸図を見ながらカーブを想定するのだが、目見当で
微妙な作業なので、時間かかりそう。このペースだと、たぶんあと2日はかかる。

 

 3/26 フレーム面取の続きと、補強材の抜き出し
面取の角度が、
場所によって違う。たとえば船尾は横にゆるく縦に急。
基礎をいいかげんにして先へ進むのは何のジャンルでもよくない。これで仕上がりが大きく決まるので、慎重に進む。
Aはかなり削った。Eは削る必要なさそう。Cもそれほど削らなくていいのだが、軍艦にするから船首は尖らせたくて、いくらか多めに削った。
キール補強材も抜いて様子を見た。先が尖りすぎて少し欠けている。

 

 3/27 フレーム面取の続きと、補強材の面取
フレームの面取は昨日のうちにだいたい完了。今日は補強材。
船首の補強材は削り過ぎた。35度というのを45度くらいまで削ってしまった。たぶん木工用ボンドをテンコ盛りでパテがわりにしなければならぬ。
船首と船尾は、キールとフレームと補強材をツライチにするのだが、
組んでみないとわからないので、接着してから現物合わせでヤスリをかけることにする。
さらに船体を張りながら微調整する予定。

 

 3/28 ラクガキと、フレームの固定
当初から計画していたことだが、キールに言葉を入れる。完成したら見えないが、昔の建築にはこういうことがあった。『闘戦経』の三十番、小さい船をナメてかかると泣きを見ますぜ、こちとら天が味方、というような言葉。両面に分けた。
各フレーム、船首と船尾の補強材、船尾ブロック、飾り台を接着。付属の木工用ボンドは普通の酢酸ビニールだが、コニシ製じゃなくてセメダイン製。メガネクリップで締めつけ。思う所あって
フレームBとGは延期

 

 3/29 フレームGのモールド追加と設置
甲板が全通してないのはまずい。下甲板は通ってると解釈しても、フレームGはノッペラではあるまい。完成後に手が入らないので
今のうちに改造。
ベニアを1層削って窓にし、鎧戸で閉鎖という設定にする。水密戸を両舷に設置。塗装も先にやる。クリスマスの飾りを流用して時鐘もつけた。
完成後は見えないうえに釘打ちの邪魔、単なる自己満足。
甲板受材を抜き出し、共にキールに固定。

 

 3/30 フレームBの改造と設置、フレームの下塗り
角棒を半分にしてビットを2本作り、頭を面取。これではロープがすべると思うので、勝手にカリをつけて擬宝珠に改造。宗幹流トンファを持ってるが、あの理屈。
武装化の邪魔なので、スリットのカスを固めて
差込式に改造。こういうものはラフに切ったほうが丈夫になるので適当だが、垂直だけは出した。
フレームBと、AB間の補強材をキールに固定。
甲板上に出る部分を塗る。ウッドブラウン。レッドブラウンで代用。

 

 3/31 船体骨格の仕上げと、甲板受の設置
各部をツライチ調整。船首補強材は面取がめちゃくちゃ、しかも完成後にベニアっぽさが丸見えになる構造と判明、かなり削る。
甲板受を42個作り、各フレームに固定。強度が心配で下側にボンドを塗たくる。意外に
甲板は彎曲らしい。水はけを考えればそうか。
現代の軍艦の感覚からすると、ロンジが全通してなきゃ困るんだが、外壁曲面の弾性で強度がとれていると解釈する。ヤマトも宇宙遊泳で板金してた。

 

 →つづき 

 

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