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 イリユーシンIl-4(Ил-4)の水上型?

 

デー・ベー3ペー型
目次では「デー・ペー・3ペー型」と書いてあったが。

(Д.Б─3П)

四座多用途水上機

諸元及性能
識別上ノ特徴

最大速度
  約三六〇時粁

Il-4は420だから、フロートついて390くらい?

航續距離
 雷撃機トシテ 
 約一、五〇〇粁

 偵察機トシテ
 約二、五〇〇粁

武  裝
 機關銃 三-四
 魚 雷 約
八〇〇瓩 
UBT×1、ShKAS×2。
Il-4なら爆弾最大2500キロ積むらしいが…。

翼 長 約二〇米 21.44。

「デー・ペ−」三型ニ双浮舟ヲ裝ス

 

 

前述のとおり、イリユーシンDB-3の海軍むけ雷撃仕様に、フロートをつけたものはありました。
DB-3PT(Д.Б-3ПТ)。

ところが、本書が述べているのは、それのことではないらしい。

三面図を見る限り、機首の形状がもうガラス張りで尖っているからです。
さっきのページのDB-3とは明らかに違う。
DB-3は、古くさい鳥篭銃座というか、投げ釣りのエサに使う虫みたいな顔をしてますが、こっちのはもっと洗練されてる。

つまり、DB-3FかIl-4にフロートをつけた状態なんです、この図は。

 

DB-3F・Il-4は5千機以上も作っており、海軍でも雷撃機または機雷散布機として使ったらしい(フロートはないが、魚雷を積む作業中の写真や、魚雷を吊るして飛んでいる写真が現存する)。

そしたら、フロートをつけたものがあったんじゃないかと思うんです、DB-3ではなくDB-3FかIl-4にフロートをつけたものが。
あった、という記録は俺は未確認です。
しかしR-5なんかも、ごくまれにフロートをつけることはあった。

DB-3F・Il-4は単純で頑丈だから、戦後も使われ、冷戦時代にもまだ現役でした。
フロートをつけるくらい、やろうと思えばすぐできたとは思います。

 

なお、Il-4は海軍に納入されて魚雷をつけても、Il-4Tという名前には、ならなかったそうです。

 

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