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 チェトヴェーリコフARK-3(АРК-3)

 

アルク─3 

(А.Р.К─3)

四-五座哨戒爆撃艇
3人しか乗れなかったとか、5人乗ったという説もあり。

諸元及性能
識別上ノ特徴

最大速度
  約二七〇時粁
260くらい。一説には320。

航續距離
  三、〇〇〇粁
通常は1500キロくらい?

武  裝
 機關銃 二-三
 爆 弾 約
八〇〇
前方後方に各1、いずれも7.62ミリ。もう1丁積んだという話もあり。
前方の機銃は鳥籠銃座だが、固定だったという説もあり。
爆弾は最大1100キロという説あり。

翼 長 約二六米 20.00。

一、「エム・ベー・エル」型ニ相似シテ大ナリ

二、上翼、單葉ニシテ發動機ヲ前後串型ニ配置シ特異ノ外貌ヲ有ス

三、左右翼中央下面ニ固定シ小浮舟各一ヲ裝ス

四、翼端丸味アリ

 

 

高緯度、寒冷地、極地で使うつもりで作られた飛行艇。
チェトヴェーリコフは、いわゆるチェトベリコフ。
イーゴリ・ヴャチェスラーヴォヴィチ・チェトヴェーリコフ博士、民間航空科学研究所の航空機設計者。
ずーっと失敗作をいじくり回していた人。

 

当機のエンジンは、「M-25A」の双発串型。
北極方面へ行くから、1発故障しても大丈夫なように双発にしたが、機体をあんまり大型化したくないので、エンジンを串型にしたのだという。
スキーをつけて氷上で運用してる写真もある。

串型も、そんなに特異でもなく、飛行艇なら全然珍しいことではありません。

本書の図では、機首銃座が鳥籠ですが、写真では吹きさらしのものもある。

 

当機は、1トン積んで高度9190メートルという、飛行艇の高度の最高記録みたいなのを持っており、42年まで第一線で使われたという。

頑丈に作りすぎて鈍重、1号機と2号機が事故で墜落してる。
実質的に試作のみ、全部で7機しか作らなかった。
一説には、機体構造に欠陥があったともいう。
設計が33年から、生産が36年からなので、どっちにしても旧式です。

 

ほかに、МП-2(MP-2)、АРК-3-1という名前があって、前者は当機の別名、後者は改名後の名前だというんですが、これちょっと俺は疑ってます。

もしかするとАРК-3には、民間仕様か、民間に払い下げられたかした機体があって、それがMP-2と呼ばれたんじゃないかと思うんです。
GSTの民間向けがMP-7と呼ばれているから。

 

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