もどる← 

 ピトリコーフPe-2(Пе-2)の一種か?

 

エス・ベー4

(С.Б─4)

三-四座高速中(輕)爆撃機

諸元及性能
識別上ノ特徴

最大速度
  約五二〇時粁

航續距離
 約一、七〇〇粁

武  裝
 機關銃 二-三
 爆弾 五
〇〇

翼 長 約一七米

一、低翼單葉ニシテ上反角ナク双發型ノ流線型ナリ

二、胴體頭部ニハ大ナル透明窓ヲ有ス

三、方向舵ハ左右ニ分割ス

 

 

これは、なんだかよくわかりません。
やたら高速で、積載量が少ない。エンジンは液冷です。

名前からするとSBシリーズの一種のようで。

Tu-2の試作段階で、液冷を積んだものはありました。
Tu-2なら、アルハーンギェリスキイさんが参加してるから、SBの流れをくむと言えなくもないですが、Tu-2は機体や積載量がもっと大きいし、本書の出版には絶対に間に合わないと思う。

アルハーンギェリスキイさんは、SBに続いて、SBB(高速短距離爆撃機)というのもやってたようなんですが、これは時速600キロを目指したもので、実際そのくらい出たらしいし、キャノピーや垂直尾翼の形が、本書のものとは違います。

本書の図によれば、機首はまったくIl-4っぽいのですが、尾翼が分かれてます。
ってことはAr-2でもない。

後部銃座は、Il-4のような独立したものではなく、九九式双軽のように、操縦席のふくらみの後ろがガラス張りで銃座になっているタイプです。

これとDB-3は酷似している、ということが次のページに書いてある。
しかしDB-3の元になった試作機2つは、採用されたほうも、不採用になったほうも、空冷です。

520キロを出す双爆というと、Yak-4かとも思いますが、Yak-2やYak-4はもっと機体が小さいし、航続距離がこんなにあるわけがなく、胴体の形も違う。

 

いろいろ総合してみると、Pe-2の山ほどあるサブタイプの中に、まだ俺の知らないものがあるのだろうなあと思ってます、今のところ。
Pe-2に、操縦席のふくらみが長い、高高度仕様の実験機はありました。
ただ、Pe-2だと、機首上面はガラス張りになってない。
ピトリコーフさんのことはTB-7のページを御覧ください。

そもそも、本書のイラストと三面図は矛盾してます。
エンジンが、前者は主翼上に、後者は主翼下にある。

 

 もどる← 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送