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凡例の御説明

原物は、こういうページレイアウトになっております。
1見開きに1機です。

(見開き左ページ)

 

三面図が掲載されている。

 

(側面図)

 

 

(正面図)

 

 

(平面図)

 

5ページに、
『上段ハ側面圖
中段は正面圖
下段は下面圖トス』
と書いてあるのですが
下段は上面図であることが多い。

(見開き右ページ)

イー15エス・エス
飛行機の名前。大きな活字。
アルファベットはロシア語読み。

(N─15C.C)
その原語表記。ロシア語キリル表記。
活字がなかったのか英語表記とごっちゃ。

機 逐 驅 座 單
機種。定義の根拠は不明。右書き。
「兼」は、原文では小さい活字。

以上3箇所は横書き。
あとはほとんど全部、縦書きです。

  

切り抜き写真…のようなものが、
ここに掲載されている。
あきらかに絵の場合もある。

 

この下の部分が、縦書きの表です。

表の左に補足欄がつく場合もある。

 

スペック。
数値はほとんどが太ゴシック。
爆弾積載量は、
平体の場合あり。
翼長だけ改行なし。




見た目。
昔の文章ですから、句点はありません。





  

まず、縦書き、右書きは、左からの横書きにさせてもらいます。

図は割愛。著作権は切れてるとは思いますが。
どうしても御入用であれば各Gでお申し付けください、ただし日数を頂きます。

 

原文は、なるべくそのとおりに掲載します。

原文では文字間を1スペースあるいはそれ以上、開けていることが多い。
それも極力そのまま表記します。

ただし、句点がなくて読みにくいので、各項ごとに改行して、行間を開けさせてもらいます。

本文は明朝、スペックの数値は太ゴシックですが、ところどころ、太字でない箇所があります。
これは、後から情報が入ったために版下をいじった可能性があるので、
できるだけ、そのとおりに書くことにします。

 

原物は、印刷がへなちょこです。紙質もひどく悪い。
かすれた文字は、
あきらかにそうとわかるものは俺が補いました
判読しにくいものは、念のため、勝手に想像せずに、読めない旨を書き添えます。

原文にはあきらかな誤字がありますが、それはそのままにして、補足を添えます。
誤字もまた、当時の様子を伝えていると思うので。

  

変換できなかった旧字のうち、原文に頻発する文字、その他、
ここでまとめてお断りしておきます。
これらの文字は、新字などで表記しますので御注意ください。

 「教」 最初の2画が十ではなくメです。
 「撃」 旁の、車の下に、凵がつきます。
 「鴎」 区の部分が、區です。
 「状」 偏が爿です。
 「弾」 旁が單です。
 「砲」 己の部分が、巳になっています。
 「縁」 旁が掾のようになっています。

 「ゝ」 字送記号ですが、原文のものは、ゝとヽを上下につなげたような形です。
 「-」 ハイフンですが、原文では罫線のような長めのものを使っています。
     
題名以外は、普通の半角英字にさせてください。
     特に、二─三(2〜3の意)というような時にまぎらわしいので。
     音引き「ー」との区別は、見た目で俺が判断しました。

これ以外の、変換できなかった旧字は、そのつど、注を添えます。

ただし、たいした違いでもない旧字は、変換できなければ新字になおし、お断りしません。
たとえば「隊」「兼」などの点はソではなく八、「翼」の羽の点はンではなく//、
「識」の立の上部分は亠ではなく二、「哨」「稍」などの点は\│/ではなく小、
「未」の縦棒は下がハネてます。
この程度は全部、無視させてください。

「舊」は旧、「稍ゝ」は少々のことです。この用字は戦前の文章によく見かける。

 

御存知のとおり、米はメートル、粁はキロメートル、粍はミリメートル、瓩はキログラム、
明治時代にはもう使われていた国字です。
敵製言語もなにも、敵機の話をする本なのだから。旧日本軍には英語教育はありました。

ソ連の度量はメートル法、軍規格はミリメートル基準です。
米英ではヤードポンド法、ドイツではセンチメートル基準でやってることが多いので、そちらになじみのある方は御注意ください。
うちのサイトでは高度も海戦測距もメートル表記を基本にしております。フィートや海里になじみのある方は申し訳ありませんが御注意ください。

ロシア語の表記については、1ページ設けて別記します。

 

原文は、枠内緑色の文字で表記します。

それ以外は、俺の補足や解説です、っていうほど俺も詳しくないですが。
父の解釈ではありませんので注意。
元軍人がこう解釈している、というふうに受け取らないでください。
うちのサイトでは、特にお断りしなくても軍事のことは大部分が父の受け売りですが、このコンテンツに限っては、父の意見があればいちいち、そうと明記します。

実際はどのくらいだったらしいというスペックは、俺が見聞きした限りで、あるいは常識的に、「たぶん、このくらいだったであろう」ということにすぎません。
実際にそうだった、という証拠が、必ずしもあるわけではありません。

しかも、おおよそです。

 

主翼の左右先端を結ぶ直線距離、つまり、進行方向に対して直角の機体の横幅、可変翼ならば最大時の翼開長をもって、「翼幅(ウイングスパン)」といいます。
本書では、翼幅のことを「翼長」と言ってるようです。
「翼の長さ」という表現は、分野や各個人によって使い方が違うことがよくあります。
見た目には、胴体つけ根から翼端までが長いか短いかを見てしまい、たとえば、細身の主翼をめいっぱい後退させていれば、幅は短くても長さはあるなんてことになるんですが、航空機の翼幅は、翼の後退角度を問題にしません。
前縁と後縁の幅は翼弦長、翼端と翼中央の翼弦長の差異(翼が先細りかどうか)はテーパー比といいます。
翼幅や翼面積には、左右の中間部分(胴体の部分)も含みます。

 

軍事の世界では、欧米の語順にして、「何個の何」という言い方が世界標準らしいのですが(ジェーン年鑑などもそうなっている)、
8×機関銃 という表記には違和感があるので、
連装機関銃×4 というような書き方をしてます俺は。
このコンテンツでもそうしましたが、問題あるようだったら後日改めます。

 

兵器っていうのは、試作型やら量産型やら、欠陥改善型やら出力向上型やら、サブタイプが膨大にあるもので。
まず「25型」を作ったあとに、「25型のA」「25型のR」などを作った場合、25型シリーズという総称のつもりで「何年から25型が…」「25型はおよそ何馬力で」などと言うこともあるから、ドノーマルなのかスーパーデラックススペシャル版なのか、よくわからない。
同じ物に別名があったり、途中で名前を変えたり。
しかもソ連の場合、資料が少ないうえに、名前や番号のつけ方に統一性があんまりない。

同盟国や衛星国に輸出すると、またちょっと違うのを使っていたり。
しかもフィンランドがあらゆる機種を拿捕しては対ソ戦に使っていたりもするんで、ことによると、拿捕して改修して使っていたのが、また拿捕(?。取り返される)こともあったのかも。
細部が違うものは相当あったんじゃないかと思います。

写真を見てもよくわからない。
ソ連兵器の写真は、プロパガンダのための、ソ連にとって都合のいい写真になっていたりする。
被弾すればツギハギもするだろうし、現存機も手を入れていて当時の姿とは違うだろうし。

ものの本を見ても、どこまで信用していいのかがわからない。
俺の手元にある本はほとんどが古いので、冷戦崩壊後に情報が出ているとすれば、あんまり反影してません。
一番新しい資料だと、『グランドパワー2009年8月号別冊第2次大戦ソ連軍用機[増補改訂版]』ガリレオ出版2009というのを持ってますが、写真はすばらしいのに、誤植があまりにもひどい。

 ※追記
飯山幸伸氏の『ソビエト航空戦』光人社2003というのを読みました。おすすめ。

 

 

 (以下、余談)

旧字とか…、こんな些末なことを気にする人がいるのかどうか知りませんが。
うちのサイトはもともと中近世の武家の文書が守備範囲でして、こういうことをきちんと書き添えないと文献を扱いにくいということと、もしかすると、軍事には興味ないが戦前の表記や印刷には興味がある、という人もいらっしゃるかと思って。
俺も印刷や出版の分野の人間ですから。

旧日本軍においては、連隊を聯隊とか、そういうことも、ほとんど美意識としてあったようなんです。

我々が今、中国語の簡略化された文字を見ると、スカスカで、いかにも中国製のチープなニセモノに見える。
昔の時代劇のなにがおどろおどろしいかって、紅蝙蝠だの髑髏党だの銭酸漿だの、もう、字ヅラの見た目から猟奇的な陰謀が暗躍してるんですね。
暴走族の夜露死苦愛羅舞憂みたいなもんです。
マスタードガスとかイペリットよりも、糜爛性毒瓦斯のほうが、深刻そうでしょう。
「びらん」なんて、ひらがなで書くと、まるでレースのフリルがびらびらしてるみたいで、どんだけ皮膚がびらびらに焼けただれて悲惨で御気の毒かってことが、ちっとも実感わかない。

戦後は、漢字制限があったんです。
あんまり画数の多い旧字は、使い道もないし整理しよう、子どもさんの学習内容が繁雑だ、というような話だけではなかった。
戦前でさえ、作家やジャーナリストなどインテリの中に、漢字廃止論者がいた。

漢字は軍国主義につながるという考えすらあった。
あきらかに、画数の多い漢字には、軍隊のイメージがあったらしいんです。
夜露死苦愛羅舞憂なんです結局。
特に旧日本陸軍は、徹底して難しい漢語を使っていた。
海軍はもうちょっとスマートで、英語に堪能だったり、よーそろー(宜候)というような大和言葉も大切にしていたりしましたが。

で、日本は敗戦したもんだから、反動で、一気に逆方向へ引っ張ってしまった。
これからは漢字よりも、カタカナで外来語を並べてたほうが、いわゆるひとつのインターナショナルなセレブに見えてナウいヤングだYO!とか(この考え、いまだにやってるバカが、いくらでもテレビに出てる。インテリ層にすら多い)。
世界一美しい言葉はフランス語だから、フランス語を日本の公用語に採用して、日本語まるごと廃止しようとか(こういうバカなこと言うのは志賀直哉ですが)。

教育をさずけてインフラを整備してやったのは大日本帝国軍の偉大な功績であり、中国人は劣った民族だから、中国の文字なんぞありがたがって使うなとか。

豊葦原之千秋長五百秋之水穂国とかなんとか言ってると、GHQから見ても、けしからんことであると。
他言語に翻訳しがたい日本独自のニュアンスというのは、それがつまり国粋主義ということだから。

このことに関しては、右翼も左翼もアメリカも、思惑が一致しないでもない。
だから、漢字の廃止が、本当に決定されてしまった!

いずれ廃止するが、それまでの間、ひとまず当面の間だけ使っていい漢字として、使用頻度の高い簡単な漢字を一覧表にした「当用漢字」というものを、内閣が告示してたわけです。
もちろん漢字は廃止しないことになり、現在は常用漢字という一応のめやすとして運用されてます。

俺が子どもの頃に、駐屯地の屯という文字が当用漢字になくて、自衛隊は「駐とん地」という看板を出していたんです。
これが、まるで、左とん平さんがトンカツ食べながらホワッチュアネイムみたいで、誰が見てもおさまりが悪かった。
改正されて屯の字が使えるようになった日には、たしか80年代のアタマだったと思いますが、レポーターがわざわざ出かけていって、立哨に話しかけて、この看板は書き換えるんですかぁ?なんてインタビューしてるのを、ニュース番組でやってたもんです。

こういうのを「交ぜ書き」と言うんですが、俺はこれが大嫌いで。
今でも警察は、「けん銃」とか書くでしょう?
けん銃なんて書き方じゃあ、違法とか暴力の凶悪っぷりが伝わりませんよ、じゃんけんみたいで。

カップラーメンの重要な楽しみのひとつに、食べながらパッケージを読むというのがある。
するとですね、「即席めん」とか、「植物性たん白」とか、「加工でん粉」とか、軟弱なこと書いてあるんですわ。
これは、なんだかうまそうに見えるんですけど。

 

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