典礼室前武装手荷物御預所 Cloak

城内は帯刀自由だけど、二之丸の聖域だけは神前だから、武装をお預かりしてます。カバンと帽子とコートもどうぞ。

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紳士なら
帽子かぶらにゃ

事件や事故のとき、紙(髪)一重で帽子に救われたという話をあちこちで聞くのと、日射病というか熱中症とまでいかなくても判断がにぶったり、髪に紫外線を当てていいことあるわけない。

男のロンゲは、女性のように遅れ毛をピンで止めるわけにいかんので、帽子かぶらないと外を歩けないわけです。年寄りになれば、バーコードがスダレになってしまうはず。
男には、表情(感情)を見せないほうがいい場面や、視線(意識)をはずしているほうがいい場面、いきなり鋭くにらみつける場面というのがあって、帽子のツバが重宝します。
コートを着たときは帽子なしではファッションが完成しない。俺は170センチしかないから、少し大きく見せる効果もあるかも…。

道楽で集めてるわけじゃないです。
人間は水でできてるから、靴でもスーツでも同じものを2日続けて使わず、休ませてやらないと長もちしない。
それに、帽子はあんまり洗えないんです。

 こんなのばっかし。

タオルを当ててスチームを通し、汚れを蒸し出す手もあるけど、シミになったり。脱いで内側をハンカチでマメに拭いてるのは本人も周囲も邪魔臭い。

しかし場所によっては脱いで預けねばならないし、ライヴハウスやバーで意気投合したら交換したりもするから、臭いわけにもいかず、結局、安物を使い捨てるか、思いきって革だろうが型崩れしようが洗い倒し、ヨレヨレにしたほうが味になることもある。

フェイクファーとか、軍の制帽とか、防虫ネットや耳当が出るやつとか、奇抜なのもたくさん持ってますけど、服にも合わせにくいし、年に1度くらいしか使う機会がないです。大雪の日だけにかぶるやつとか決めていたり。
正装用としてはTORAYAの何万もするのとか、PRESTIGEとかFRED RIKSOONとか、カジュアルだとKANGOLとかDO RAGSとか、キャップはADIDASとかDUNLOPとか、和服用の頭巾やChapeau Saotomeとか、ベレーだと軍放出品とかBERBERY SHEEPとか、あとはもう、どこの何だかよくわからない千円で買ったようなやつです。

帽子に気をとられているようでは、使いこなしてるとは言わないです。いつでも捨てられないと。
風で帽子が飛んだはずみにチャリから落ちたことがありますよ俺は…。頭を守るべきもののせいで転倒したら本当に本末転倒。

安物でも気に入ればいいけど、いちいちこまかい基準で選んでいるので、なかなか気に入ったのに出逢わないです。
この高さに対してこのツバでは小さいとか、この形ならこの色ではダサいとか。
あまり高級なやつは、わざとロゴをむしり取って使ったりしてます。

迷彩やチロリアンみたいなのは街では使わない。
革の帽子は夜は使わない。
画材屋とか美術館へ行くときはベレーは使わない(笑)
ハンチングは快晴または傘を持つときは使わない。
カウボーイハットみたいなのはキザだから、ジーンズやウエスタンブーツのときは使わない。
中国人または中国文化の所に緑の帽子はかぶっていかない。
帽子に限らず、毛皮は死体とみなされるので、オカルトの席にはかぶっていかない。
バンダナで鉢巻してその上からかぶるのは屋上屋。
帽子を2つ重ねてかぶらない。
神仏の参拝、病人の見舞、一般家庭にあがるときなどは絶対に脱ぐ。

 

屋外で挨拶のときは、よっぽど目上の人じゃなければ脱がないけど、せめてデッドボールみたいに、帽子の前に手のひらを当てるか、ツバをつまむかする。
相手が脱いだらこっちも脱ぐ。
バーではかぶったままだが、帽子かけがあれば脱ぐ。コートを預ける飲食店では一緒に預けてしまう。上着は地べたに置いても帽子は必ず何かにかける。
キャップは帽子かけにかけない。高級品でも折って尻ポケットやズボンのふちにねじこむ。
電車の窓にあるフックは帽子かけだから、あれにジャケットはかけない。2つあるフックの上が帽子、下はコート。
ベッドの上に帽子を置かない。
ピアノを弾く時はかぶらない(笑) 誰とは言わんが。
スーツのときキャップはかぶらない(笑) 誰とは言わんが。
登山の時はキャップではなくハット。
制帽のツバが傷むからといって、机上に裏返しに置かない。
軍用のものは、部隊章や階級章をはずして使う。
ツバの前と後ろと横は、下ろしたほうがいい場合と、上げたほうがいい場合がある。
キャップのツバの曲げ具合とかも、デザインによってベストのバランスがあるし、後ろ前にかぶったほうがいい場合もある。
見せて、貸して、と言われたら、あっさり貸す。
ふざけて帽子を奪い取ろうとする奴は、容赦なく手首をとって関節技をかけながら投げ飛ばす。女・子どもでも容赦なし。
女物の帽子はツバで持たない。
できるだけ鏡のある場所でかぶるが、眉の上どのへんまでかぶるのがベストかは一応把握しておく。

というようなノウハウというか手の内は、自分が今までどういう映画を見たか、先輩やお年寄りに勉強させてもらって、どう感じたか、どういうのをかっこいいと思ったか、いくらかっこよくても、それが自分の体格や目鼻立ちや服装に合っているか、自分の性格、社会的な立場とか年齢とか収入とか、生きざま、履歴書なので、ひとりひとり違っていなければおかしい。
それに、いかにも飾ってますというのはウザイので、こだわっているのに、こだわっていないように見せるのがかっこいいわけです。

帽子にかぎらず、この城でいつも言ってることだけど、マニュアル主義にならずに、自分のポリシーでいきましょう。
いつも髪を立てるなら、帽子はかぶらない主義というのだっていい。俺の影武者は、桂文珍さんみたいな頭をしてます(笑)
俺は中学では、クラスでほとんど唯一、学帽を愛用してました。まだリーゼントにもしてなかったし。
今しか使えないものは今使うべき、人生をその時々で楽しもう、ということです。ってことは、この帽子は紳士風すぎてまだ自分には早いということも当然あるわけです。

帽子に凝り始めたのは、当時好きだった人(今も好きだけど)が愛用してて、ひとつもらったのがきっかけでした。
友達の友達だったんですが、アイドル歌手になり、それがまたアーティスト性や自己主張の強い人で、水着撮影を拒否したりするからあんまり売れなかったけれど、いつも綺麗な髪と好奇心あふれる目に、帽子がよく似合っていた。
女性もぜひ、帽子を楽しんでください。

 

 みっともない方向の例はこちら→ 

 

 

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