「長嶋」
審判が服装を用意できず、ありあわせで代用すること。長嶋監督が、靴下をマジックで塗った故事からきている。
夏場にシャツが半袖OKかというようなことは、連絡が行き渡らず混乱することがある。

「二人袴」
上半身は着ているが下半身は裸というような、中途半端な姿で出歩くこと。シャワー室によくいる。
狂言や歌舞伎が語源だというが未見なので詳細不明。狂言では、ににんではなく、ふたりと読むらしい。

「抜き」
防具の、傷まない洗い方。
剣道では革、打撃系では金具やウレタンが、ダメになるから絶対に洗ってはいけないとされているが、臭いのでこっそり洗う。今はエマルジョン系のいい洗剤がある。

 

「ハイカラさん」
女性団体のエンジ色またはエビ茶色の袴。
明治時代の新聞によれば、低俗な女学生が着る色だったらしく、現在でも笑われることがある。ましてや、男性がはくと、女の腐った奴と言われる。

「パオ」「パオパオ」
丈が長い拳法着。
悪役の服装であるとか、足の位置(股間の防御)の未熟さがごまかせて便利だとか、背の低い人ほど着たがるのでますます背が低く見えるとか、おおむね評判が悪い。
子猫を両腕で包み込むような抱き方ばかりしていると、臆病な猫に育ってしまい自立できなくなるとされているが、ソムリエエプロンなども、使い始めると無ければスースーして不安になるので、常に何かでおおっていなければ安心できなくなるという。

「袴下」
袴の下にはく居合用モモヒキ。
ポケットとニーパッドがついたものが市販されているが、使うと笑われる。誰もが使っているのに、使っていないフリをしなければならない不思議な道具。
膝の保護だけなら柔道の下穿で代用する人もいる。

「橋本スタイル」
小太りな人が、作務衣を着て、タオルをハチマキにすること。
レスラーの橋本さんのことだと思うが、はたして橋本さんがこんな格好をしたものかどうか不明。柔術家(というより工芸家)に多い。

「裸」
上半身だけ裸でも、裸と言う。スペイン語などでは、ジャケットを脱いだ状態は、ワイシャツやネクタイやベストを着ていても、真っ裸と同じ単語で言い表わされる。
空手の合宿や異種戦では、上半身が裸でも帯はつけるので、こんな奇妙な格好はない、恥知らずである、と保守系団体が手厳しく批判する。

「裸足足袋」
地下足袋の一種だが、コハゼがなく縁がゴムで、くるぶしまで被わないもの。
薙刀流派で使われているというが未見。俺の地元では小学生が運動会で使う。

「ビーチクパーチク」
道着の下に着るTシャツに、ワンポイントでも絵柄が入っていること。みっともないこととされる。

「ヒゲ」「ダラなが」
帯の余りを長く垂らすこと。柔道ではみっともないとされる。
空手では膝くらいまで垂らすことがよくあり、そこに「何代目部長だれだれ」とか「なになに支部筆頭師範」などと刺繍して見せびらかす。

 

 

「肥満拘束具」
柔道や空手の帯の、特に長いもの。
オーダーすれば無限だが、既製品でも4メートルくらいのものが市販されている。
これは、精神の病気の患者さんが自他を殺傷するのを防ぐため、やむにやまれず手足を縛る場合とか、意識不明の患者さんを一人で運搬しなければならない場合に、「肌やプライドを最も傷つけにくい縄」として使える。
これを使った鍛錬法や護身術もあるため、痩せている人でも買うことがある。

「貧乏がけ(にする)」
紐を痛めない結び方。各種ある。

「ヘインズ」
Tシャツのブランド名だが、他社製でも、道着の下に着るTシャツを言う。

「ボールド」
洗剤を使って柔道着を洗濯した後、すすぎをしないこと。香りはいいが、背中がブツブツになるという。香りの豊かな洗剤のCMが語源。
長嶋一茂さんも部活で下っぱの時、大量のユニフォームを洗うのが大変で、すすぎは省略していたという。

 

「虫」
体育の授業として、運動着の上に防具をつけて、剣道やなぎなたをやること。よくある。
バイクの嗜好を大別して2方向あり、公道でレーサー気取りのカウルつき速度重視と、アメリカンやペスパのような格好重視だが、前者のフルフェイス革つなぎを、後者が「虫のような格好」と表現したのが語源だという。

「メチャ掛け(にする)」
ハンガーラック。そういう名前の商品があったらしい。年配の先生方が使う言葉で、使った服を出しっぱなしにしておく横着なものとされている。
転じて、武術の更衣室において、球技の点数表、筋トレ用具などにハンガーをかけて、稽古着を置きっぱなしにすることを言う。「清朝方式」を参照。

「もっこり」
袴があんまり高級な絹だとコシが強いので、立ち上がっても座っていた時の形のままに膨らんだり盛り上がってしまい、きれいに垂れさがってくれないこと。居合用語。

「ももんがあ!」
和服は、袖を通す順番、上座に対する向き、少ない動作、基本的に肌や裏地を見せないなど、着替えの決まり事があるが、いいかげんな着方ぬぎ方をしていると、モモンガだと言われる。
これの語源は、着物を頭にかぶって肘を張り、モモンガのマネをして子どもをおどかす遊び。古来、そうやって子どもをかまう悪ふざけがあった。

 

「ヨシキ」
センスの悪い服装、特に、男性の関心を引こうとする女性の下品な服装。ヨシコで来る、の意。「ヨシコ」を参照。
大会時の母親や、交流試合の女子学生が、派手な服装で来ることを言う。

 

「レオタード」
兵児帯のような、とても伸びる素材の拳法着。ズボンの場合、座って穿かないと伸びきってしまう。

 

「ワキガ」
指導者がスーツで道場に来て、上着だけ脱いで稽古をつけ(これだけでも最悪だが)、ワイシャツの脇の下が汗で濡れること。
大変にみっともないこととされるが、よく見かける。

 

 戻る← 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送