服装

「青」「青っパナ」
剣道着が新しくて、藍が落ちて汚れること。または初心者のこと。
具合が悪くて青ざめているのかどうか判別しにくい。

「青大将」
青い拳法着を好む人。
青は中国では悪役の色とされる場合がある。気持ちがネクラになるともいう。また、打突をくらいやすい損な色であり、野球でも青いミットを狙うとコントロールがよくなる実験結果が出ている。
逆に、剣道でアゴの突き垂れを青刺繍にすれば、突き外れて首を傷つける事故が防げ、綺麗に1本取られるという。

「アンコウ吊り」
袴の洗い方と干し方の一種。シャワーとハンガーを使い、洗濯機やアイロンを使わないのだが、邪道とされる。

「討ち入り(支度)」
自宅から稽古着を着て来たり、若いのに和服でめかし込んで会場に来ること。特に大人の場合や、電車に乗ったりして会場へ行く場合に言う。弓道に多く、格好悪いこととされている。
あるいは、部活で弓道や剣道をやっている者が、稽古着姿のまま教室をウロウロして、勇姿を見せびらかすこと。

「オカマ足袋」
黒足袋が色落ちしたもの。
黒足袋は洗うと色が薄くなってみっともないので、安物を使い捨てることになっているが、金持ちじゃないし臭いのはイヤだから、結局は洗う。
しかし、あまりにも紺のような色になってくると、紫足袋(紫色の革足袋。女物)のように見えるから格好悪いとされる。

「御羽打」
使い古して襟がケバケバになった稽古着。
普段はひどくみすぼらしいのを着て、行事の時やヨソの道場へ行く時に新品同様を使うのがかっこいいとされる。

「おみ足」
道場で、靴下をはいたままのこと。無礼な行為だが、偉い先生だけは黙認されている。

「オランダ」
青い柔道着。評判が悪い。

 

「隠し帯」
現代剣道には帯がなく、腰が作れない(姿勢が安定しない)、裾が落ち着かないなどの理由から、形はもちろん普段でも非公式に使う人が結構いる。

 

 

「皮をむく」
下履の腰紐の端が、中に入ってしまったのをなおすこと。
マメな人は穴を小さく縫い塞いだり、少なくとも紐の尖端をコブに結んでおき、洗濯機にかける時は結んでおくが、それでも中に入ってしまうことがあり、出すまでに少し時間がかかる。
これは卑猥なニュアンスを含むと思われる。

「キャラコ」
外国産の布地の一種、転じて、白鉢巻(一説には白手袋も)をさす応援団用語になり、それが一部の柔術家に取り入れられて、鉢金を略して縫い取りで表現した鉄庇をさす言葉になったという。
正しくは鉄板や鎖をつけた鉢巻が鉄庇だが、柔術では縫い取りだけでも鉄庇と言っており、これを区別する用語がないため。

「ケツをむく」
袴の裾をたくしあげる方法が2種類あるうちのひとつ。
そもそも袴の裾を巻き上げておかなければ使えないような技は実践的でないという考えと、戦場では袴の裾をなびかせているわけがないという考えがあり、前者の人から見てバカにした言い方。

「悟空」
袖なしの空手着(を、バカにする言い方)。マンガに由来。
空手は南拳をまねたものであるにもかかわらず、柔道着を参考にして稽古着を制定したため、袖が邪魔という考えがある。
一方で、伝統派などでは、二の腕を見せびらかして戦うのはもはや慎み深い日本の武術ではなくキックボクシングである、腕まくりもすべきでない、肘は保護しろ、という考えもある。

「ゴシック」
白い稽古着だった女こどもが、上下紺色を着て精悍に見えること。
卒業、成人、昇段などを機に始めるので、帰りにみんなで着初めの祝いをやる。これを最近の大学生たちは、なぜかゴシックと言っている。
ゴシックは、悪趣味、下品、野蛮という意味であり、ローマを侵略したゴート人ふうの様式。ルネサンス以前の、写実性がなくゴテゴテ飾り立てた状態を言う。しかし女性の間では、シックなものがゴシックだと勘違いされているらしい。

「コスプレ」
白袴でなぎなたをやること。その他、変わった衣装。たいてい批判される。

「ゴム足袋」
普通の白足袋の底にゴムをつけたもの。
東映衣裳部の森さんが室内の殺陣のために考案したというが、日舞で70年代末期には使っていたとの情報もあり。
すべらず便利だが摺足ができない。板の間では、ひっかかりすぎて脱げたりやぶけたりすることもある。

「小判」
足袋のコハゼ。数と掛け方に口伝がある。

 

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