道具

「垢(になる)」
使用未使用かかわらず、テーピングが古くなって汚れること。
または、あるメーカーの稽古着に毛玉ができやすいこと。

「あげまき」
剣道の肩紐の結び方の一種で、端を内側に入れないやり方。だらしないとされている。厳密には、総角とは違っている。

「朝潮」
セーフ面のサイズが小さすぎること。剣道面には使わない言い方。
本来は透明部分に汗の塩分がこびりつくことをさすとの説もあり。

「汗水」
大塚製薬のポカリスエット。これを飲んでいたら強剛選手だから要注意というジンクスがある(特に粉末タイプ)。
しかし、ぬるっと塩気があるので気持ち悪くて飲めないとか、「スエット? 汗を飲むの? 気持ち悪い! って外国ではみんなびっくりする」と西田ひかるさんがテレビで言っていたのを聞いてから飲めなくなった、アクエリなら大丈夫だが、という人がときどきいる。

※追記 ゆーぽんさんから御教示いただきました。「みんなの汗」という名前の缶ジュースが青森県の高速のサービスエリアで売られていて、林檎蜂蜜味で、イラストはゲゲゲの鬼太郎で、猫娘は花沢花子みたいで全然かわいくないそうです。

「油虫(にする)」
青竹など水気のあるものを斬る場合、丁字油を多めにすること。

「一個分隊を相手にした」
珍しい道具は、どう包んでも、持参で電車に乗ったり皇居の近くを通ったりすると、職務質問を受ける。説明すればすぐ解放されるが、この時、警官何人で取り囲まれたか、すなわち、どのくらい危険人物に思われたかというのが、後で笑い話になる。普通は3人くらい。

「印伝」
インド伝来の略。漆で絵柄が入った、羊や鹿の柔らかい革、または、それで作った物をあらわす言葉。
武術では素材にかかわらず巾着袋のこと。鍵、財布、携帯電話、筆記用具などを入れる。荷物は更衣室などに置き、これだけを持ち歩く。

「印籠」
大会関係者がつける身分証やリボン。
審判でもない限り、あからさまにつけると見せびらかしているようでみっともないので、入口で提示したら、あとはポケットに入れたり、胸でなく腰につけたりする。
ライヴハウスやテレビ局などでも、本当に偉い人ほど隠し気味。

「ウェイト」
砂や金属粉の入った布袋がマジックテープで体につけられるもの。手首や足首につけていれば日常生活だけで鍛えられる。
「ウェイト(負荷)をかけている」というと、これのことをさしていることが多い。長く使っていると、中から粉がもれてくる。

「雲龍型」「不知火型」
正しい荷物の持ち歩き方。これだけで実力がわかるとされる。基本的に右手をあけ、右肩に負担をかけない。

「越後屋」
道場出入りの武道具店。
すでに道具を持っているのに入会時に一式支給され、それは入会金から出ていたりする。
格安ですぐに持って来てくれて、正座で見学していく良心的な業者も多いが、おぬしも儲かって笑いが止まらぬことよのう、お代官様ほどの方がこんな安物をお使いとはお人が悪い、などと冗談で言いあう。

「オープン」
誰でも参加できる試合をさすことが多いが、ブルースリーグローブ、または、なぎなた用の篭手も、こう呼ぶ。

「桶」
剣道防具の一種。普通は胴の表面を革で被うが、わざとそうしないもの。
下地の竹の品質や構造が丸見えなので、かえって手抜き仕事ができず、高級品である。古風でよいのだが、子どもが使うと笑われる。
70年代末期ごろには、どこの道場にも一人くらい愛用者がいたが、子どもの目には貧乏に見えて、その子のあだ名が桶になったりした。
指導者から見れば、安物でいいから体に合ったものを成長ごとに買い替えてもらわらないと技までゆがむので、ブカブカの高級品を長く使わせているのは、金持ちに見せかけた貧乏、ケチ、心の貧乏、親バカならぬバカ親と見なされている。

「お下がり」
刀剣商が、気に入った物を仕入れて、飽きたり気に入らなくなったものだけを売ること。
長道を売るなら手元には虎徹、傷ものの村正を売るなら手元には状態のいい村正が、たぶんあるだろうなあということがわかる。
案の定、奥から出してきて、見せびらかすだけは見せてくれるが、相場以上の金を積まれても絶対に売らない。

「押忍(おす)」
本来は空手団体で返事に使われる言葉だが、そう書いた鉄下駄が市販されていたため、鉄下駄をこう呼ぶ人がいる。
この鉄下駄には、すっぽぬけ防止と称してカカトにも鼻緒がついているが、武道家が下駄を履くのは足の指の鍛練も兼ねているので、これは取り外して使うことになっている。

 

 

「御墨付き」
協会の公式認定マーク、またはそれが入った道具。

「落ち武者狩り」
やめた人が置いていった道具を自分の所有物とすること。

「オペラ型」
全体が透明な空手用の顔面プロテクター。

「オモチャ」「カチャカチャ」
樹脂製の竹刀。安全性が高く、ルール上でも使用が認められているが、悪く言われている。
もともと居合をやる人が、しょせん鉄じゃないから竹でもプラでも同じと合理的な考えで使うことが多いが、居合から剣道に入ると独特の悪い癖が出ることがあり、それが樹脂竹刀のイメージを下げたらしい。
警官のサーベルを「ガチャ」と呼んだことが関連してるともいう。

 

「金具付き」
金具やキャスターがついたバッグ。床板が痛むので嫌われる。

「カブトムシ」
ほとんど黒に見える赤胴。かっこいいとされる。指導員くらいになると作る。

「空手家養成ギプス」
手首の鍛錬具。篭手にバネがついたようなもの。

「関西式」
面紐の始まり(面金に結ぶ場所)を上にすること。安全性が高いが、格好悪いという理由でやらない人が多い。

「キティ」
キティ柄に限らず、キルティングの袋。中国武術の長兵を入れるのに使う。しばしば場違いなファンシー柄だったりする。

「九州式」
面布団が長いこと。かつて流行したが、下品とされ、少なくなった。

「給食袋」
本来は給食係の児童が使うエプロンと帽子を袋に入れたもの全体をさすが、ある種の小型サンドバッグや、腹部への攻撃で嘔吐をともなう場合に胃袋をさすことがある。

「巨根コンプレックス」
竹刀や居合刀で、長寸を好む傾向に批判的な言い方。
どちらかというと、身長がいちじるしく足りない者に、長大な武器を好む人が多い。

「銀紙」
刀や剣の、刃がごく薄いもの。中国武術用語。

「金隠し」「バイク」
ファウルカップ。股間を守る防具。ルネサンス式の西洋甲冑では、カド・ヒースと呼んでいる。

「金魚鉢」「ビッグシューター」
スーパーセーフの面。ビッグシューターは宇宙服の意で、同名のパチンコ台に由来。

「キンタマ」
中国武術の鍛練具の一種。クルミ大の金属球2個を、手の中で入れ替える。
または、玉袋のこと。玉袋を参照。

「黒」
武道具には黒という言い方がなく、黒でも濃紺と呼ぶ。黒帯のことを「濃いの」とか「筋」とか言ったりする。

「軍手」
フルコンで使うサポーターのようなグローブ。
ブルースリーグローブのことも軍手と呼ぶらしいが、一般的な言い方ではないと思われる。

「ケツを割る」
自転車で体を鍛えること。
ヤクザ用語では、逃亡の意味になる。本来やるべき実技をやらず、西洋科学スポーツで鍛えているというニュアンス?

「剣」
中国では古くから、幅広で片刃のものを刀、細身で両刃のものを剣と呼び分けていたのを、日本では混同してしまった。
日本では、「剣」とは、虚飾に流れて堕落なのである。
もともと平安時代までは、武官が戦闘に用いる実用的で質実剛健なものを大刀(のちに太刀と表記)、文官が形式的に用いる細身でほとんど切れない装飾華美なものを剣(これも読みはタチ)と、表記を分けていたが、鎌倉時代からはごっちゃになった。

「ケンドースティック」
竹刀のこと。海外ではそう呼ばれている。古流が現代剣道をバカにする際に、わざとそう呼ぶことがある。

「五円(玉)」
弓道の的。ほかに下品な言い方もいくつかある。

「後家」
壊れた道具のマシな部分を寄せ集めて再利用すること、またはそうした道具や、そればかり使っている人。強い人が多い。竹刀で言うことが多いが、居合刀の金具なども言う。
軍事の世界では、このことをカニバリゼイションと呼び、自衛隊では「共食い整備」と訳している。

「ゴムを付ける」
鍛練用の模造弓で腕力を鍛えること。そんなことばかり鍛えても上達に結びつかないので、エッチな意味をかけて批判する言い方。

「婚約指輪」
足の親指に巻いたテーピング。初心者が、ある種のダッシュや踏ん張りで、裂傷ができてなおりにくい状態。貧乏神と婚約したなどと言う。
本当の指輪は、結婚指輪だけはつけっぱなしの人が多い。

 

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