その他 

「浅野朝の間、三原は三日、備前岡山通り抜け」
武者修業の旅をしても、広島・三原・岡山には、ろくなのがいない、という意味。
浅野本家(広島)は朝のうちに片付く、三原は3日しかかからない、岡山には手合わせする相手すらいないのだという。しかし岡山に伝承された武術はかなり多い。

「行・く・わ・よ」
美川憲一さんのモノマネで言う。
薩摩とか会津とか、自分の流派の発祥地は、一度は訪れて空気を吸う(土地の雰囲気を感じてくる)ことになっている。
美川さんが、ノサップの御当地ソングをリリースしておきながら一度も現地に行ったことがないのは、歌を表現する人として不誠実、田舎を道具に使って自分だけ都会でセレブ気取りなどと、中年女性の間で叩かれたことがあり、アタシも少林寺と陳家溝に旅行しなくちゃ、などと夫にねだることをいう。
しかし美川さんは低迷時代に全国を地方営業した苦労人である。陳家溝も近代化が進んで、昔の面影が消えつつあるという。

「急げ」
急げは3種類あるため、あいまいな指示を出したほうが悪い。
「ただちに」は、ほかのことをやめて最優先で今すぐとりかかる。「すみやかに」は、他の用事をやりながらでいいから作業を早くする。「遅滞なく」は、作業自体はゆっくりでもいいが仕上がりや提出の機を逃さないこと。武術や軍事や法曹の世界では必ず使い分けている。
下位の者に用事を申し付ける時、偉い先生の急用をすでにやっているのを中断させることになったりするので、今は誰の命令系統にあるか注意が要る。
角界では、急げのことを「石炭を焚け」(機関車を増速させろの意)と言う。
関西では、せえてせかん(急ぐが急がない。早いにこしたことはないが無理に急がなくていい)という言い方があるが、命令することを避ける敬意と、自主性にゆだねてくれている信頼であるから、急いであげるほうが誠実である。

「頂いてください」
間違った敬語の典型、正しくは「お召し上がりください」だが、麻美さんによれば、間違っていないという。食べるは、とうぶる、尊ぶ、大自然の恵みを謹んで頂くという意味であり、この食事を準備したアタシに頭を下げなくていいから、この動植物の命を、あなたの信仰する神様から頂きなさいという意味だという。さすが金髪の巫女さんは言うことが違う。
言葉は時代と共に変わっていくものであり、標準という意味での正しさは慣例か多数決であるから、間違った言葉などというものは、そもそもないとも言える。武術と関係ない話題だが、面白かったので掲載する。

「1! 2! 3! 2 1」
猪木さんの123ダーのパロディ。お笑い芸人が始めたというが詳細不明。
ダーは、歌舞伎で殺される役が言う断末魔のセリフなので、自滅してどうする、黙って静かに初心に帰るのがいいのだ、などと、わけのわからない説明がついている。
他に、「元気があれば何度もできる」という下ネタがある。

「一刀流」
形意拳。考え方が似ているため、こう言う。

 

 

「打ちっぱなし」
カンフー映画やチャンバラ映画のこと。
技が尽きた状態のまま、ポーズを取って酔いしれていて、手を引き戻さないことから、こう言われている。
「明日は打ちっぱなしに行くから」などと言い、言われたほうはニヤニヤしながら「ゴルフ? 女? なんだ時代劇か」などと言い返す。

「打つ」
手裏剣は投げるではなく打つだが、火縄銃も、打つと表記していることがある。誤字のようでいて奥深い。

「上手出し投げ」
同門同士で男女の関係を持つこと。
たいてい禁止されているが、結婚するならかまわないという。

「英信流」
剣道の片手間に居合をやって、両方うまくいかないこと。
剣道の先生方は、居合をやると肩や右手に力が入って冴えた打ちにならない、居着いて軽快さがなくなるなどと言う。
居合の先生方は、現代剣道はスポーツ化しすぎと言う。
結局、どちらかに専念する(フリをする)しかない。
剣道から居合に入ると、長谷川英信流(最も普及している名門)をやることが多いため、こう呼んでいるらしいが、しかし達人の先生方はどちらも超一流で両立なさっている。

「小笠原流」
世間一般では、箸の先端だけを使い少しずつ上品に食べることや、三つ指をついての座礼を、小笠原流と言うらしい。
御高齢の先生が、新婦は小笠原流か?(礼儀正しい人か?の意)というような言い方をされることがある。

「おす」
押し売りの押しと同様に、押し借りという言葉がある。
角界では、おごってもらうことを「押す」「おっつける」と言う。請求書を押し付けるというニュアンスか。

「押忍」
空手で返事に使われる言葉だが、売春婦用語であるとして、使わない人もいる。
吉原では日常を忘れさせる別世界を構築するため、出身地のなまりをごまかす必要があり、ぬしさん、なんし、あい、ありんすなど、独特の言葉使いをしたが、「嬉しいです」を「嬉しおす」などと、語尾にオスをつけるということを、松葉屋という遊廓が始めた。
俺の地元では、挨拶としてオスと言うのは女性だけだった。
応援団では口をあまり開けず、ウス、エスに近く発音していることがよくあり、これが正しいのだという。

「俺は茶帯だぞ」「見事2回戦進出」
たいして自慢にならないことを自慢する言い方。無数にある。

  

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