身嗜

「あいた口がふさがらない」
恋人ができたばかりの人の、風邪や寝坊を、ひやかし半分にとがめる言い方。
森高千里さんが顎関節を故障した時、江口洋介さんはそんなに大きいのか?という噂が流れたのが語源。
中国武術では、性行為をつつしむ理由のひとつとして、関節がゆるんで怪我をするから、と言われている。これは気功の理屈から見ると、大いに納得するところがある。サッカー選手は、結婚直後に股関節を故障する人がとても多いという。

「アセアセッ」
月経中であることをあらわす言い方。道場がケガレるとして、血を忌み嫌って「汗」と言い換えるのだという。
選手が女性で指導者が男性の場合、何を言ってもセクハラになるので、遠回しな言い方が膨大にあるというが、あまり部外者には教えてもらえない。

「あほ毛」
遅れ毛、特に、しばりきれなかった後ろ髪が関節技や寝技のとき引っ張られたり挟まったりして痛い状態。
もともとはオタク用語であり、アニメタッチの絵柄で髪の一部が触覚のようにハネているものをさす。

「アンコ」
もともとヤクザ用語で、服役中に性の処理をやらされる人のこと。
ぽっちゃりしている人のほうが尻がゴツゴツしていないので具合がいいとか、鮟鱇がどんなエサでも飲み込むことから来ているとか、あねこ(娘と書く。売春婦)の転訛とか、諸説ある。
なぜか角界でも、肥満体型をアンコ型と言う。

「イタチ返し」「妙音」
オナラ。妙音は時代小説が語源。

「入木弓」
ペニスが若干右側に傾いていること。少数派である。足さばきに利があるともいう。もともと弓の癖をさす用語。

「インキンマン」
陰金田虫の女性。正しくはインキンとタムシは別らしいのだが、水虫の菌(白癬菌)が股間に寄生すること(頑癬)を俗にインキンタムシと総称する。なお、現代では水虫は内服薬によって完治できる。
柔道では、相手の股間や畳に顔がこすれるため、顔にインキンタムシをもらうことがあり、偏見や無知から、アトピーのことをインキンと言っている御高齢の先生がいたりする。

「イングヴェイ」
縛らない長髪、胸元が大きく開いていてネックレス、細身の革ズボン、ウエスタンブーツまたはカカトが高く爪先が尖った靴、というような私服(を、武術の場で着ていること)。
同名のギタリストに由来。どういうわけか、伝統文化の席で、このスタイルがとても多い。

「うんじゃら毛」
産毛が1本だけ黒くて、とても長いこと。ほくろの中から出ることもある。これは幸運を呼ぶので、絶対に抜いてはいけないとされ、抜けば次の試合は絶対に勝てないという。

「御嬢様結び」
後ろ髪は垂らし、サイドの髪を束ねたもの。普通は後ろでひとつに束ねるが、左右2つ別々に結ぶものや、三つ編みなど編み込む変形もある。
これをやっている人は、それほど家柄が御嬢様でもない、試合に弱い、しかし、いい人が多い。

「おだんご頭」
入門して最初の稽古に、髪を2つのコブにまとめて来ること。中国武術では意外に見かけない。いずれ一流選手になる兆候であるとして、指導者の間で取り合いになるが、根拠がわからない。前例か。
美大受験の、夏期講習や予備校の初日に、ベレーをかぶって来る奴もいるが(これは受験に失敗する子とされ、指導者の間で押し付けあいになる)、そんな感じか。
おだんご頭というのは、アニメの主人公のあだ名だという。

「お寺」
紙が設置されていない公衆便所。「仏(熱気)ばかりで神がない」の意。もともと都々逸のネタだという。
公園を稽古場所にしている中武団体がときどきあって、大用よりも、女子小用で困ることがある。

「お花を摘みに行く」「3番」「キャビン」
小用。そのほか、いろいろな言い方がある。この場合のキャビンは、裏の事務室というほどの意味だが、同名の煙草を吸ってくるというニュアンスも含む。
トイレのことは、アメリカではジョン、英国ではルー、英海軍ではヘッズ、英空軍ではジェイクスなどという隠語がある。

 

「外人」
日本人の茶髪。実際は茶や金でも、「赤毛」と総称する年配の先生も多い。
本当の外国人に対しては、意外に差別を見かけない。右翼的な年配の先生も海外への普及にはたいてい好意的。

「顔」
相撲用語。貫禄のような事。番付上位の者にむかって忠告などすると、「顔じゃない(身分をわきまえろ)」というような言い方をされる。
朝青龍さんの傲慢さを強調する文脈でよく引用されたため、この用語は他ジャンルでも使われるようになった。道場の正面中央で初心者が場所を広くとっていて、年輩の大先生が気を使って隅っこに行こうとすると、「うん、恵美さんの顔だと、もっと隅っこのほうでやらないとね」などと言われる(笑)

「ガサ皮」
ガサピと読む。寝技系で、手足の皮膚が擦傷で瘡蓋状になること、特に女性がそうなること。

「ガッツ」
右利きの人が、腕時計を右腕につけること。
武術がわかっている者は、あんまりこういうことはしない。オカルト的にも大凶である。

 

 

「河童」
男性のおかっぱ頭。気の弱い優等生に多いことから、軟弱者や、女のような男を、河童と呼ぶ。
ヤクザ用語では意味が逆であり、男色の「やる側」を河童と言っている。肛門の中に、尻子玉という魂のような架空臓器があり、これを河童が抜き取ることによって溺死するという俗説が由来。
「カッパを英語で何という?」というナゾナゾがあり、正解はレインコートだが、これを、「ホモ」と答えるというのが、わかる人にしかわからないジョークなのだという。

「ガリガリ君」
痩せ型。ただし蔑称ではなく、痩せているが体力があって、よく動くこと。
同名のアイスが語源。グルメで知られる中尾彰さんが「究極のスイーツ」と評して絶賛しているヒット商品なのだという。俺は食べたことないので詳細不明。
※追記。食べてみました。うまかった。それほど硬くなかったです。
角界では御存知のとおり、ソップ型と言う。スープ(鶏ガラ)の意。

「カリメロ」
鶏卵のカラの内側の膜を裂傷の治療に使うこと、また、それを使用中の人。同名のアニメが語源。レスリング用語。

「皮タンポ」
包茎。

「餃子」「アントラー」
カリフラワーイヤー。

「弓道する」
ゴジラ修正の、対義語。下がってしまったパンツ類を引き上げること。両手が腰骨のあたりに来るため、こう呼ぶ。

「金的」
金的の語源は、弓道で祝賀行事の時に使う小さな的のことだという。

「御馳走」「大根」「お好み焼き」
吐瀉物。鉄舟先生などの逸話に、極意に通じる教えがある。御馳走は医者がよく使う言い方で、後始末に駆けずり回る感じがよく出ている。

「ゴジラを修正する」
柔道着の股間が食い込んでしまったため、布をつまんで全体的に下げること。
打席で股間をわしづかみにして位置を調整するのが癖になっている野球選手が多いことが語源だといい、80年代初期にはもう言われていたというから、松井選手より古い。
一説には、ゴジラとは、ハイレグ水着から体毛がはみ出すことだという。

 

「サイドブレーキ」
アキレス腱が切れて、修行が止まること。
現代剣道では左足が開いて橦木になっていることもこう言う。先に打撃系などをやると、足先を水平に並べて立つことができず、「空手にサイドブレーキをかけている」などと言う。

「座射・立射」
性行為の体位について言うことがある。もとは弓道用語。

「ザビる」
頭髪が薄いこと。フランシスコ・ザビエルの肖像画のようだ、の意。若者言葉。

「シャクレー夫人の恋人」
顎がしゃくれていること。
かつて、尊師マーチという曲の振り付けを実演する女性3人のうち2人がそういう顎だったため、「ヨーガをやるとアントニオ猪木になる」という噂があったが、これは一面では真実である、というのは、ヨーガでは唇は閉じても噛み合わせは浮かせておかなければならない場合がよくあり、この呼吸法は武術にもある。

「出家」「PL系」
丸刈り。特に、部活で強制されてやる場合。

「神道系」「巫女さん型」「店員型」
長いストレートを首の後ろでひとつに束ねた髪型、またはそうした人。多い。合気では男性にも多い。
女性の場合、中央でしばるものを巫女さん型、少し横でしばって肩の前に垂らすのを店員型と呼ぶ人もいる。

「筋金入り」
テーピングの下にプラスチックのプレートを巻き込んだりして装甲すること。負傷した箇所を容赦なく攻めてくる敵(出足払いなど)に対する措置。
剣道では痛みがほとんどない篭手などもあることはあるが、冴えた打ちをもらった場合の痛みがわからないと上達が遅れるので、使う人はほとんどいない。

「寸止め」
体外射精。

「刹那」
刹那とは失禁のことで、せつない(強く圧迫されて苦しい)ので我慢できなかったというおもらし。
本来は小便だけをさす言葉だったらしく、寒さと恐怖でチビることをあらわす「せつな小便」という言い方が、元禄時代の川柳に出てくる。
また、警察柔道では、寝技などで力んだせいでミが出てしまうことを刹那グソと言い、拍子、はずみ、の意だという。
刹那はもともと仏教用語で、短い時間のこと。
また、警察用語では「知恵グソ」の対義語であり、準備やダンドリがなっていないというニュアンス。珍しい自動車の上に、ねたんだ誰かが大を排泄という嫌がらせがあり、所ジョージさんなども被害を受けているが、このたぐいを、頭の悪いクソ、考えのないクソ、短い時間に犯行がおこなわれるという意味で、刹那グソと言う。
今さえ面白おかしければ良い、後先を考えない、という短絡的な幼児性、「刹那主義」の意。

 

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