桐花章

 勲一等旭日桐花大綬章(現在は桐花大綬章)
グランド・コードン・オヴ・ジ・オーダー・オヴ・ザ・ライジングサン、ポーロウニア・フラワーズ。

これは1等大綬しかありません。
というのは、以前はこれも旭日章の1等だったんですが、桐花とか旭桐と呼ばれる特別な1等でした。

このへんがごちゃごちゃしてるのは、これを最初にもらったロリコンの伊藤博文が(ロリコンは関係ねえけれども)、自分に都合いいように制度をいじった名残り。
平成の制度改正で整理され、これは旭日章ではなくなり、桐花章という独立した勲章になりました。

旭日章を赤くして上下左右に白光をのばし、桐で四隅を飾ったデザイン、桐花は紫3つずつ、桐葉は緑。
鈕は五七の桐紋、桐花は紫、桐葉は緑。
綬は紅に白の双線。

昔は、やや遠い皇族男子が15歳になるとこのへんだった。
大正天皇以降はもう側室をお持ちにならないし、今はあんまり遠い人は皇族扱いしないみたいで、今の皇室男子はだいたい菊花章です。
っていうか、皇室に男性が少なくなった。

あと、大将や元帥は、最低でもこのくらいは必ずつけていました。
というのは、大将という肩書だけで、すでに勲1等よりも偉いんです。陸軍大将は公爵よりも上席になる。

現在では、瑞宝章や旭日章の大綬では足りないくらいに功績抜群な人が、桐花章をもらいます。
民間人は生前にもらいにくい。例外は松下幸之助さんなど、ごく一部だけ。
外人さんだと、最近、ベーカー元駐日大使に出ました。

首相か衆参議長か最高裁長官を、無事に勤め終えた人が、生前にもらうとすれば、このへん。
旧社会党は勲章にやたら批判的でしたが、村山さんも首相やったから、結局これをもらいました。

三権の長たちは、せいぜい瑞宝2等くらいでよかったんですが、華族とか元帥とか大将とか偉い身分がごっそり廃止されたので、勲章も全体的に底上げして安くなった。
昔の首相は貴族だったり軍人あがりだったりするから、任期中からすでにこのへんをつけてます。

満州国名義で出した分は、龍光大綬章といいました。

 

数が少ないので、これは骨董屋さんでも300万くらいします。
300万あったら、習い事にかようとか、自分自身の価値を高めるような金の使い方がもっとほかにありそうなものだが、見ればたしかに精巧な造形であり、名誉欲への未練ではなく純粋に美術工芸品としてコレクションする人もいると思いますね。

 

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