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1969年から茶色いのを飼うにあたって、茶色用のすみかの小獣舎を『パンダ舎と呼んでいました』、『小獣舎(パンダ舎)』。 たくみに、『小獣舎』→『パンダ舎』→『ジャイアントパンダ舎』と、すり変えようとしているようだが。 すぐ隣りだったから、だから何だっつーの? 茶色専用の施設がどんな名前であれ、それはジャイアントパンダ舎とは別の施設! この茶色いのに関して、上野動物園は、 だまされませんよ、ジャイアントパンダの代わりだったのは事実。 リンリンが生きてるうちから代役を置いてたもーん!ってドヤ顔されても困る、それこそが、なおさら問題だ。 そんなことやってるうちに、日本最後のジャイアントパンダ「リンリン」は、死んでしまった! ほれみろ。 ジャイアントパンダのために作られた、ジャイアントパンダ舎に、住んでいるのは茶色い連中6頭。 上の画像は、リンリン死亡時のパンダ舎に掲示されていたものなんです。空気を読め! 配慮が足りないのですよ。 客が帰ったとたんに、ガチャンと鍵を閉めたり、家の中から高笑いが聞こえたら、早く出て行ってほしかったみたいじゃないか。 ましてや御葬式の会場に、「今後は茶色の部屋になりまーす」というのは、人間性を疑う。 献花台・記帳台を片付けるのも、かなり早かったのだ。
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動物園も利益を上げなきゃいけないから、仕方ないって? 俺はそんなにパンダが好きでもなくて、思い入れがあるわけでもないんですが、これがほかの動物だったとしても、かわいそすぎる。 ほかの動物園だったらともかく、日本一の歴史と実績と権威を誇る動物園が、この無神経なやり方は何だよ。 常連客のひとりとして意見感想を言う、がっかりだ! 動物園がパンダを大事にしてくれないんだもの、動物園の観客が大事にしてやるよりほかないじゃないか。 早めに伏線を張ったからといって、大衆の目はごまかせるものではない。 動物園側ではどう思っていたとしても、世間から見れば、まがいもの、ニセモノ。 代役をやらされる動物だって気の毒だよ、失礼だ。 都議会では、「本当のパンダに会いたい」なんて発言が出た。
というわけで、2か年10か月ほど、上野にはジャイアントパンダが全く存在しない状況になっていた。 この屈辱の日々のさなか、2010年の夏、俺は山梨から中越にかけて、中近世の戦史や武術や密教の調べ物に出かけたところ、「長野市では茶色いのがミョーに充実している」という情報を小耳に挟んだわけです。 敵を知り、おのれを知れば、百回戦っても危なげない、ということになっている。 そんなわけで、茶色のアジトを、こっそり探ってきたという話が、このコンテンツです。 2011年現在、上野動物園のジャイアントパンダ舎には、「ジャイアントパンダ」という表札が誇らしく掲げられ、そこに住んでいるのはジャイアントパンダだけです。
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