←戻る  武家とオカルトの世界観から考察した 

  磯野家の御先祖様

サ○エさんちの御先祖は、磯野藻屑源素太皆(いそのもくず・みなもとのスタミナ)というんです。なかなか笑わせてくれる。
おはぎ(たぶん実際は春の彼岸だから牡丹餅)を38個も食べて主君から誉められたというのが、唯一の手柄だそうです。
これでは単なるギャグだけど、わかる人が聞けば、この話には別のニュアンスがある。
鉄舟先生の酒、近藤先生の拳骨、次郎長親分の石衣など、暴飲暴食は武門の甲斐性か英雄豪傑の条件のように言われる傾向が現在でもあるからです。

それに、誰も言わないから俺が言いますけど、これはたぶん元ネタがあります。
高橋丹兵衛という豪快な剣豪がいました。福岡では結構有名らしく、「名物男」と呼ばれた人です。
その逸話に、餅つきした夜にネズミの番を命じられたが眠りながら取って食べた、というのがあるんです。
この言い方ではネズミを食べたのか餅を食べたのかよくわからないんだけど、ムシロ1枚分食べたとかいうから、食べたのは餅らしい。

たぶん作者は、パロディする気がなくてもどこかでこの話を聞いたことがあったのではないかと思います。

サ○エさんの設定書っていうのは、広辞苑みたいに分厚いのだそうです。季節ごとの服、カーテンや湯のみのガラまで全部決まっている。
おまけに、タ○ちゃんが歩くときの「パランポロン」という音は実用新案だか著作権だか取ってるそうです。

あの番組の裏設定を読み取る試みはいろんな人がやってるけれども、何を言ってもしょせん、すでに決まっているのかも。

それでも、うちも清和源氏だから一家言あるわけで、磯野で源氏というからには、たぶん近江の佐々木一族、宇多源氏成頼流の可能性が高いです。

サ○エさん一家は福岡で比較的金持ちをやっていたのが、おそらく波○さんの仕事の都合で突然、世田谷区桜新町に引っ越してきて、ああいう質素な生活を始めるんですね。
福岡というと、やっぱり先祖は黒田家に仕えたんでしょう。黒田家ほどの巨大藩でなければ、大食い自慢だけ(じゃないだろうけど)の家臣なんか雇っておく余裕はなかったはずです。
袴が少しカルサン気味なので、もしかしたら半農か剣豪だった可能性もあるかも。

注目すべきは、磯野藻屑さんは今でもたびたび出現して、夢枕に立って波○さんに意見したり、目撃はされないけれど御盆に出てきて供物を食べたりしてることです!

地縛霊だの浮遊霊だのは別として、きちんと供養してもらった死者は、普通100年もすると生まれ変わってしまうと言われてます。
心霊はいろいろな宗教に基づくものがあるけれども、不思議なことに、申し合わせたように共通する原則として、曾々祖父母くらいから前の霊は呼び出そうとしても呼び出すことができない、すでに輪廻転生しているから、もうあの世にいないというんです。
本当かどうか知らないけれど、これが正しいとするなら、話がどんどん面白くなります。

波○さんはあの幽霊を、父さんとかおじいさんではなく「御先祖様」と呼んでいます。
原作では、戦後まもない頃の闇物資の話なんかがある
終戦直後すでにカ○オ君がいたし、一説にはサ○エさんは大正生まれだというから、波○さんの誕生日は明治末期でなければならない。

 

いくら昔の人が早婚短命だとしても、裃を着て帯刀してるからには、あの幽霊は19世紀なかば以前の人物と見なければならない。
波○さんの父や祖父の霊が出てこなくて、そんな大昔の霊が出てくるのは、一体どんな恐ろしい未練があるのやら。
サ○エさんやカ○オ君のやることが心配だという程度の理由なら、それは波○さんの父や祖父も同じ気持ちのはず。

よく、あのアニメは昭和40年代くらいで時間が止まっているという言い方をされるけれども、それなら『ちびま○子ちゃん』のほうが、よっぽど徹底している。
『サ○エさん』の世界には、たしかに時間が流れており、しかも時間が閉じて空転しているという意味ではない。
いつの間にかゲームソフトを買ってもらったり、山手線が今の車輌だったり、スチームアイロンを使っていたり、少しずつ現代化している。
タ○ちゃんが「新一年生は嫌いです」、波○さんが「ほう、今年の在校生送辞はワ○メに決まったか」なんて言っている。
先日なんかはついに、マ○オさんが趣味で発明家になろうとして「サラリーマンでもノーベル賞を取った人がいるんだから」などという発言があり、あの家庭が今この瞬間もリアルタイムで生息していることが完全に実証されてしまった。
これは時間が止まっているよりも恐ろしいことです。

で、さっきから伏せ字なのは、長谷川○子美術館は大変厳しく誇り高い組織だから。庶民的な画風といえどケジメはケジメ。
たとえばサ○エさんの主題歌CDのジャケットには、文字しか書いてありません。イラストを載せると大変な著作権料がかかるからなんだそうです。

 

ス○夫もドラ○もんに「(テレビ放送)25周年おめでとう」と劇中で発言したのだそうです。
でもあの番組はタイムマシンがあるからね。

すっかり忘れてたけど、そういえばサ○エさんの世界にもタイムマシンはありました。夢オチだったんですが。
特番で、カ○オ君の友人に発明家がいて(名前忘れました。キテレツ君じゃなかったと思うけれども)、タイムマシンを発明したというわけです。
で、カ○オ君は10年後だか20年後だかを見に行き、未来に着いて最初に言ったことは
「特に変わった様子はないようだが…」。
さすがフ○テレビさん、シャレがわかってらっしゃる。アニメに興味ない俺も、これだけは今後も見ますぜ!

後日談。
フ○さんが若いという話で、波○さん「見たところ50年前とちっとも変わっておらん」、カ○オ君「父さんもなかなか御世辞がうまいなあ」、波○さん「ばかもん、わしは本気でそう思っとるんだ」

おじいさん入門とかいうタイトルの回で、タ○ちゃん「(大人になったら、裏の)おじいさんになりたいです」、カ○オ君「わかるなあ、その気持ち」

ワ○メちゃんの七五三の写真を飾ったら好評だったので今年も飾りたいと写真館店主。「2年連続だなんてすごいじゃない!」、ここでは時間の流れが確かにあるが、「もう一度七五三やりたくなっちゃった」、次に着るのは成人式、「そんなに先なの〜!?」。

 

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