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オールドジョーが泣いている!

責任者出てこいバカ野郎

 

 なんじゃこりゃ〜

俺が愛してやまないキャメルのパッケージが、ちょっと禁煙してた留守にダッサダサに改悪されてしまった。
近頃は煙草も社会的に迫害され、軽快でさわやかなほうが売れるとでも思ったのか、あるいはメンソールが新発売されてラインナップに統一感を出そうとしたのか、女性客を狙ったか、体に悪いという注意書きが今後増えるための措置か、それにしたってこりゃねえべ。

 


最悪だ…。この商魂を見よ。
 

昔は良かった。悠久の時の流れ、過ぎ去った遠い時代、エキゾチックな異国情緒。

 

BEFORE

ゆったりとなめらかなコクをイメージさせ、事実そうである最もうまい煙草(と俺は思っている。90銘柄吸い比べてみてそう思う)キャメル。その中にあってシャープなデザインには反論もあろう。キャメルのくせにライトかよとか俺も行く先々でさんざん言われ続けてきた。マイルドやフィルターズを吸う人から見たらボックスってのもヘンかもしれない。しかし、誰がどう見ても中東ののんびりと豊かな時間というキャメルのデザインはしっかり踏襲している。キャメルでメンソールってのよりはマシだ。いや、メントにしたってキャメルの魅力をそこねず、その上に違う可能性を引き出しているなら文句は言わん。ライツはそれができていた。硬く上品な青シャープな銀という組み合わせは、どこまでも澄んだシンプルな白と響き合い、あえていくらか間延びして見える正面の白地は、箱のサイドにおさまった柱の大きな存在感に出会うまでの伏線になっており、中央のキャメルイエローをそこねるどころか慈しみ包み込むように惹き立てて、暖かさと爽やかさという、やすらぎの両極端を両取りしている。まるでよく冷えた水を砂漠で飲むかのようだ。イラストも地面がぼかされていることで、違和感なく白地に溶けて落ち着いている。あと3ミリイラストを下に下げるべきかもしれないところを、下にラインが入って引き締めているという小技が心憎い。フィルターが白いため、開けて置いたときは白一色になって、イラストがドンピシャにおさまる。それに、ライトといってもキャメルなんだから、タール9ミリはしっかりある。俺はコイツがなくなったらもう…。彼女が整形しようと半身不髄になろうと、それは彼女に変わりはないから、自分の気持ちも変わらない自信はある。しかし彼女が別れようと言い出し、かわりにこの子とつきあってあげて、とか言って誰か連れてきたら、あんたどんな気分? しかもその新しい子はオカマだったのだよ! 見てくれよコレを→

 

AFTER

この無機質味気ないデザインはどうだ! 水増ししたような余白! 軽薄で幼稚な色! 明るい青に明度の低い黄金は夜配色になって、たしかにコクは感じさせるが、だったらせめてこのうすら寒いグラデーションは、アイボリーで終わるべきではないのか。それに青が主張しすぎて、キャメルの黄色プラス青というより、青のためのオマケの黄色という感じ。その尻すぼみのグラデーションが終わる下のほうをこんなにあけて、こんなに鋭く切り取った小さな絵柄中ぶらりんにするやつがあるか。せっかくアーチになってるロゴとイラストの関係をクサビのように断ち切るスクエアな囲みと、間がもたないのをごまかそうとして恥をうわぬりする貧弱で手が切れそうな極細ライン。横の注意書きも字体が細く行間が開き、間延びした感を強めている。とって付けたようなスムースフレーバーの文字が、言わなくてもいい説明してウソがバレてるかのように、説得力なくシラケきっている。俺はパンフや社内報が専門で、商品のパッケージデザインは一度しかやったことがないが、プロのデザイナーのはしくれとしてハッキリ言っておく。この不景気に、ただでさえ煙草の肩身が狭くなっているこの御時勢に、愛される人気商品の魅力的なイメージというせっかくの価値をドブに捨てるものは、もはやデザインとは呼べない。4、5年後でもいいから元に戻せ! こんなものはキャメルではない! この画像だけ見るとそんなに悪くないけど、実物はこんな霜降りのパステルアズールではなくて、ぺったり生っぽいシアンブルーなのだ。しかも6ミリしかないのだ。軽ければ数が売れると思ったか? ライツだから青ってのも安易だが、色味で変わらなかったマイルドやフィルターズもギャップは大きい。絶望的な格好悪さ。それが並んで販売されてる相乗効果。格好悪さがグラデーションおこして勢ぞろい、雁首そろえて波状攻撃だ。

 

やられた〜! まんまとひっかかった

 

 どうすんだ

とりあえず古いパッケージを3カートン買い占めてきた。1つは当面の分、1つは永久保存、1つはタイムカプセルとして封印し10年後くらいに吸ってやる。人々が忘れた頃に、颯爽とポケットから出して涼しい顔して見せびらかしながら吸ってやる。うう〜。おぼえてろよ。これを機会に一生禁煙してやろうか。

 

後日談。結局、味が悪くなるので、1個を残して全部吸ってしまいました…。そうでなくてもカートンで買うと、ついバカスカ吸ってしまいますね。

 

 5か月も共存

ところがセブンイレブンなんかでも、いつまでも新旧平行して売っている。行きつけの煙草屋さんに聞いたら(煙草屋さんも泣きまくっていたぞ)、古いほうも3月までは入荷するという。
そしたら古いほうをあわてて買い占めるバカ(って俺だよ俺)はいい鴨じゃないか。よくある閉店セール商法か。もう手に入らないという哀愁と貧乏根性で、つい駆け込み特需
で、ほとぼり冷めた何年後かに復刻版を出して、また特需を狙うに違いない。そうと信じさせてくれ頼む。また鴨になるから〜。

 

 世界中が泣く

新しいやつはメイドインUSAの文字が消えて、JTインターナショナルなんて書いてある。国産葉に変更されたのかもしれない。
ってことは、またもや煙草が増税されそうなのを前にして悪あがきしたのかと思ったのだが、世界共通でデザイン一新したのだという。
それにしては自販機にブランニュー関東山梨限定販売なんてシールが貼ってある。モデルチェンジ初期に先行販売があったのか、今後は一部のラインナップが手に入らなくなるのか。ようわからん。もうどうでもいいわい。

 

だいたい、ロゴや
イラスト自体がダメ

 

 工夫してるのか、
 してないのか?

CとLの丸みがトゲトゲしく尖り、セクシーに反り返っていたAをつまらない字体にしている。もともとラクダの首は男性の象徴なので、こんなにタレた字では役に立たん。字間を詰めてCAが重くなったのかもしれないが、それにしてはシンメトリーは崩れてるし、新しいAはたいして狭くなってない。
ラクダのなだらかな背中のカーブを大ピラミッドが邪魔している。主題の輪郭線を弱くする置き方で背景を重ねるなというのはドシロートでもわかる基本で、しかも同じ色相をクソのように尻にぶらさげるこのセンスは救いようがない。
地面のぼかし方は、おしっこ漏らしたようなにじみ方。パッケージが青いだけに、オムツ通り越して生理用品だ。

 

そして03年3月、ほとんどの店から
旧パッケージは消えました。
今後は復刻版発売を待ちたいと思います。
頼むぞMC!
 

まだまだ言い足りないぜ!(北方風に) 

→ 納得いかない愛煙家のボヤキは果てしなく続く 

もう、中毒のようにどんどん続く(笑)

 

 後日談。
やはり、デザイン変更自体は、注意書きのスペースかせぎだったようです。
だとしても、もうちょっと工夫してほしかったナー。 

 

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