胸を張って、堂々と歩き出したラクダ。
さすがJTさん、ダテに宝来選手を空中に停止させていない！
キャメルメンソールボックス
捨てられた子犬みたいな宝来選手の目が、それだけでも大好きなもので、しかし単なる壁みたいな使われ方でちょっと選手交代で出されては、ブロックしきれなくてすぐひっこめられて、あの小さい目が泳いでいたりするものだから、あの人がジャンプする時はこっちも息を止めて体を硬直させて、がんばれ！と思うのだが、まさにそんなTVCMでおなじみのJT さんが、またまたやってくれました。
煙草屋で見かけて、即、買いましたよ。俺はメンソール派じゃないんだけれども、このデザインなら千円でも買うぞ。普通に３２０円で、マッチとシールがついてきました。
これだよ、これ
パッケージは、残念ながらつるつる紙だが、適当にクリームがかった地。そこへコクのある深緑色（上の写真はちょっとフラッシュで飛んじゃってます。実際はサップグリーンくらい）で、しかも色面がベタじゃなくて、手ずれで剥げたようにマチエールになってる。芸がこまかい！
字の並べ方も、大きく配されたラクダも、いちいち古風。
ロゴまで昔のやつ！（涙）
デザインさえよければ、ほっといたって消費者がそのデザインを愛して、勝手に広告してくれるものなのだ。バドでもコカコーラでも、みんなそうだろ？ このシールだったら、ギターケースでも旅行トランクでも、貼ってサマになる。
広告に右往左往したって、もともとのデザインがまずいものはダメなんだって。今のキャメルのパッケージを、飾りたいと思うか？
レコードジャケットでもマッチ箱でも酒のラベルでも、ひとつの絵画、ひとつの宇宙として完結してるものは、飾っても絵になるんだよなあ。
煙草を吸う人っていうのは、ニコチンを摂取してるだけじゃなくて、雰囲気を味わってるんだから、こうやってくれなきゃダメなんだよ。ライフスタイル、ファッションなんだよ。ペタッとしたぬるい色の箱に入ってたんじゃ、中身までまずくなっちまう。
JTさんはゴールデンバットも続けてらっしゃるんだから、こんなのやろうと思えばいつだってできるわけだ。
次はメンソールじゃないほうもぜひ！
香ばしナッツ＆メンソール
味のほうはというと、メンソールだとしか言いようがない。
最近、アルファベットのCが綺麗なミントグリーンになったりして、メンソールもなかなか文化ではあるのだが、吸い慣れてないんでどうも。
「ナッツなうまさが隠し味。」だそうで、そう言われてみると、ほろ苦さはあるような気もする。
「吸い心地やわらかなメンソール。しかも におわず、香るD-specたばこ。部屋で吸っても、クルマで吸っても、たばこクサくなりにくい！ ま、うまけりゃなんでもいーんだけどね。」とある。
そうなんだよ、うまいのならね。俺がD-spec大嫌いなのは、うまくないからだよ。味が人工的でスカスカなのだ。
しかし、パッケージがこれなら未来に光が見える。
今後JTさんの技術がますます進歩して、外側は懐古趣味でエンジンは燃料電池みたいな方向になり、新しい時代の新しい煙草文化を築いていくことを期待します。
さまざまなオリジナルジッポが当たる懸賞キャンペーンをやっておられる。うまくすれば１５種類セットで、陳列ケースごともらえる。
まあメンソールじゃしょうがないから俺は応募しないですが、どうでもいいオマケつけるより、ジッポのほうがよっぽどいいわな。
それにしてもJTの宣伝部門のみなさんは、煙草をよくわかってらっしゃる。煙草売ってるんだから当たり前だが。
その当たり前のことが、JTさんの管轄になるまで、なんで今までできなかったのかねえ。
マッチ。でかーい！（笑） もったいなくて使えないじゃないか〜！ と言いつつ１本試してみたら、えらく長時間燃え続けました。もちろん煙草用だから２０本、これまた渋いボール紙の筒に入ってる。
左はシール。これはパッケージと同じ緑。ほかに、縁取りの茶色、２匹の青色のもある。
後日談。
景品つきパッケージが煙草屋にあるから、また買ってきました。
左は携帯灰皿。表面（だけ）は帆布みたいな手触り。
右は普通のマッチ、４０本入り。２本くっついたのが混じっていたりして、全体的に古風。使わずにとっておきたい。
ほかに、ライターのセットもありました。この煙草は、１００円ライターみたいなもので吸う気にならんよ。
そのあと、缶の灰皿に煙草２個入れたやつも売られていました。銀とクリーム色があって、後者を買ってきた。
あと、アルミ削り出しの灰皿がついてくるからカートンも買っちまった。もう俺もメンソール派に転向かな。立たなくなったら困るぞしかし。ラクダの首は見事に反り返ってるんだが…。
自販機に貼ってあった書き文字のシール。「全米が泣いた！（ウソ）」って、このちゃめっ気（笑） 最高ですよ。少なくとも俺はうれし泣きだ。
