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 「TRY! The GLOBAL」

JTさんはいつもいつも試供品を送ってくださる太っ腹企業で、今回はキャメルが来ました。
ライツじゃなくてマイルドでしたが。

パッケージにあのウザい注意書きが入って以来、キャメルもJTさんのラインナップに加わったという話は、すでに御報告したとおり。
今回は、その御披露目らしいです。
「The GLOBAL 6」と銘打って、「世界中の愛煙家たちに人気の6つのたばこ」を紹介するキャンペーンなんだとか。

俺もキャメルを吸ってる限りは、これからの時代に煙草とどうつきあっていくか、まさにJTさんとは一蓮托生になったわけで、だからこそ、思った事は情け容赦なく言わせてもらうつもりですが、今回は、じつにかっこいいことやっておられるんで、御紹介します。

JTさんに関しては、NTTさんやJRさんのような、お役所体質の名残りみたいなものを、あまり感じたことがない。それはやっぱり、パンダと同じ、滅びかけているものを扱っているという危機感だと思います。
発泡スチロールを使う作風の芸術家が、石油は枯渇して、いずれ発泡スチロールはなくなるだろう、だからこそ、今この時代に芸術家やってる私はこれを使って製作するのだ、ということをおっしゃっていた。1〜2世紀後の人類は、煙草吸ってないかもしれないですね。

 別世界へ誘うチケット

リーフレットは航空券を模したもの
このアイデアを思い付く所までは誰でもやるかもしれないけれども、裏側までちゃんと印刷してあって、ミシン線こそダミーですがホチキス止めで、こだわりと遊び心を感じます。
飛行機はシルエットだけ。払い下げ爆撃機の転用らしき6発機と、コンコルドらしきもので、これも過ぎ去った時代、いい感じです。
デーモン閣下の言葉に、「客が驚く顔が目に浮かぶ」というのがある。サービス精神だけでなく、それが作り手側も楽しんでやっていて、これ絶対ウケるだろうなあとワクワクしながら、ほくそえんで作ったものは、やっぱりいいものができあがるに決まってます。

残念なことに、このリーフレットというかパンフレットの最後の最後、一番最後の表4にも、健康うんぬんの注意書きがある。ダメ押しみたいに。これで一気に日常に引き戻される(笑)

 アテンダント

それで、6つの煙草になぞらえて、6種類の制服を着た、昔で言うとスチュワーデス6人の写真があります。これがまた、いい具合に煙草の特徴をとらえていて興味深い。客室乗務員というと、キャビン(という銘柄の煙草)の立場がないですが…。モデルは全部、外人さん。

キャメル・マイルドの人は、もちろん山吹色の制服で、野暮と紙一重の古風。モデルさんも、ほかの5人が金髪なのに、この人だけオリエンタルな黒髪。さすがです。
うちの母も50〜60年代はこんなの着てたし、俺も学生時代には婦人服デザインにもちょっと手を出したことがあるんで。

セーラム・ライツの人は、コバルトグリーンに白ラインが入った半袖。水泳みたいな帽子も含めてかわいらしい印象で、戦後のフランスみたいな前衛的開放感があります。
ジェット化した頃の全日空がこんな感じの水色のやつを夏服にしてた時は、滑走路をイメージしたデザインとか言ってたらしいけれども、全日空はモデルチェンジが早いんで、あんまりよく知りません。

ウィンストン・ワン100'sの人は、大胆なストライプシャツに、シックな細身パンツで、堅い。いい意味でのアメリカ風。すっきりと軽快で長いウィンストンにふさわしい。
これは当然ジャケットがあったのに、仕事中だから脱いでいると見た。帽子は日本の警察風。警察こそ、シャツを制服にして寒ければ上着をはおれと水野先生が言って、やっとああなった。

マイルドセブン・ライトの人は、ちょっとバスガイドか歯科助手みたいな感じ。パッケージよりも薄い、安っぽい水色の服ですが、袖の折り返しとボタンと帽子と靴が白なのが利いていて、なかなかいい。これは帽子を水色で揃えてしまいやすいところだけれど、そうするとマイルドセブン特有の親しみやすさが減ると思います。ウエスト位置も低くて正解。

プレミア・ワンの人は、なんとなくドイツ風とおりこして東欧風。黒づくめに見えてじつは濃紺らしく、ベルトと手袋だけ真紅という、キザなくらい精悍なスタイル。プリーツが前にあるようです。マイルドセブンの人と同じくらい、七分くらいの袖なのも、この場合は喧嘩上等の腕まくりみたいで、鋭さがあります。

ピアニッシモ・ワンの人は、ミントグリーンが各部にチャラチャラ入った白のワンピースで、清潔感のある幼さ。これはどっちかというと、ルーシアにふさわしい服じゃないのか? 下手するとナース服。俺なら手袋と靴は白にしたいくらい。中近東には、今でもこういうAライン気味の制服を使ってる航空会社があるらしいです。

 

 注意書き

煙草のほうのパッケージを見る。
前面しか写真がないですが、キャメルは、やはり肺癌について書いてあります。セーラムは肺気腫、ウィンストンとマイルドセブンは心筋梗塞、プレミアが肺癌、ピアニッシモが脳卒中。
これが、ランダムに入るのか、この銘柄にはこの文句と決まっているのか、今の時点(05年6月10日)では、まだ俺にはわかりません

 後日談。
キャメルでも肺気腫バージョンがありました。やはりランダムみたいです(同12日)。

 これが世界的な6銘柄?

そりゃもちろん、キャメルは世界的な人気銘柄であるということは、異論はないでしょう。
やっぱりライツは邪道のようです。マイルドは唇にひっつかない茶色の吸口で、パッケージの黄色も薄いのに乾いたコクと落ち着きがあり、あの恥知らずな青なんかよりずっとマシではあります。キャメルのページにも書いたけれども、飲み屋でたくさんもらった試供品の半分くらいはマイルドで、俺も今後はマイルドにしようかと思ったくらい。
しかし、たかが8ミリなのに、実際よりもキツい味がして、なんとなくライツを吸ってます。ラッキーなら11ミリくらいでも平気で吸うんですが。

セーラムは、俺はメンソールがわからないんで、なんとも言いがたい。パッケージも、どうということはないデザイン。
俺が出入りしてる仕事や趣味の世界では、セーラムを吸う人はいないです。それこそ、外人さんは好んで吸うのかも。
あまり自販機に入ってない煙草でも、たとえばカールトンとかダビドフとか、やけに愛好者を見かける煙草もあるのに、どこの自販機にも入ってるセーラムを誰も吸っていないというのも不思議。購買層が偏っているのかもしれない。

ウィンストンは、ごく短期間、俺もコレばっかり吸ってたことがあります。
たしかに1ミリで薄いけれど、なんか目に見えない不快感がいつまでもノドにひっかかる感じで、あんまりうまいと思いません。
この鷲だか鷹だかの頭も、最初はよくわからなかった。ラッキーのネイティブアメリカンの絵も、初めて見た時は、なにが描いてあるんだか、すぐにはわかりませんでしたが。

マイルドセブンは、どう考えても世界的な煙草じゃねえだろう。こんなまずいもの(笑) これは日本だけのスタンダードではないでしょうか。
たしかにシェアで言えば日本一かもしれないけれども、それは、水割りを飲む人が多いからといって水割りが愛されてるわけではなくて、とりあえず平均的であたりさわりがないとか、カクテルを知らない奴が多いだけだろ。

プレミアの箱には、ラピスのハイグレードみたいな、マーブルムラの深いウルトラマリンのラインが入っていて、非常に高級感があります。
味も、キャスターなんかにくらべて甘さに気品があって、かなりまともなほうだと思います。女性が吸ってもかっこいいと思う。これを吸ってる人は見たことないですが、もっと評価されていい煙草です。

ピアニッシモは、吸ったことがあるのに、そういえば紙巻のリストに書くのを忘れてました。たしか、ほんのり苦味があった気がする。責任持って、もう一度ちゃんと買って吸ってから掲載しときます。
これは歳くったホステスさんがたまに吸ってるのを見かけますが、こんなにかわいい位置付け(の売り方してる煙草)だとは知らなかった。

 

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