←戻る 迫害という害、煙草が被害

 

 ダメだな

御存知のとおり、だいたいの銘柄がパッケージをリニューアルしたわけですが、おおむね不評ですね。
うまくいってるのはセブンスターズの銀色とか。
ケントは余白の白地は活きてて銀ブチロイヤルブルーが美しいが、城マークが小さいのはいいとしても、その地の広さと色使いが気に入らない。

 スペースを空けるため

やはり、キャメルの間のびした余白にしても、マイルドセブンが縦帯をやめて洗濯機みたいなマークにしたのも、例の、健康に悪いですよという注意書きをパッケージの何分のいくつ以上のスペースで入れなければならないという、法規制への対応が主な理由と思われる。

 ついに、ここまでキタ

ヴァージニアスリム。喫煙には依存性があるなどという、わかりきったことをわざわざ大きな文字で、間のびした字間行間で入れてある。商品名のほうが小さいくらい。
これ見ながら吸って、うまいと思う?
元が上品なデザインだけに、シラけるズッコケ度合が大きすぎます。

ラッキーは、脳卒中になりやすくなるなどと、よりによって、血赤の下に書きやがって。
おかげで赤丸がセンターではなく、5ミリくらい上がってしまった。まるで花札の坊主
文字色が淡いので、地紋のようにデザインに溶け込んで、これでも違和感は少ないほう。
赤地に黒文字というバカをしてない分だけ、この薄いグレイの雰囲気は気に入ってたのに、残念です。

ケントは、なんと両面。
表側は、肺ガン危険度が2〜4倍に、裏側には、未熟児を産む危険度が2倍、早産の危険度が3倍に増えるという話。
しかも両面に、厚労省さまの公式サイトのアドレスが(こんな小さいパッケージの、わざわざ両面に、同じサイトが!)書いてある。
21世紀にもなって、まだ煙草なんか吸ってる奴は、どうせ死ぬまで吸い続ける猿みたいな奴だから、よもやパッケージの裏側にまで何か書いてあるとは気付かないようなバカばっかりなので、御親切に、両側に書いてくださったようです(笑) 庭の紅葉が綺麗だと言ったスキに魚を裏返すアレだ。

この様子だと、どうやら文句は数パターンあって、ランダムに入るのかもしれない。
おみじくの自販機のようなものでしょうか。脳卒中が当たった日は告白に最適なラッキーディ♪とか。
だったら、百個に1個のレアでもいいから、あいつが総理になってから首くくった中小企業の社長さんが何倍に増えたとか、医療費負担の増税額と官僚のムダ使い額の比較とか、そういう統計も書いたらどうよ?

マールボロは、余白のないデザインでどうするのかと思いきや、やはり詰めだ。下のラインを廃止、エンブレムとロゴを縮小して天地をかせいだ。側面には、煙草が軽くても危険度が軽いわけじゃないというような注意書きがついた。

 ※後日談。
やっぱり複数パターンがランダムのようです。
その後ほとんどの煙草が、両面に注意書きが入るようになりました。あーあ。

 キてます

外国では、肺ガン患部の生々しい写真か何かを入れたものもあるという(笑)

オカルトの理屈で言えば、言霊とか真言というのがあって、言葉の振動は人体にも影響があるから、ヨーガをやる時はある種の発声をともないます。
べつに特別な呪文でなくても、絶対勝つとか、もしも負けた場合は…とか、たとえ本心でなくてもそう言葉にしたり、そうなった状態を思い浮かべたりすると、本当にそうなってしまう。いいことも悪いことも。
かりそめの、もののたとえでも、「たとえ死んでもやりとげる」とか「這ってでも行く」などと言うと、本当にやりとげた直後に交通事故にあって死んだり、大切な予定日にひどい風邪で寝込んだりする、ということになってます。

また、言葉や図像には印象があるから、それが潜在意識に作用する。
見たもの聞いたものは、認識してもしなくても、たとえば一瞬だけのサブリミナル的なものでも、自分では気付かないうちに影響を受けるという。
人は木石ではなく心があるから(オカルト的には、木や石も意志を持っているのだが)、人体を機械修理のように扱うようでは、健康は理解できない。
笑うとか、前向きに考えるとか、心もまた健康には重要なことであるから、
こんなネガティブな言葉を見ながら煙草吸ったら、よけいに体に悪い。

つまり、すべての人が煙草を吸わなくなる方向へ、追い詰められているわけです。

たしかに煙草はもう時代遅れだとは思う。
しかし俺が納得いかないのは、なんで煙草だけが弾圧されるのか、ということです。

 煙草だけが悪者かよ

昔、『悪魔の辞典』というのがあったらしくて、世の中のいろんな事象を皮肉っぽく解説した諧謔の本だったらしい。
その中に、「【煙草】国家が売り付ける毒」とかなんとか書いてあったらしいんですね。
儲けておいて、今度は国家が煙草を弾圧する時代になった。
煙草が健康に悪いなんてことは、余計なお世話、わかりきってますよ誰だって。

じゃあ、航空券には「統計によれば、まれに墜落することがあります」、馬券には「破産に気をつけましょう」、菓子には「肥満、ふきでもの、糖尿、虫歯その他の原因のひとつになります」、マンガには「依存性があります」、ゲームには「睡眠不足を招くことがあります」、コンドームには「やりすぎに注意しましょう」、などと書き入れるのか? 書いてみせろよ。
自動車の車体に「ときどき人をひき殺します」って塗装しないんだったら、煙草のパッケージも「商業デザインという芸術」だということが、なんでわからないのかねえ。
たとえば、マッチ箱をコレクションしてる人の何パーセントかが、統計によれば、放火犯だとでも言うのか?

最近はたいていの商品パッケージに注意書きがある。
カップラーメンには「熱湯に注意」、缶詰には「切口で手を切らないように」といった具合。
そんなこと、いちいち言われないと気をつけないほど世の中バカばっかりなのか? 親は何やってんだ。
大人の男が、身の周りの危険も察知できなくてどうする。てめえの失敗を何でもすぐ人のせいにして裁判おこすのか?

そして、わが最愛のキャメルは・・・

 →つづく 

 


キャスターは、女性的なくらい上品で、大人で落ち着いていることが魅力だと思うが、なんだかポップになっちまった。いかにもデザインしましたという感じで、この切れたCは好き嫌いが分かれる(後日談。このデザインはすぐにすたれて、大人っぽいドットに変わりました)。

フロンティアは元が平凡だったからどうでもいい。キャビンは深い赤で男性っぽい力強さが増した。どちらも宇宙的、未来的、科学的な感じになり、これはこれで魅力的だが、注意書きが入るとしたら…。


撮影協力:熊山猫恵ちゃん、23歳。
ヴァージニアスリム。メンソールがわからない俺でさえ、これだけはマトモな味だと思う。わざわざ吸おうとは思わないが。
ラッキーは俺の。キャメルがない時は、これかマールボロのライツにしている。どれも6ミリだが、ラッキーは強く、マールボロは薄く感じる。

 


撮影協力:レオパルド熊先生、10万30歳。
俺の周りで族あがりや前科のある人はケントが多い。薄くても手ごたえがあり、値段のわりにいい味だと思うが、少しパサパサしてるのと、灰がポロポロしてるのがどうも。100’Sは、火をつけて灰皿に置いて、ひと仕事終えて振り返った時にまだ一口吸えるのがうれしいとみんな言うが、俺は火がついた煙草は置かない。

 


撮影協力:熊之小路リサ・フランソワーズべあ子、自称16歳。
「マールボロのライツを吸うのは、美しい女性とロクデナシの男だけ」というジンクスがあるが、もともとマールボロは歴史的に女物で、俺の周囲でも女性しか吸わない。辛さがスムースすぎて吸った気がしないから女性向きなのだが、コンビニや飲み屋に置いてある中ではコレとラッキーくらいしかマシなのがない。

 


ヴァージニアスリムのデュオ。これは自分で買ってきた。前述のパッケージは、さすがにみっともないと思ったらしく、今度は化粧品みたいな箱で、なぜか2個1組! もしかして注意書きはビニールだけで、中の箱には書いてないのでは?と期待したのだが、やっぱり書いてやがんの。
しかし、ホープと違って、2個が1つのビニールに入ってるわけで、面白い。パピコでもリッツでもスパゲティソースでも、小分けということはあるし、1日10本というペースの人は多いのだから、風味も抜けないし。でも320円なんだよ(これ書いてる時点では、煙草はだいたい300円)。20円は箱代?

 

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