←戻る  煙草ガム

 

 なんちゃって噛み煙草

煙草はおおむね網羅したので、あとは水パイプくらいなもんだと思っていたが、重要なものを忘れていた。噛み煙草です。
外人さんが、茶色いツバを、所かまわずペッペと吐いてるアレ。不良にとってツバ飛ばしは犬猫畜生の縄張マーキングみたいなもので、これも一度くらいは経験しておかなければなるまい。

 飲み屋で見つけた

行きつけの店で、座った目の前に「チューイング・タバコ」の文字が。こちとら、タバコとかパンダとかいう文字は、1キロ先からでも識別しますんで。
店員さんが、「よかったらどうぞ、まだ発売されてないんですよー、これに興味を示した人は初めてです」と、試供品をくださった。

 ファイアーブレイク

名前がいい、名前が(笑) 大仁田さんの必殺技みたいじゃないか。
説明書きによれば、タール0ミリ、ニコチン1ミリ、1粒でタバコ1本分に相当し、約20分間楽しめる、とのこと。
これは北欧製で、「スモークレス・タバコ(という煙が出ない煙草がいろいろある)」に用いられている葉と同様のものを使っているんだとか。
特にスウェーデンでは、この手のものが、とても普及している様子。

 10粒入、280円

なんでこれが飲み屋にあったかというと、「煙草が吸えない場所に置いてみて、売れそうだったら全国発売するんですよー」とのことだった。
えええっ、この店って禁煙だったのかね!? 灰皿あるじゃないか。
しかし、いい店っていうのは、香りのキツい花は飾らないなんてことまで徹底してるから、こっちとしても、ほかの客の空間まで香りが行くようなブランデーとかはちょっとよそうとか思うわけです。
10コむこうの席でも葉巻吸われちゃうと、しかもそれが馬糞のようなニオイの葉巻だったりすると、こっちで微妙な酒を飲んでる時に迷惑する。
今後は、こういうのが流行るかもしれん。煙草が嫌われる世の中で、いろいろ折り合いつけていくニーズの隙間に、こういう方向もあったわけですね。

 まずい…

コンセプトは珍しいが、要するにガムだ。
しかもだいぶ軟らかめ。普段6ミリを吸ってる俺にとっては、味も香りも全く煙草らしさが感じられない。1ミリくらいの煙草を吸ってる人になら効くかもしれません。

 

煙草だから、例の、お決まりの文句が入っている。
「かみたばこの使用は、あなたにとって口腔がんの原因の一つとなり、心筋梗塞・脳卒中の危険性を高めます」
それでいて、
「虫歯の原因になりにくい甘味料(キシリトール)を使用しています」
って、妙に健康志向なのが笑えます。
こういう口に入れて味わうスモークレス煙草って、口腔ガンとかの理由から、歯医者さんたちが一番反対するらしいんです。

 合成甘味料だって有害かもよ

アスパルテームも入ってる。
あんまり料理の味の違いとかがわからない俺でも、アスパルテームが入ってるものだけは、生ぬるい味になってしまって、どうも気持ち悪い。
しかもコレを含む菓子はだいたい、一度にたくさん食べるとおなかがゆるくなりますと注意書きがある。食べ物にクソの心配が書いてあるなんて、それだけでもう、食う気なくすよな。
動物実験(経口投与)では、アスパルテームには、脳などに腫瘍、骨格異常、白血球の減少、カルシウム排泄量の増加というような副作用があるとも言われてる。ネズミと人間様では違うのかもしれないけれども、サッカリンほどじゃないにしても、これだって発ガン性物質だと言う人もいます。
煙草吸ってるくせにヘンな話だが、俺は普通の、さとうきびエキスのほうがいいと思うねえ。

 後日談

それで、このガム、本格的な販売には至らなかったようです。
一致団結して反対して普及を阻止した!、販売中止に追い込んだ!などと勝ち誇ってる健康団体がいるようですが、これは愛煙家から見ても、普及する商品ではなかったと思いますねえ。まずくて。
本当にうまくて、日常の中で一息つく楽しみになるようなものだったら、潔癖なやつらがどんなにキーキー叫んで反対したって、合法なら普及すると思う。

 

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