←もどる 占星術における矮惑星問題  

 

冥王星が惑星の地位から降格されたという一連のゴタゴタ、西洋占星術ではどういうことになるのかというと、ちゃんとした占い師ならば、痛くもかゆくもないんです。2Gや4Gに出した分をまとめて1コンテンツにしときます。
その前に、日本では正しい占星術があんまり普及していないので、基本的なことから御説明します。

 だァ〜から、言わんこっちゃない

冥王星は惑星ではない。
この話は、俺が西洋占星術を始めた70年代にはもうあったし、うちのサイトもスタート以来、三之丸「P」でも、二之丸内塔でも、一貫して言い続けてきたことです。
冥王星は、ヘンテコすぎる。御存知のとおり軌道の離心率が大きく、彗星のように長っ細〜い楕円形で周回し、公転面も他の惑星にくらべて大きく傾いていて、冥海だったり海冥だったりする。
長い楕円軌道なのに、999もヤマトもガミラスも彗星帝国も、いつもいつも、いちいち冥王星を経由するのは、
じつは冥王星っていうのはいくつもあって、宇宙戦艦が太陽系に出入りする時は、冥王星のうちのどれかの近くを必ず通ることになるのだァ!という冗談も言われていたくらいです。
実際、あの程度の氷は、太陽系の外側には、いくらでも回っているのだそうです。2千個くらい見つかってる。
それに、小さすぎる。発見されたばかりの頃は地球より大きいなんて言われ、80年代に入ってもまだ、地球と同じくらいはあるなんて書いてる本があったんですが、正確に計れば計るほど、じつは小さかったことが判明し、研究が発表されるたびに数値がどんどん小さく修正され、しまいには、そのへんの衛星よりも小さいことがわかった。このペースで観測技術が進歩していくと21世紀には消えてなくなるかもしれん、なにしろ氷の固まりだからなあ、などと、今にして思えば鋭い冗談まで言われていた。

 本来の、惑星の定義

西洋占星術は、メソポタミアで始まりました。
星空っていうのは、時間と季節で規則的にめぐってくることは、誰でも気付く。
そして、他の星とは無関係に動く星があることも、すぐに見つける。
やけに明るくて、他の星を追いこしたり、逆方向へ動くことすらある星(地球から見ると、見かけ上、逆行してるように見える)。何をしでかすか動きが不規則な星、迷子のようにさまよう「まどう星」、つまり惑星です。
惑星は神様たちの乗物または住居とみなされ、そこから神様が地上を支配していると考えた。あるいは、透明な半球が惑星の数だけ重なっていて、それを回す神様がそれぞれいると考えた。
そして、この宇宙観はヨーロッパに伝わって、神様の名前はギリシャ・ローマ系に変わったけれど、惑星の性格はだいたいそのまま受け継いだ。

 

 惑星の意味づけ

水星は小粒で動きが速く、急ターンするので、かしこい連絡係。金星は明るくて、薄暮に映えて美しいので女神。火星は血のように赤くて、大きくなったり小さくなったりして無気味なので、戦争や死の神様。木星は堂々とゆったり進むので創造神または最高神。土星は堂々というよりトロいくらいゆっくり進み、ボンヤリ暗いので、地道な農業神で物知りな年寄り。
これらは、ただのこじつけです。ただし、こじつけだけでは、必ず淘汰される。
占星術の場合、「星がこうなっている」「それは角度が悪い」「案の定、凶事がおきた」ではなくて、「また凶時があった」「その時、いつも星がこうなっている」「じゃあ、この角度になるといいことがないんだな」というふうに決まっていった。
それに、優秀な錬金術師たちがいろいろと考えて、魔術教義の
全体でツジツマが合うように、意味付けを体系化したものなんです。俺の最初の師も、占星術もタロットも西洋式人相手相も、みんないっぺんに平行して習わせる教程でした。理論が、相互に関連してるからです。「女帝」のカードは金星で牡牛座、小指は水星、オデコの一番上のシワは土星というような具合。
昔は、地理や化学も、占星術に対応していた。パリは処女宮、ロンドンは双児宮、錫は木星、鉛は土星とか。
医学もそう。昔の人は、人体を宇宙の縮図と考えて、体の各部や薬草にも惑星や星座を対応させ、多すぎる要素には逆の要素をぶつけて中和したり、足りない要素は補給したりして、バランスをとっていた。これって、属性の用語が違うだけで、東洋医学の気とか五行、現代医学がやってる栄養素などと、考え方はまったく同じです。いや、絶対に科学とは区別しなきゃいけないことなんだけれども、昔はそうじゃなかった。

 たしなみ程度

科学とオカルトをごっちゃにするのは、いろいろと危険なことです。あちこちのページに書いてる話ですが、これ、星占いで一番大切なことなので、念をおしておきます。
歴史的に、天文学と占星術は何千年間も未分化だったから、用語や記号などは同じものを使っていたりする。
武術とか護身をやる人の方向としては、天文気象、略して天気ですが、戦いを左右する天の利・地の利・人の利のうち、天の部分ということです。
遭難しても星空を見て時間と方角くらいは読むとか。俺なんか登山やるから余計にそうですが。
イヤでも古代兵法に付属してくる東洋占星術をやっていく上で、結局はインド系や密教系の占星術っていうのは西洋占星術の影響を受けてるから、ついでに、比較や参考程度に西洋占星術も少しは知っておく、という程度です。俺も、ここ20年くらい、自分のホロスコープは引いてません。

 

 →つづく

 

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