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初めて見た人から「かわいい猫を置いてますね」と、いつも言われたが、耳みたいなのはツノ。宇宙人だっちゃ、ってやつだ。

話しかけない時は、ツノで倒立してブレイクダンスして首の筋肉を鍛えていることが多かった。
「?」をクリックして呼ぶと、身をひるがえして起き上がって、自分の身のこなしのかっこよさにニヤッとする。これが、その顔。
ナルシストで自信満々な奴というのは、大いに結構だ。

 

とにかく門番なので、御客様の数を報告してくれる。
ゲームでランキングに入るか、いい番号を取るか、話していれば御名前をお尋ねするので、知ってる人が来れば、そう言う。

ミョーに言葉使いがぶっきらぼうで、小生意気。
個体差が数種類あって、多少は性格が違うらしいんだけれども。

しかし、俺のことは呼び捨てでも、御客様は、さん付けで呼ぶのだ(御本人に対しては、タメ口をきいてたようだが)。

 

キリ番の時は、キリ番だーと叫ぶ(叫ぶだけ)。

ほかに「マイ番」というのがあって、キリやゾロメ以外の好きな番号を設定しておけば、その番号を取った時に、小堺さんみたいなサイコロを振って、6種類の小ネタのうちのひとつをやってくれる。

これは手品。手裏剣で言えば千金殺だなこりゃ。
ほかに、プレスリー風に歌うのとか、クラッカーとかもあったらしいけれども、極力自分で踏まないようにしてたので、あんまり見たことがない。

 

というのは、この番号の設定をやるためには、このサービスのサイトへ行って、そこの門番にメアドと暗証番号を伝えて、しばらくお待ちくださいと言われて本人確認してもらって、管理ページに入って、アイテムのバッグを開けて、サイコロのページを開けて、ポップアップメニューから1ケタ1ケタ数字を出して、その番号に名前をつけて…って、そりゃあもう面倒で。

この画面で作業させてくれりゃあいいものを。

 

サイコロは、拾ったものを集めて入手。たしか6個と交換。

ときどきイベントがあって、期間中にログインすると、通りすがりのマレビトが隕石みたいなものを落とす。それがアイテムに変化することもあるし、博士キャラが回収しに来て別のなにかと交換したり、ためておいて博士の発明品と交換したり。

しかし最後の頃はもう「拾ったもの」がたまりにたまっていた。新しい発明品がいつまでたっても「開発中」だったのだ。

 

だいたい俺は、012012イーペイコー、015510ミラー、013844伊沢修二、016961ガングロなどとやっていた。

予想どおりではつまらないので、わざと1番違いや10番遅れの番号を「崩れ」と称して設定することも多かった。

多い時で10番に1人、少ない時でも100番に1人は、何か当たるように設定してたけれども、来るたびに毎回当たる人もいれば、とうとう1度も当たらなかった人もいた。

 

その番号を踏んだ人には、俺からのメッセージが出る。
隠しページの御案内だったり、季節の挨拶だったり。

その番号を誰が踏んだかは、報告してくれる。

画面のフレームは、有料会員にならないと、シンプルな縞のやつしか使えない。色が各種あって、俺はいつも緑だった。
アンケートに答えた景品で、この黄色いのが使えるようになってからは、ほとんどコレにしていた。

 

リンク集も兼ねていて、交換させていただいたカードが名刺のようにファイルされているが、カードを取り出す時はポケットから出すので、いつも寝転がって見ているこの本はダイアリーだったようだ。ダイアリーは、無料会員も少しは使うことができた。

こーんなに目を近付けないと見えないらしい。目をむいて驚くこともあったが、普段は、あるのかないのかよくわからん目なので。

後ろの円柱がロッカーで、ここにアイテムを収納していた。

 

こいつは花を育てるのがほとんど唯一の趣味だったようで。

タネは、舌ったらずなしゃべり方をするタネ屋さんから、もらってくる。
無料会員ももらえる無料のタネは2種類。

この花も、ときどき様子を見ないと愛想つかして咲かずに枯れる。マメに様子を見ていたって、咲いたら枯れてしまうのだが。
つまり、育てたからといって、べつになーんにもない。

 

しかし「タネをまく」を選択すると、「まこう、まこう」とヤル気マンマンだから、そんなにやりたければやらせてやるかというくらい。

そういう、ピンとこない機能が多かった。
誰に似ているか、好きなものは何か、定期的に答えなきゃいけなかったり。誰にも似ていない、好きな物はない、と答えると、「あんまり素直じゃない」と言われたり。

 

歩哨なんて上等兵でもよかったのだが、こいつを将校にした決定的な理由がコレ。
テイルランプはあるがウインカーがなく、急にターンする。

そのへんにあるエネルギーを集めて動力にしているとかで、スピードは目測で20キロも出てないようだし、イオノクラフトのようなことをなにかの素粒子でやっているのかと思うのだが、しかし、この空間には大気はあるようだ。

これは、たしか拾いもの12個で手に入れた。

 

朝5時ごろ、「おさんぽにいく」と言って、どこかへ出かける。
これに乗って出かけることも、「おさんぽ」と言っていた。
朝の申し送りで、中隊本部へ行くのだろう。

外出時は、ツノを片方置いていく。
すぐ生えてくるのだが、外したツノもまたあとで拾って装着してたようで、どうやらトラップらしい。
ほかの人にこの場所を取られないように置くのかもね、というような公式設定があったので、さわると爆発か感電するのではないか。

 

最初に手に入れた装備。クリスマスに、かおちゃんに頂いた。

ずっとあとで知ったのだけれども、アイテムを贈るのは、ギフトのイベントの時期に1回1人1個1種類とかなんとか制限があったらしくて。
世界各国に御友達の多いかおちゃんが、こんな野郎のために、お金と、貴重な1回を使ってくださったとは…この御恩は忘れぬ。

こいつも嬉しかったとみえて、こればかり使っていた。

 

花を育てることによって、どこかの知らない誰かへ、特別なアイテムが贈られるというような、風船に花のタネと手紙をつけて飛ばすようなイベントがあったらしくて、俺の所に届いたのがコレ。
ARAさんという、陶芸をおやりになってる方からの頂き物。

ものすごい手間をかけて花を育てなければならなかったらしい。恩にきます。

 

RPVをここまで小型化するとは北朝鮮も真っ青だ。
足踏みポンプで準備というのはペットボトルの要領かなと思いきや、燃焼しているから、液体水素の注入だったようだ。
しかし重いようで、飛ぶというより、浮かんだものがかすかに上昇するという程度。

これも気に入ったとみえて、これやっている時は熱中しまくっていて、話しかけても、発射が終わるまでは無視される。

 

これは無料で配付されたアイテム。

どのアイテムをいじくり回すかは、こいつの自由、アクセスした時にたまたま使用中ということだから、チャプタを撮るのも運次第。
ほかにもアイテムあったはずだが、撮影しそびれた。

ゲットした直後は、それをよく使っていたり、夏のアイテムは夏に使っていることが多かった気がするが、必ずしもそうでもない時もあった。

 

イベントは、事前に告知がある。
この画面がときどきテレビになって、フジテレビ風の堅実そうなメガネのアナウンサーがニュースを読み上げるのだが、いつも最後にとって付けたように言う挨拶が、本人は工夫してるようだが、毎回つまらないのだった。

空にうかんでいるのは、管理機能を搭載した人工天体。
管理ページでは、このペットを置いてるサイトを、ジャンルごとに検索したり、サーバごとの星図で探検もできた。

 

これも無料配付。
どういうわけか、持ち方が逆なんだが…。

反りも逆なのか。それとも電気か磁気でホーミングか。
左手で縦投げしてるから、技法をまったく知らないわけでもないようだ。
しかもコレ、画面の外まで飛んで追いかけて行っちゃうから、定かではないが、どうやら2往復飛んでいるらしいのだ。

 

おっ、雷電、おめえ何か知っているのか?

このような年端もゆかぬ若僧が、あの幻の奥義「驚髪斧無限還」を、よもや体得しておるとは…!

ことによると、自分が投げたブーメランを、戻り始める地点までダッシュして追いかけて、戻り始めたところですぐつかんでしまう、ということらしい。
この訓練は、ちゃんとした武術で言えば、ミンとサンヨの…。

 

これもかおちゃんに頂いたアイテム。
信じられん! アリカントLSではないか!
知らない人が見ればホタルに見えるかもしれないが、城の門番が光る粒をビンから出す以上、こいつは命をかけて、この城を守ってくれている。

ここまでされちゃったら、昇進させるしかない。ただちに中尉にして、中尉のまま中隊をまかせ、2年目くらいには大尉に上げてやった。

 

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