←もどる  

サムライ・ブルー 2

 

  スポーツマンが、反則してる!

西洋紋章には、配色のルールがある。
赤やオレンジの上に、黒を置くのは、違反です。見えにくいからです。
ルールがどうこう以前に、見えにくい。

日本サッカー協会のエンブレムは、ルール違反です。
カラスは黄色にもかかっているから容認されるかもしれませんが、
Fの字は間違い。

よりによって、フットボールのFが、赤の上で違反、
レッドカードになっちゃってる。

スポーツ団体のマークなんだから、
西洋紋章ではなくて、ただのロゴマークにしておけば、
紋章学のルールなんぞに縛られなくてすむんです。

そもそも騎士でもないサッカー団体が、どうして
西洋の、騎士道の、紋章学の、盾のエンブレムを使うのか?

なんで球技に騎士道文化が入り込むのか?
乗馬とかフェンシングだったら、まだ納得しますが。

これも事情があります。歴史的な伝統、国章です。

 

  国章

国旗とは別に、国章というのがあります。

騎士道の文化圏の国や、その植民地だった国には、
国や、州や県や、市区町村ごとに、盾のエンブレムがある。
それは、その地域を統治していた王族や貴族の紋章か、
それに準じて作られているわけです。

そして、その地域を本拠地にしているチームは、
地元のエンブレムを、チームのエンブレムとして使うのが、
どうやらサッカー界では慣例になっているらしい。
それがいいか悪いかは別にして。

日本の国章は、
パスポートに入っている菊(ただし皇室と違って一重咲きの)か、
政府の紋章になっている桐です。

 

  ユニフォームの色も間違い

西洋の鎧は、太陽熱と夜風をよけるために、
ダブダブの陣羽織(というよりマント)を上から着て、
スッポリおおいます。

また、馬まで装甲するから、馬にも馬外被というのを着せます。

まるでカーテンかシーツをかぶったような姿になるわけですが、
こういうヒラヒラしたもの自体が、刃物に対して防具になるわけです。

誰なのか遠目に見てわかるように、
騎士の外套は、必ず、紋章と同じ配色にする決まりです。
西洋紋章を「コート・オブ・アームズ」と呼ぶのは、
外套と共通デザインだからです。

サッカーだろうと何だろうと、西洋紋章をかかげる時は、
エンブレムに使われている色や模様が、制服にも使われるのが正しい。
たとえばクロアチアなら紅白の市松。

サッカー日本代表は、ユニフォームもルール違反を犯している。

日本は、オレンジと黄色のストライプと、黒いカラス
というエンブレムにしてしまったからには、
たとえばユニフォームはオレンジと黄色の縞にして、
下半身かアウェイが黒、なんてのが正しい。

 

  韓国に遠慮して、赤を譲った

日本サッカー協会の紋章の、カラスの背後のオレンジと黄色の帯は、
じつは太陽をあらわしているんだそうです。

かつては日本代表のユニフォームは赤だった時期もあった。

ところが韓国も赤なので、まぎらわしいから
という理由で、赤をやめたんだそうです。

だけど、ユニフォームが赤い国なんて、もともと世界中にある。
青だって、イタリアは紋章が青だから青を着てる。

袖と下半身と靴下にアクセント色を差すとか、
いくらでも、区別する方法があっただろ。

なんで韓国の顔色を見てビクビク青ざめるのか、
理由がわかりません。
韓国がサッカー発祥の地ってわけでもないのに。

日本のサッカーの行く末を、韓国に決められて、悔しくないのか?
俺は悔しい!

 

  なぜ、青なのか

日本の国章にも国旗にも青は入ってないのに、
サッカー日本代表のユニフォームが青になったのは、
一体どこから持ってきたかというと、
「日の丸に最も映える色」という理由だそうです。

そしてドイツ大会ごろから、
サムライ・ブルーという意味が後付けされた
武士が戦いに臨む時の色が、青だから、と説明されてますが、
これが間違いなのは前述したとおり。

 

  狙いが正確になる

スポーツ科学では、青いものを狙うとコンロールがよくなる
ということが、実験から判明しています。
拳法着を青にするとボコボコ殴られる、なんて言われている。
古田選手の青いミットも、同じ理由で取り入れられました。

サッカーで青を着てたら、味方に出すパスが
少しは正確になるかもしれない。

しかし敵がこっちを見たときも同じ効果はあるから、
スルーパスやコーナーキックやフリーキックなどは、
立ちふさがっても綺麗なカーブで迂回されてしまうが…。

 

  青いせいで勝てない?

サッカー日本代表のユニフォームが、青で定着したのは、
赤ではあんまり勝てなかったのが、
青にしてみたらボチボチ勝てるようになったため、
縁起をかついで、そのまま青で定着した
なんて言われてます。

誰が言い出したのか知りませんが、
もしサッカー界の偉い人たちがこんな考え方だったら、
そりゃ負けて当然だ。

青のおかげで少し勝てるということは、
いつもいつもあと一歩で負けるのも青のせい
ということになっちまう。

「神様ジーコが率いて、やっとあの程度
(もし監督が日本人なら、もっと勝てない、本当の実力はもっと弱い)」
という言い方をする下品な外人さんを飲み屋で見かけますが、
ユニフォームを青にしてから勝てるようになった、という言い方は
青でなければ勝てないという意味にもなってしまう。

たしかに、潜在意識や内分泌系におよぼす色の影響は大きく、
国民性によるイメージの違いもあるから、
色は重要な要素ではあるけれども、
色だけで勝てりゃ苦労はないんで。

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送