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動物戦闘
動物を調教して戦闘に使うというのは、乗用や牽引用のほかに、戦闘用や連絡用や特攻用があります。
馬、ロバ、ラクダなどは車輌がわり、牛は火術と併用して敵兵を混乱させることにも使われ、ゾウは戦車とフォークリフトを兼ねる。
旧日本軍は水牛を使って、使いものにならなかったことがある。
ローマ軍は、異民族が使うゾウへの対抗手段として、ブタを火だるまにして暴走させるというのを考えていたという。
英軍は、ソ連をやっつける核地雷を西ドイツに埋め、その電子装置を保温するため、ニワトリをエサと一緒に生き埋めにして1週間はもつ…、という計画を考えて、発注まではしたが中止。
ニワトリの体温は42度くらいあります。
米軍は、コウモリに焼夷弾をつけて日本の民間家屋にもぐりこませるということを、戦時中に実験だけはしている。
米軍は、イルカに水雷をつけて特攻というのを、実験には成功している。
79年末には、この訓練船が、乗員4名イルカ6頭と共にバミューダ海域で忽然と消えてしまったので、イルカが怒って反乱したと見る人もいるくらい。
警察犬のように、イルカも救助と探知では実用化されていて、湾岸戦争とイラク戦争では実戦参加しているという。
ほかに、毒矢の発射装置をイルカにつけるというのが、あるとかないとか。
アシカでも研究しているという。
ロシアは、イルカの軍事利用を研究はしたけれども、20世紀中にやめた。
犬や猫や猿やネズミの脳内に電子チップを埋め込んで、ラジコン操作するというのが、ほぼ完成しており、米軍はネズミでやって災害救助ロボットがわりにしようと計画中のようです。
伝書鳩が戦局を左右した例は古来いくらでもある。
うちの父も、旧日本軍の連絡鳩を、趣味として復元して、戦後の一時期、自宅でやってました。
猫は、伝書で有名な例がいくつかあるほか、やっぱり艦船内のネズミ捕りとして何ものにも代われない大活躍をしている。
鷹狩や、猟犬は、歴史的にも世界的にもまったく武術の範疇と言える。
鷹は、伝書鳩を阻止する手段としても使われました。
軍用犬は、警備、連絡、運搬(弾薬・医薬品)、電話線敷設、夜戦、爆発物探知、救助など。
自衛隊でも警備には使われてます。
犬種はだいたい警察犬と同じ。米軍ではラブラド−ルレトリバーも使う。
自爆犬は、ひところソ連がドイツ戦車に対して使ってました。
忍者犬を農村の自衛に使うというものは、俺も昭和50年代に長野県で見ました。
旧日本軍の軍用犬のノウハウも、シェパードの先生とドーベルマンの先生のお宅を見学してきましたが、軍用犬で軍用犬を倒す技術を含む攻撃的なものでした。
薬酒用に養殖しているマムシを暗殺や足止めに使うなんていう、よくわからないのが新潟にあって、これは調査中です。
という具合ですから、技術をお持ちの方は必ずしも少なくないのだけれども、たとえば鷹の在来種は絶滅しかけていて、法律がうるさくて使えないから外国の鷹を使っていたり(フクロウでおやりになってる方もテレビでよく見かけますが詳細不明)、たいていの継承者が御高齢で、ただでさえ御体が悪いところへ、動物愛護の人たちから執拗な批判を受けて、ヘトヘトになっていたりする。
うちのサイトは御覧のとおりの体裁ですから、動物を保護することにも、動物に戦闘させることにも、微妙な立場にあり、最も扱いが難しい分野です。
これは今後どうしていくか、自分の考えも固まっておりません。
専門書を掲載するとすれば一項目を立てますが、今のところ、いろんな武術を述べている本や軍隊の本の中に動物戦闘のことも書いてあるという程度のものしか掲載しておりません。
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軍学、軍用
水軍に限らない軍学は(軍)と書いてます。
兵法というのは微妙な言葉ですが(各種武器と併記されている場合、剣術を意味していることが多い)、うちのサイトでは戦国期の大、つまり指揮・用兵・調練などを兵法としています。
(砲)(忍)を含むことがあります。
戦術、その指揮、それに用いる諸道具の製法や使用法に関する有識故実、戦技、そのための戦史や戦例や先行兵書の研究、諸流派や兵器の考察、呪術や占星術や暦や天文などのたぐい、内政・外交・産業・交通・陸海運輸などあらゆる戦略、築城・築営・建設、それにともなう風水や測量や治水、宗教も含めて士道・勤王・佐幕・攘夷などの政治思想、それが家訓にもなっていたり、とにかく、かなりいろんなものを含むと思ってください。
この、こまごました具体的な技術(戦場での実用的な心得)は、(軍用)という科目になってる場合もあります。
これは指揮官ではなく兵のマニュアルです。
武士の範囲に入らないほど身分の低い戦闘員のノウハウは、(足軽)として分けることがあります。
軍学は文であって武ではないという考え方もありますが、『不動智神妙録』が実戦の実技で『孫子』が机上の学問というものでもないと思うので、武術に含めています。
『論語』『書経』『詩経』のように、どう考えても武ではなく文に属するものでさえ、武将が帝王学の教科書に使うものであれば掲載します。
そういう知識を前提にして武術の文化がなりたっているので、たしなみ程度でも知らないままでいるわけにいかないものだからです。
近代軍隊
軍刀、サーベル、銃剣、拳銃、西洋馬術などは、やってる人が古流だったとしても、必ず古流とは区別します。
俺の手元にある資料のほとんどは旧日本軍のものです。
無線、救急、陣地構築、礼式など、戦闘でなくても、旧日本軍の資料は収録します。
戸山流や天魔鬼神流や関東軍拳法などのように、独自の流派名を名乗っている場合は、項目を立てます。
軍隊の一機関または軍隊主導で作ったか、従軍経験を元に私的に作ったか、もともと古流をやっていて伝統技術を近代軍隊に生かそうとしているのか、後援者も指導者も弟子もほぼ全員が軍人か、これから従軍する人や銃後の民間人を集めて退役軍人が教えているのか、純粋に古流だが軍隊に出向いて軍人に指導しているのか(自衛隊にもそういうことはある)、というようなことは分けません。
この考え方は、警察も同様です。
兵器の設計図などは、戦後になってから綺麗に書かれた三面図がいくらでも出版されてますが、汚くても当時の図面だけ掲載します。
警察、探偵、暴力団、民間警備
これも分けます。
歴史的に、また封建制や司法権の問題にもからんで、近代警察や文民警察は、伝統武術や軍隊とは別のものだからです。
しかしこれも武術ではある。
日本の警察は、武術と密接な関係がありました。
江戸時代には捕物の技術や道具のすぐれた文化があったし、明治になって武士階級が消滅して、一度はまったくすたれそうになった武術が、警官の教育ということで需要がおきて復活したり、現代武術の超一流現役選手は今でも警官が多くを占めていたりします。
日本では、剣道か柔道で初段を所有しなければ、警官になれない。
また民間レベルでも、昔は土地土地の有力者が私兵を持っていたり、軍人が私物の拳銃を持っていたり、戦時中に銃後を守る自警団的なものがあったり、伝統武術ではないが用心棒などという名前の家庭用警棒があったり、正式に武術を学ぶ博徒が意外に多かったり、軍隊や警察に所属はしていないが密告や裏工作を生業とする人がいたりしました。
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