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校訂の知的所有権

 

内容をコピーさせろとかいうのは応じかねます。
俺が持っているのは活字になったものがほとんどで、大きな図書館なら置いてあるもの、あるいは新本で手に入るものばかりです。

これらの伝書を出版された先生方に謹んで御礼申し上げ、偉大な御研究に敬意を表します。

俺もこうした先生の何人かと親しくさせて頂いて、ほんの少しは出版に協力させて頂くこともあるけれど(現地調査結果を差し上げたり、体験談を寄稿するくらい)、すべて自腹で買ってます。

彼らの、伝統を正しく後世に残そうという真摯な姿勢と厳密さは、宗家のそれとなんら変わらないです。

全国の図書館と継承者を訪ね歩き、莫大な費用をかけてコピーを取り、達筆悪筆を判読し、複数の伝本を比較して脱落や加筆を校訂し、難解な部分には専門知識を噛み砕いた注解を付し、歴代継承者に恥をかかせぬ高級な装丁にして、ほとんど自費や採算度外視で使命感から出版するという、その地道な御苦労が社会一般に認められているとはとうてい言いがたい。
きちんと買って印税を入れることが研究者の明日への原動力になります。
武術に対して好意的な出版社でも営利ですから、価値があっても売れない本は出しにくく、売れるということがすなわち、研究者の発表の場を増やすことになります。

 

良い本は、手元に置いて何度も読まなければいけないです。読むたびに新しい発見があり、自分の成長にあわせて深い意味が読み取れるようになってきます。

ところで、原本で持ってる人は、お近くの教育委員会か図書館に知らせて、研究者に写させてあげてください。
どうせあの世までは持っていけない。自分は仮の持ち主であり、国家と民族の宝を次世代に残すのは義務です。

なにか検索していてここへおいでになった武道家のみなさん、このコンテンツに目新しい情報はありません。
珍しいものがあるとすれば、寺社系の文書の写しくらいですが、それは護身のための呪術だったり、儀式に使う法具に関するものや、消炭の上を裸足で歩くとか大道芸みたいなものばかりなので、(これらも、オカルト側から見れば重要な極意ですが)武術側から見れば、技法的にはそれほど今すぐには関係ないものだったり、どっちみち口止めされていて、お問い合わせに応じられないものだったり、どこの流派にも上級段階には申し合わせたように同じようなものが含まれていたりするものです。

 

 

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