剣舞の流派

または、それらしきもの

 

編纂中に削除されてしまっていて、流派事典に載っていないので、これから研究なさる方の便宜のため、特に1ページ設けます。

順不同、敬称略。
アンダーラインがついていないものは、竹内鬼角斎先生作成の、昭和40年時点での宗家名鑑にあるもの。
★印がついたものは、松本三都正先生作成の、第4回全日本古武道大会(昭和47年)の出場流派綜覧にあるもの(武術流派と同列ごちゃまぜで出場していることが注目に値する。かつて「武道」に含まれた実例があったわけだ!)。
▲印がついたものは、地方人事調査会『全日本武鑑 中部編』(昭和52年)にあるもの。
黄色の流派は俺が知る限り武術にも同名(ほとんど同名)の流派がある。
御門弟の地位と御名前(または武号)は、当時のもの。10歳以下の方もおられるから、のちに通字拝領や結婚改姓がおこなわれている可能性が高い。同じ理由で称号と段位は勝手ながら割愛、ただし師範以上はわかる限り表記する。
一応、高弟と見受けられる方から先に書いたが、資料のレイアウトが不統一なため、縦に読むのか横に読むのか心もとない。
出場者名簿の場合、欠席しているかもしれないので、重要な御名前が漏れている可能性があることを御容赦願う。
文字はいろいろに書いた例があるため、ひとまず竹内先生のリストを優先し、他の用字を(?)で添えたが、あきらかに竹内先生のほうが誤植のようでもある。
俺が書いた段階で、同名異流を1つにまとめてしまっている恐れがある。
いずれも判明次第、加筆修正する予定。ただし文献資料または現地調査結果に限定する。ネット上からの情報は各Gにて。

 

秋月流 中田鶯秀。

東流 古川慶風。

伊藤(伊東?) 伊藤(伊東?)祐憲、東京。これは伊東が正しいようです。

越前真刀流 近藤廣(宏と表記されていることもあるが誤字か)、号は城南、福井市。無双直伝英信流、拍子流の人。門人に酒井泉、森弘次、この2人はいずれも中島澄夫から狐風流詩吟を習っている。

永府新刀流 斎田電光。

桜堂流 宗家は前田桜堂。

鹿島神刀流 高橋佐十郎。

鹿島心流 宗家は入来徹洲。

金房流 ★ 早渕流の説明文の中に、『金房流を名乗る流派は、九州長崎にあり、皆同門で明治・大正時代は東に日比野雷風師、西に金房ありと並び稱された流派で、荒木流居合道を基に歌舞妓舞を取り入れて創始されたものである。』とある。

菊水流 宗家は伊藤南光。永田咏滉。

菊水流南影派 南影流のことか。

喜多流 剣之舞という。大津育亮。この人は26くらいの武術の流派を継承したらしく、しかも珍しい流派が多い。本覚克己流に付属する膨大な内容を片っ端からマスターしたらしい。

楠至心流 茎田(基田?)静峰、八王子。

剣心流 藤田鶯誠。

光幻流 冨田光幻、松本。

甲州敷島流 敷島流二世の高橋星海の流名。

薩摩真正神刀流 迫田博州、鹿児島。

薩摩神刀自念流 榎木麗洲。

敷島流 祖は佐野梨南斎星山。三世の高橋暁子は高橋星海の次女。師範は大津育亮。

直新影一刀流 笠井一行。宮入清政門下。剣術としては直新影流(心の誤字か)と一刀流。

直新影一刀流 前項と同じものか、直ではなく真と書いた資料あり。二世は村上織恵、松山。

直新影流 ?

自剛天真流 祖は戸田掃部頭。黒田藩に伝わった古武道の秘法により発明。これと同じものか、同藩に庄林藤原道一の始めた自剛天真流があり、柔、拳、居をやる流派だが、これを渡辺久太郎が継いでいる。

至心流 宮入清政。二世は神崎清風。

自得天真流 渡辺久太郎(覇城)

渋川流 ★ 剣詩舞道という。渋川流柔術の流れをくんで、明治末期から大正初期にかけて創始。最初は「長刀」を使ったというが、ナギナタだとすれば、いかにも渋川流系から派生した流派にありそうなことではある。
祖は萩原雷山。2代宗家は田村天月、金沢。
総師範、高桑剣月。師範に、乙村天燕、高田寿月、田村光月、清原天龍。
門人に、河西陽月、河村秀月、高桑桜月、本田司峰、増田旭峰、伊藤雄峰、定塚心峰、高桑清嵐、横川兼岳、徳山芳岳、高桑俊明、越田正彦、酒井唯之。

秀鳳流 総師範は小林秀鳳。

心剣放光会(心剣放光流) 妻木正麟、小田原。田宮流居合の達人。というより居合界最大の重鎮のおひとりだった。昭和30年設立、詩吟剣舞居合振興団体だという。

身心流 三世は奥田剣法(利法?)、横浜。

親翠流 ★ 昭和27年創始。女性専用か。
祖は中塚親翠、神戸。宗家ではなく創始家元と言っている。
門人に、大西玲翠、石垣寿翠、松崎千翠、小野紅翠、高浜弘翠、広田紫翠、丸山洋翠、渡辺暁翠、渡辺艶翠、多田翠涌、木村翠菊、石野翠寿、笹野翠華、溝口寿子、後藤八千代、真田喜久子、小西千代、赤路愛子、藤本正美、大谷はつゑ、金原玉枝、松井尚美、山田泰子、関谷良美、柴田美穂、藤田美里、丸山律子、木村知永子、寿崎文子、大崎あつみ、大崎早苗、岩見嘉子、岩見美都、久保伴江、道久多鶴子、三浦菊代、熊田繁子、橋田豊子、福島ミヨシ、福田ユキ子、岸本紀子、井口正子、星野喜美枝、山田冨久乃、松本ゑみ子、酒井きよ子、湯浅絹代、三浦喜美代。

真正刀流 関口秀月、桐生。

真槍流 ▲ 海沼南至。松代藩士。諸国漫遊中の高橋蘇峰から習った無想流を、真槍流と名付けて指導した。門人に宮沢碧洲。

 

 

神傅真正金房流 ★ 祖は金房財一郎、讃岐。

神伝真正流 早渕鯉昇、神戸。同じ人だが早渕流の別名や過渡期なのか、別内容なのか不明。

神刀無念流 宗家は鈴木凱山、宇都宮。

神刀流木崎派 純粋な居合かもしれないが、大輪派と並記されていることがあるので、これも剣舞か。津坂修道、文京区。

神刀流正義派 ? 大日本正義流のことか。

神刀流大輪派 前田郁、東京。ほかに、石島長風という宗家あり、豊島区。

真刀流 宗家は窪田鷹路。

神刀流 日比野雷風正吉。

神刀流 前項と同じものか、神道館主の木崎正道。詩吟のようなものに合わせて抜刀するもので、体の動作で表現する一種のパントマイムになっている。木崎正治はその師か。

神到流 祖は亀井南冥。宗家の渡辺久太郎には居合神妙剣という曲抜があったらしいが、これは武術か。

神道流 山口昌玲。

神武流 竹本安雄(柳閑斎)。日比野雷風門下。武術としては柔術と接骨。明治元年入谷に剣道場「講武館」を開いたのが、のちに剣舞になった。ほかに塚川かめ。

神明天照流 ?

神明無双流 祖は伊藤竜風軒朝盛、藤沢。浅山一伝流の分派、剣、居、体、薙刀、杖、護身。剣舞としては日比野雷風門下。

神明流 祖は井坂哲明泰山。ほかに吉田鍛州。

神免天照流 祖は井坂哲明泰山。師範は竹田(竹内?)鬼角斎。竹内先生が御自分の名前を間違えるだろうか。誤植らしい。

水心流 精参流居組(居合・剣術)が剣舞になったもの。精参流は形5本、抜刀11本、長宗我部泰親が制定したという。

水府新刀流 祖は斎田電光、水戸。神刀流剣舞の大星正明の門人。剣舞が主だが、居、剣、気合、護身もあった。宗家は斎田光家。

水府新刀流 剣舞ではなく居合だが、前項に関連があるか。二代目は柴田電光、茨城。

水府流 宗家は佐々木神風。

精華流 桐島鶯哦。

正伝真刀流 師範は山本如水。ショウデンではなくセイデンらしい。

全日本剣舞道連盟 流派というか統括団体。

壮心流 祖は入倉昭星。門人に入倉昭山、成田葵向。

泰山流 宗家は山本泰山、新宿区。神明流居合(神刀神明流のことか)の祖。

大日本水心流 日本水心流の正式名か。

大日本正義流 多田正義、大阪。神刀流の木崎正治の門下。門人に多田正友、前田義尊、藤井義光、寺井義覚、中西義晴。

橘流 小倉神竜。

鍛心流 永野(水野?)鍛心、東京。

竹生流 岩村秋水。

天心流 岸田天心、東京。天心館長。

天都流 犬童松楓。

南影流 宗家は西庄秀礼、神奈川。

南宗流 大木正武斎。二世は大木南宗、豊島区。

日本水華流土佐派 三世は大谷玄洲。

日本水心流 二世は岡霊鳳、高知。

早渕流 ★ 金房財一郎が創始した剣舞を、戦後に期するところあって早渕流に「改流」したという。剣舞道という。
宗家は早渕鯉昇、神戸。大日本敬天社社長。15代目荒木又右衛門とは別人。荒木無人斉流居合道の15代宗家だが、同じ演武会に荒木無人斉流と早渕流の両方で出場しており、門人たちも兼修している様子、ただし剣舞のときは高弟は鯉の字がついた号で名乗るようだ。
竹内先生は「早淵」と表記なさっているが、松本先生や『全日本武鑑』では「渕」の文字になっており、こちらが正しいような印象を受ける。
門人に、喜多鯉桜、米谷鯉宏、豊田鯉紅、井垣鯉壯、柏木鯉岳、豊田鯉軒、生田鯉映、柴田鯉■
(肇に似た字)、田川鯉豊、柏木鯉魁、宮田鯉邦、牛尾義英、中原■(無の火じゃなくて林)、山戸秀信、吉岡忠廣、長田範人、田中計功、梅内克敏、井上博文、熊谷鯉幸、瀬戸清司、堀井昇、梶原正俊、横山卓司、梅野克彦、河内渉、横山典子、河内香、大森裕之、金廣康男、坂上晃、山下香、新藤正代、山田幸俊、奥村弘雄、梅垣昌巳、伊藤毅。 

武正流 祖は高橋星海正親。一刀流剣術、起倒流柔術のほか、剣舞の敷島流、至心流、神刀流を学んで創始。
門人に、太田俊、前田星巌、福住星竜、田部井星周、小池星州、菊池星風、林星武、今井大鑑(名誉師範、品川区)。

北辰神桜流 篠田桜峰、名古屋。

北辰神桜流 ★ 古武道大会顧問の菅沼敏博という人が、北辰神桜流居合道教士を名乗るが、こちらは武術としての居合のようだが、前項と関連あるか。

美寿々吟剣詩舞道愛好会 ▲ 会長は樋口敏治、松本。号は詩吟では龍鵬、劍舞では鈍刀。

明倫流 杉本尚隆。

無想伝心碧洲流 ▲ 宗家は宮沢碧洲、長野市。海沼南至の義弟。真槍流に居合道を取り入れて創始。吟詠剣詩舞道という。
長男の国郎が2代目碧洲として継承。総師範・碧鵬会会長に湯本俊郎(号、碧鵬)、本部理事・松代海津剣詩舞会会長に田中正、碧祥会会長に今井祥子など。

無想流 ▲ 高橋蘇峰、佐賀。門人に海沼南至。

弥生流 宗家は池上鶯鳴。居合もあったが、居合のことを剣華術と称したという。

 

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