かわいいけれども

ツンノミじゃなかった

 

 ゲゲゲのゲッ

コンビニに行ったら、レジ前に、またもや、この憎たらしい顔が!
見た瞬間、「ゲゲゲのゲ!」と、心の中で叫びましたよ。

105円だっていうんで、なんなのかもわからずに買ってしまった。
ガムだったんですけど。
エンスカイさんという、聞いたことがないメーカー。

なんだ、普通にかわいいではないか。
ツンノミではなかった。

しかし、これはこれで充分かわいい。
この、いたずらっぽい、中途半端な笑顔。
なんかたくらんでるような、甘噛みみたいに冗談半分でひっかいてきそうな(笑)それでいて、少し遠慮がちな感じで。

いわゆる食玩ってやつで、ガムは葡萄みたいな味のちっちゃい粒2つしか入ってなくて、カードがメイン。

カードは2枚入ってました。
うち1枚は、メタモルカードといって、一部が黒塗りになってて、こすると熱で表示されるもの。
残念ながら、ろくろ首と、目玉のおやぢなんぞが当たってしまい、猫娘ではなかったんですが。
全36種類、猫娘は3パターンある。12回買うのか。うー、そこまで熱意はないな。

今やたら流行ってる対戦遊びの一種らしいです。
「妖力」という戦闘力の数値が載ってて、これが3000以下になるよう5枚持ち、せーので1枚ずつ出して、数値が大きいほうが1ポイント取得、ただし左上にグーチョキパーみたいな3スクミの属性がついてて、これがまさってるほうは妖力を倍で計算するというもの。

武術やってる方なら、これの勝ち方は、もうおわかりですね? 例の、馬のスピード競争を3回戦でやるアレだ。
じつに古典的です。

パッケージ裏に、猫娘のカードが小〜さく載っている。

ちょっと字がつぶれてて読めないが、
『普通の女の子と変わらない容姿のネコ娘は、人間の世界で色々なアルバイトをしている。』
とかなんとか書いてある。

えー!
いつから、そんな設定になったんだ?
昔からそうでした?
聞いてないぞ俺は。

それって、毎回いろいろにコスプレってことだろ。
妖怪もついに近代化して、モエモエ市場に参入する時代が来たか〜。

いや、妖怪が人間と共存すること自体、現代社会では難しいと思うぞ。
「オバケにゃ学校も、試験もなんにもない」はずだったのが、面接や履歴書が必要になっちゃってるじゃないの。

しかし、こんなキャンペーンガールみたいな恥知らずな服装は、よしてもらいたい。
この子の性格としては好きでやってる…ようでいて、本当はつらくて、仕事だからと我慢して、しかたなくやってるみたいで、笑顔が悲しい、勘弁して。

妖怪は、なんか魔力を使えば、金運くらい自由自在だろうに、わざわざ汗水たらして、つつましく働いている。
たぶん、「働くのが好きだから」「いろんな人に会えて楽しいしー」とか言ってそうだ。
こんなちっちゃい子が、なんてケナゲな、ううー、俺様が倍の給料で雇ってあげるから、ときどき肩もみだけしてくれればいいから(涙)…って、よく考えたら、こいつ、どんなに若く見積もっても500歳くらいのはずだよな。
見た目に呑まれる、これが妖怪の魔力か。
恐ろしい。

だいたい、ティッシュ配りってのは、闇金の手先、借金地獄の入口だろ、そうじゃなくて人助けで誠実にやってる金融屋さんもいっぱいあるんだろうけれども、妖怪がやるんじゃ、あんまりいいイメージじゃないわな。
こいつが妖怪だってことを、すっかり忘れていた。

かわいいから、いけないのだ!

 

 →つづく 

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