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雑誌『武術』の、月牙‘金産’(図)
だいぶ結論が見えてきたかと思ったのに、また、ここで話がひっくり返ります(笑)
53ページめにちょっと書いた、季刊『武術』について。
ブジュツと書いてウーシュウと読むんですが、日本で出版されている中国武術専門雑誌としては唯一に近い存在、かつ有名なもので、まだ薄い本だった頃から俺もさんざん愛読させていただいたし、これを読んだせいで俺は所属団体を移籍したくらいです。
この本がおっしゃるならば、真実か、真実じゃないにしても日本で入手しうる情報の中では真実に近い位置のものと見てよいと思う。
少なくとも、この本がおっしゃっているようなことをやっているのが、現在、中国武術と呼ばれているものだからです。
あんまり古いのは実家に置いてきたり、この部屋のかなり奥にしまってあって、出してくるのが大変なんですが、とりあえず、総集編とも言うべき通巻50巻記念の別冊、『保存版 武術・功夫入門マニュアル』(『武術』編集部編1990)の151ページ、「武学入門講座●第十五回●ユニークな中国の武器●」に、こうある。
月牙‘金産’
●げつがさん
僧が持つと言われる武器。一方の三日月形をした部分が月牙で、反対側のシャベル状の部分が‘金産’。僧が修行の旅の途中で行き倒れの死体があれば、このシャベルで埋葬するほか、襲われれば武器として使用するという道具。
そして、図が添えてあるんですが、禅杖なんです…。
これまた出典が明記されていないんですが、あきらかに中国文献から転載したような画風ではある。
こんな具合。
□□ 輪、一対あり こっちは輪がない
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房は両端にある(モノクロ図だが、おそらく赤か)
刃を拡大。
ミネ側の基部は厚め
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□□□回
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この部分、なぜか柄よりも細い
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厚みに変化がなくて面取りとかもない刃
これだよ、こういうのが中国武術的
そして、実物の写真も載っているのですが…。
続く→
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