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 三日月刃の正体(仮説)

また日本の農具の話です。このコンテンツは、もう、ヤケクソですから。

平田貞雄氏『雪国の農具と民具』無明社出版2000。
農学博士の大学教授が、東北北部と北海道の、農具などを解説なさってる本です。

20ページに、『整地-「あらくり」「しろかき」』という項目があって、こう書いてあります。
原文のフリガナは、このカッコ《 》で表示します。

『 水田のまわりの畦《あぜ》には前年の雑草の根が残っており、また畦の表面の土がもろくなっていて漏水しやすいので、表面を「太刀《たち》」で切り取り、「あらくり」(後述)がすんでから、泥状になった水田の土を「金篦《かなべら》」あるいは「平鍬」ですくい取って畦の表面に塗った。この作業を「畦塗《あぜぬ》り」と呼んだ。』

そして、文中で後述すると言ってる「あらくり」の説明が、続けて書いてある。

要約すると、田に水を引き込んでから、マグワ(八戒の熊手ではなく、狭義の馬鍬。馬や牛に引かせる巨大な櫛状のもの)を馬に引かせて田を縦横方向に耕すこと2回、その1回目はだいたいなので粗いから「あらくり」別名「荒代(あらしろ)」、2回目が「しろかき」別名「本代(ほんじろ)」というんだとか。

そして、太刀と金篦の写真が載っている。

 

 太刀

まず、太刀っていう名前の農具はこんな具合。
反りを中国風にした筑紫薙刀といったおもむき。

 

 ←柄が細い         柄が太い→
 
       このへんから柄が倍くらい太くなる
                ↓         ■■
                        ■■■
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刃を拡大。
写真なので、俺が勝手に三面図にします。

                      ■               ■
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                ■■■■■■■■■■■■■         ■
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〜 □□□□■■■■ ソケットつなぎ              (正面図、想像図)
〜 □□□□■■■■
〜 □□□□■■■■
〜 □□□□■■■■      (側面図、想像図)
      ■■■■
      ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 金篦

カナベラというのは、こんな具合。

    柄は、このへんだけ縦に倍くらい太い
     ↓      ↓
 ■■■■       
 ■■■■□□□‖□□□□□□□□□□□□□□□□□□
 ■■■■
        ←柄が太い         柄が細い→

 

刃を拡大。

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 ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□‖‖□□□□□□□□□□□ 〜
 ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□‖‖□□□□□□□□□□□ 〜
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 スコップ刃だ! しかも、反ってるじゃないか!!!

 

          (側面図、想像図)

 ■■             □□□□□□□□‖‖□□□□□□□□
     ■■         □□□□□□□□‖‖□□□□□□□□□□□   
         ■■     □□□□□□□□‖‖□□□□□□□□□□□□□ 〜
              ■■□□□□□□□□‖‖□□□□□□□□□□□□□ 〜

 

これがどういうことか、次回。

 続く→ 

 

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