両頭ということ これまで話がスコップ刃ばかりで、三日月刃についてあんまり書いてきませんでしたが、ここから三日月刃について。 まず、これを御覧ください。 この話は関係ないとは思うんですけど、こういうことも俺がものを考える時に前提になってるから、 世の中には、そういう、面倒くさいことが多いですね。 とにかく、これは粘土ベラなんです。 幼稚園児の粘土遊びじゃないですよ、もっと臭くて細かい粘土で、精密なものを作る練習っていうのがあるんです。 ものを削っていくというのは、大きく塊で取り除きたいとか、狭く深く削りたいとか、広い範囲をいっぺんに薄く削りたいとか、シャープな平面を作りたいとか、曲面も出っ張ってるのと凹んでるのがあるし、刃が入りにくい所もあるというわけで、このくらい形状の異なるヘラがセットになっていないと対応できないわけです。 刃先の形状に、種類が必要。 ただし、小さいものなら両頭でもいいかもしれないが、鋳造っていうのは、大きな作品を作ることがあるから(梵鐘とか錨とか仏像とか)、あんまり長い柄がついてるものだったら、仕事場に立てて置きたいから両頭にはしないかもしれませんが。
鎌じゃなくても三日月刃 それで、使っているうちに、この刃を折っちゃう人が少なくないんです。 けれど、こういう形の刃先も絶対に必要なんです。 ‘金産’という武器の元になったものが、金属を削る工具だったとしても、こういう形にすることはあるはず。 そもそも、押し出して使う鎌なんてのは、そんなことで草が切れるのかどうか、草はしなっちゃうだけだろうし。 たくさんある長柄武器の中で、「月牙‘金産’」だけが、ことさら鋭い石突をともなう必要があり、積極的に石突側を使う性格があるとすれば、それはなぜなのか。
もうひとつ、三日月刃が削る道具である理由、除草はするが鎌ではないという根拠になりそうなものを、次回。
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